就職試験の面接で不合格になる人はこの3タイプだけです

面接、二次試験、警察官、採用試験、不合格

ブログ管理人の元警察官・桜井陸です。

近畿の警察を4回以上受験して不合格になったという方から相談のメールをいただきました。

この方は20代中盤で警察に転職を目指しているのですが、なかなか面接試験に合格しないことで悩んでいます。

 

今回の相談内容は「面接で不合格になるタイプは何ですか」というものでした。

以前に上の記事で二次試験で落ちる理由を説明しましたが、落ちる人というのも大体は決まっています。

僕は大学の同期や警察学校の同期、部下に聞いてみたところ一発で面接に合格した人とそうでない人に明確な差があることに気付いたのです。

面接で不合格になる人は特徴がある

面接で不合格になるタイプというと口下手とか想像しますよね。

でも僕は面接で落ちるタイプをはっきりと言い当てることができるので説明します。

不器用な人

ひとつは前にも説明したように不器用な人です。

これは今まで学校やバイト先で「何でそんなことしたの?」と驚かれたことがある人に多いです。

人の指示や話をうまく理解できないタイプです。

上手く話しを理解できないために自己流でやってしまい、とんでもないミスをしてしまったことはありませんか?

 

特徴として集団行動をしても1人だけなぜか違うことをする人が当てはまります。

面接の時、面接官から質問されたことに答えても「うーん?」と首をかしげられたり「ちょっと違うんだけどなあ」と言われたことはありませんか?

相手の意図が理解できなかったり、要望を伝えるのが格段に下手な人はこういうタイプです。

頑固な人

次に頑固な人です。

柔軟性がないのに負けず嫌いなので性格がなかなか変わりません。

変化を恐れるタイプに多いです。

 

正解を聞いても「自分は今までのやり方を貫く」と言って変わろうとしません。

頑固な癖に臆病だったりするので占いをしても自分に納得する答えが出るまで占いを続ける人や、人に相談して答えが出てもまた不安になって別の人に同じ内容の相談をする特徴があります。

いじめられていた人

次は学生時代にいじめられていた人です。

いじめっ子はどこか自信がなくてオドオドした人や性格が変わっている人を見つけるのが上手いです。

いじめられていた人は思い当たる節があるはずです。

今の時代ではマイナスの部分も個性と言って片づけられるのですが、面接に行くとその片鱗は色濃く出ます。

 

自信がない子供の原因として親の仲が悪いとか父親の酒癖が悪いとか、転校が多かったとか、家庭が裕福ではなかった場合が挙げられます。

いずれも原因は家庭ですね。

ちなみに親の仲が悪い場合は「親の仲が悪いのは自分が生まれたからなんだ」と思って自分のせいにする子供が多いです。

そして自分がピエロになって家庭のバランスを取ろうとするので学校でもピエロを演じる癖がついてイジメられるんです(これは僕にそのまま当てはまります。)

 

いじめられていた子は自己PRの時に長所を上手く説明するのが下手です。

親に褒められたことが極端に少なかったり、悲観的に生きてきたので自己価値観が驚くほど低いのです。

長所を説明するはずが短所のような性格を説明することさえあります。

良いところは沢山あるのに、自分で自分の良いところに気付けない人に多いです。

不器用なタイプは僕も当てはまります

上で書いた「不器用なタイプ」というのは決まった動作や動きをするのが苦手です。

複雑なマナーや作法を覚えるのに苦労します。

僕は剣道の面ひもを結ぶのがとても苦手で、最後まで上手くつけることはできませんでした。

 

剣道では先生の「面つけ」という号令で一斉に面をつけるのですが、一人でも面をつけることができないとシーンとした空気の中でみんなが1人を待ちます。

家ではできてもそういう空気の中になると途端にできなくなるんです。

剣道の授業で僕以外にも同じ子がいて、やはり生き方が不器用な子でした。

 

そしてなかなか警察官採用試験に合格しないで悩む人に伝えたいのですが、面接に合格しない原因でなにか特別な理由はないということです。

警察官になるための試験を受けに来た受験者は当然まだ一般人なので警察官としてのマナーなど必要ありませんし、「これを言えば合格する」「これを言えば不合格になる」という答えはありません。

見られているのは人間性、そして警察官に向いているかという適正です。

警察も民間も面接は同じです

あえて厳しい言い方をしますが何度も警察官採用試験の面接で不合格になる人が民間の中堅~大企業を受験しても内定をもらえる人は極少数だと思います。

民間でも警察でも面接要領は同じです。

 

警察の面接に合格しないことが問題なのではなくて面接全般に通用する能力が不足していると考えてください。

警視庁を会社として考えると、株式会社警視庁は4万6千人以上の社員がいる超大企業なんです。

そんな大企業を受験するのにほとんど企業研究をしていなかったり、志望動機等を練っていなければ当然採用されることはありません。

 

上に書いたような「不器用な人」がいきなり自分を変えることなんて無理です。

不器用に生きてきたのにいきなり周りにいる器用な人たちと同等の戦い方をしても勝ち目はないのは明白です。

でも面接に落ちる原因を客観的に分析して「志望動機」を練り面接に臨めば短期決戦でも十分に戦えるんです。

面接は自分を売り込む場です

面接は自分をPRする場所です。

武井壮と広告代理店の人がYouTubeで「トロの法則」という面接技を説明していたのですが、これは見る価値があると思います。

 

マグロを売りたい場合、マグロ一匹を全て説明するのではなくて客が欲しがっているトロの部分だけを説明するんです。

つまり限られた時間の中で面接官に自分を表現しようと思えば面接官が聞きたがっている「ここを売り込みたい」と思う部分を強くアピールするんです。

 

テレビCMを見ていてもスマホのコマーシャルで「顔ぶれが少ないので運動会でも安心して子供を撮影できます」とか「目で認証できるのでセキュリティ万全です」など売り込む部分をバシッと明確にしているでしょう?

「このスマホは国産で新潟の工場で作られました。新潟の工場は空気も綺麗で半導体にも影響が少なくて、また地域密着型で70代までの人を雇用して作られています。そして目で認証もできます」

という長々としたコマーシャルを見ても何が売りなのか分からないから買おうと思いませんよね。

 

内定をもらいやすい人はこういう風に自分を売り込むのが上手なんです。

そしてこれは練習すればすぐに身につきます。

自分に自信がない人は自分のいいところを探すのが下手な場合があるので、恥ずかしからずに友人や家族に聞いてみて下さい。

きっといくつも教えてくれると思います。

不器用な人は働き始めれば変わる人が多い

色々と悪いことを書きましたが、不器用な人は型にハマれば強い人が多いです。

仕事に慣れて自信がつくと別人のように実績を上げたり、流れが決まってくると仕事を自分のものにしてその世界ではトップクラスの成績を出したりします。

 

これは上で書いたように負けず嫌いな性格なので人知れず勉強するからです。

人間的な魅力がある人も多いので上司や先輩から好かれることも多々あります。

 

不器用と仕事ができないのは違います。

要領が悪い人とサボる人は違います。

たとえ要領が悪くても時間をかけて自分なりの流れを見つけて、最終的には器用な人に太刀打ちできるのが不器用な人の特徴なんです。

 

面接には決まった流れもあるのでそれを踏まえて、自分の売り込み方を練習すれば間違いなく合格をもらえます。

焦ることなく、準備を万端にして面接を楽しむ心意気で臨みましょうね。

続けて【警察官に中途採用で転職する難易度を解説します】の記事へ

12 件のコメント

  • はじめまして!
    現在新卒3年目でサラリーマンをしています。
    いつもブログを拝読させて頂いており、モチベーション維持に大変役立っています。

    私の父親は警察官を殉職しています。そんな父親を昔から見ていた私は、いつか警察官になりたいという夢を持っています。

    ご相談としては、私は筆記試験に全くの自信がありません。6割の点数が取れれば、、、というお話はよく耳にしますが、受験生の中にはそれ以下の点数で一次試験を突破する方もいらっしゃるのでしょうか?一次試験に通らないような教養が低い人は警察官なんてなれやしない、というご意見も理解しているのですが、どこか、試験が苦手=警察官に向いていない と、自信をなくして不安になってしまいます。

    一次試験を通らないことには面接すらできませんのて、熱意があるだけでは、、、そんな甘い世界ではないのですね。

    相談の意図が不明点だらけですが、とにかく試験に自信がありません!
    何かアドバイス等頂けましたら幸甚に思います!

    • ブログをご覧になっていただきありがとうございます。
      お父様は殉職されたのですね。
      さぞお辛かったでしょうに、それでも警察官を目指すということはお父様は立派な警察官だったのだろうなと思います。

      一次試験についてですが、警察官は公務員です。
      全体の奉仕者として一定の基準を設けられています。
      私は警察官として働いていて市民から色々と質問されることもあったのですが「警察官なんだから知っていて当然だろう」という目線で見られることが多かったです。

      漢字でもそうですが書けないと恥です。
      そして同期や先輩、上司の中で頭が悪い人はいませんでした。
      これは文字通りの意味です。
      企業がSPIを実施したり学力試験を行うのと同じで一定の学力を兼ね備えている人はそれだけの人生をちゃんと送ってきたと見なされますし、実際にそれは間違いではないと思います。
      私が働く会社でも学力試験があり、点数が悪い人はどれだけ働きたいという気持ちがあっても落とされています。

      もし熱意があるのなら一次試験はクリアできます。
      熱意と適性を数値化するものが採用試験ですから、試験の意味をよく捉えてトライしてください。
      福森様ならきっと大丈夫です。
      お父様の警察官魂を引き継いで街を守って下さい。
      応援しています。

  • はじめまして
    大卒3年目で営業職を勤めております。
    先日地方の警察官採用試験を受けました。なんとか面接のある二次試験まで漕ぎ着いたのですが、結果は不合格でした。受け答えにも自分なりに返答し、手応えを感じていたところもあり、非常に落ち込みました。
    両親は厳しい職業であると警察官を目指すことに対して難色を示しています。私は幼い頃からの夢であり次回の試験も受験したいと考えています。

    しかし、実際メンタル面が弱いことが自分の中でネックになっており、面接での質問されたときも正直にそのことを話しました。
    また、営業中自損の事故を起こし病院で検査を受けました。その際、特に病状はなく疲れによる居眠りによるものと診断書を受けとりました。
    そうした内情も受験者の身辺調査から合否決定に反映されるものなのでしょうか?
    現職の警察官の方に相談しながら試験に臨んだのですが、そのような内容を打ち明けてよいのか正直不安です。
    同じような悩みを持つ方がいるのか、ご回答のほどお願い致します。

    • メンタルが強い、弱いというのは自己評価であり自分で決めつけるべきではありません。
      なぜメンタルが弱いかというと経験値が低いことの裏打ちであり、多くのことは慣れで改善されます。
      傷付きやすいのがメンタルの弱さではなく、メンタルを乱されるのが怖い部分はありませんか?

      他の記事や動画でも説明しているように、面接の基本はマイナス要素を話さないことです。
      カウンセリングではないので自分を売り込むことを優先的に考えてください。

      • ご返信頂きありがとうございます。
        振り返れば今回の試験で桜井さんのご指摘のようにマイナス要素を話した心当たりが多くありました。
        それでも警察官になりたいという夢を諦められない気持ちが強いです。もっと自分の感情をコントロールできるように鍛え、来年もう一度採用試験を受けたいと思います。
        そのときには試験の意味を履き違えることなく準備していきます。
        つたない質問にご丁寧にお答え頂き、ありがとうございました。引き続きこちらのブログで勉強させて頂きます。

  • はじめまして。
    大学四年生で地方警察官を目指しています。
    1度目の試験で2次試験まで進みましたが残念な結果に終わってしまいました。県庁に結果をもらいに行き見てみると面接の点数だけずば抜けて低かったのですがなにが比較させた要素なのかわかりません。
    志望動機は小学6年生の頃道で迷子になってしまい不安で仕方なかった時、近所にある交番の警察官の方に見つけていただき安心し、憧れを持ちました。この経験から私も地域の方々に安心した生活を守れる警察官になりたいと思い志望しました。
    やはり憧れだけでは内容が薄いのでしょうか?
    ちなみに私も不器用に当てはまります…
    2回目の試験を終えて無事一次試験を突破できました。

    • 憧れから派生する部分が浅いのだと思います。
      ほとんどの人が警察官に憧れて受験するのであり、その中でも採用・不採用になる人の違いは何かを研究してみて下さい。

  • 警察官2次試験を無事に終え結果待ちの為書かせていただきます。
    面接の手応えは正直ありませんでした。
    志望動機や自分の考えは面接にしっかりと伝わり真面目な性格であると良い評価が貰えました。ですが真面目すぎるがゆえ不器用な面が目立つことや負けず嫌いな面も指摘されてしまいました。
    こう言った性格面は治すことができるのでしょうか?
    それか性格的に警察官に向いていないのでしょうか?
    分かりずらくてすみませんご回答よろしくお願いいたします。

    • 真面目なのと不器用、負けず嫌いは全く関係がないので『なぜ不器用と思われたのか、負けず嫌いと思われたのか』を考える必要があると思います。
      自ら面接カードにそれらを記載しているならばそこが落ち度ですし、話の流れで看破されたのならば対策不足は否めないと思います。
      警察官になるからというより、接客を含む仕事に就く場合は改善しておかなければ面接だけでなく仕事でも苦戦を強いられると思うので今のうちに改善しておいてください。

      • 桜井さんにとって不器用ではない人ってどんな特徴でしょうか?教えていただけると幸いです。

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    ・就職氷河期時代、3年間の公務員浪人を経て警察官採用試験に合格。 採用後は同期内最速で刑事課に引き抜かれ、代表的な出世コースに乗る。 刑事部長褒賞、地域部長褒賞、交通部長褒賞、署長褒賞など受賞歴多数。(賞状はプロフィールページに掲載) ・初任科、初任補修科を経て地域課(地域第3係)へ初任配属。 ・初任配置先の交番が高級住宅街で事件・事故の発生が毎日0件という平和な勤務地であったため、仕事が覚えられずに焦る→最多忙な交番へ異動希望を出す。 ・異動先の交番は歓楽街のど真ん中にあり、深夜でも大きな事件が発生する『不夜城』として警察24時でも頻繁に紹介される勤務先であった。 深夜2時に『10対15の喧嘩発生』という意味不明な無線を聞き、戦慄が走った思い出。 ・交番勤務時代は老若男女問わず地域住民が交番に訪れ、幹部から「行列のできる交番」と揶揄される。 ・警察官になり昇任試験に合格し、自分のやりたかった仕事も完遂して燃え尽き症候群に陥り退職。 (ちなみにプロフィール写真は巡査部長に昇進したあと、退職前に記念撮影したものです。) ・転職したとき、アラフォーながらGAFAからオファーを貰う。 ・警察官退職後は大手企業(ホワイト500認定企業)の人事課に転職、採用担当として活躍。DODAやリクナビ、エン転職など各媒体を駆使して採用率を大幅に向上させる。 ・現在も人事課で採用担当として勤務し、現役大学生からシルバー世代まで幅広く面接を行っている。 ・人事課では採用以外にも、優良子育てサポート企業として『プラチナくるみん』認定取得のために会社を構造改革中。 ・所定外労働(残業時間)を削減するため全部署の労働時間を常に可視化するツールを導入し、大幅に削減させたことから労働基準監督署の監督官から賞賛される。 ・『警察官になる前に学んだ知識』と『警察官として働いた間に蓄えた経験』『実際に人事課で勤務した経験』をミックスさせた警察官採用試験対策は1年で数十名の合格者を輩出。 ・顔出しなしの講義YouTube動画で異例のチャンネル登録者20,000人突破。 ・ツイッターは1日1回のツイート、フォロー0人でフォロワー1,000人突破。 ・40代、既婚、大阪市居住。 ・2017年から警察官採用試験対策を開始。合格実績としてプロボクサーや現役自衛隊員、転職歴多数者、元警察官、フリーター、工場勤務者など様々な経歴を持つ受験者を合格に導く。 ①『30代の女性は警察官になれない』というネット上のデマを払拭するため、30代の女性受験者を集めて合格に導いた実績 ②テレビに出演する有名な元警察官(警部級)のコメンテーターから『君は警察官にはなれないよ』と言われた受験者を合格に導いた実績 この①と②の実績を公表してネットに大きな反響を与える。 当サイトの情報をコピーペースト等して二次利用することは固く禁じておりますが、リンクはフリーですので参考になる記事がございましたらご自由にリンクを貼ってください。