ブログ管理人の元警察官・桜井陸です。

最終試験の発表もほぼ終わって最近は警察学校の入校待ちの方から

「学校は訓練厳しいですか?」

「教官のパワハラやイジメは本当にあるんですか?」

「警察学校の闇をぶっちゃけてください」

とメールをいただきます。

警察学校に入校前は不安

警察学校に入校前の不安になる気持ち、本当によく分かります。

僕も警察官採用試験に受かったあと、「〇月〇日に警察学校に集合してください」と書かれた採用通知をもらいましたが喜びのあとの不安の波はとてつもなく大きかったです。

パワハラを受けて泣く警察官

夢を叶えたあとに訪れる現実は受け入れるのに時間がかかるんです。

あと1週間で警察官、そう思ったら喜びよりも不安と心配の方が大きく「できれば入校をあと少しだけ待って欲しい」という情けない気持ちになったのを覚えています。

人間関係や訓練が不安

家族も含めて周りは祝福ムードなんですが、こちらは厳しいと言われる警察学校に入校するんです。

浮かれるのは最初だけで警察学校の人間関係や訓練を想像すると不安だけしかありませんでした。

当時はインターネットもあまり発達しておらず、警察学校がどのようなところかほとんど知りませんでしたから。

【関連記事】警察官になるには柔道や剣道などの武道が必要?

 

今はネットで検索すると「警察学校はパワハラとモラハラが横行している」とか「警察学校の闇」とか、「警察官をクビになった話」というブログが話題になったこともあり、ネガティブなイメージが先行しているので僕が入校した当時よりも不安は大きいと思います。

 

なので今回は警察学校について少しぶっちゃけた話をします。

警察学校にいじめや教官のパワハラは本当にあるのか?

 

イジメられて泣く警察官

まず警察学校はいじめや教官のパワハラが横行して人権もないと書いている人は高校や大学を出て新卒としてすぐ警察官になった人がほとんどだと思います。

つまり社会経験がないので警察学校がなぜ厳しいのか本質が分からないのです。

 

学生時代は厳しいことを言われたことがない人がほとんどなので、社会人になり上司や先輩からキツイことを言われるとパワハラと感じることもあるでしょう。

厳しい理由と現実

警察学校はもちろん厳しいです。でもそれには深い理由があります。

警察官は仕事で出会う相手にキツイことを言われるのも日常茶飯事です。

 

警察官になるまで目を合わせず避けていた人種と対峙することになるのです。

腕に刺青の入ったヤクザに怒鳴られても立ち向かう、それが仕事になります。

それを思うとなぜ警察学校でわざと厳しくしているのか分かりますよね?

集団生活が苦手だと苦労する

あと手段生活が苦手でコミュニケーションをとるのが苦手な人も苦労します。

僕は3年も公務員浪人していきなり警察官になったので、最初は同期や教官と接するのに苦労しました。

 

自分の場合はすぐに打ち解けることができましたが、同期と溝が出来て浮いてしまい辞めてしまった人もいます。

 

イジメが横行しているわけではありませんが、警察学校は集団生活なのでこれまでの人間性が浮き彫りになるのです。

リーダーシップがないのに目立とうとしてリーダー面してみたり、優位性を保つために妙な自己主張して空回りする人は必ずいます。

そういう人は警察学校だけでなくどこに行っても良く思われないのは当然のことで集団の中でなぜか悪い意味で目立つ人は言動に注意する必要があります。

【関連記事】私が警察学校を辞めた理由について

警察とブラック企業の違い

僕はブラック企業から転職して警察官になってますが、前職ではもっと露骨な社員研修を受けました。

社員研修って要は洗脳ですから、朝から晩まで会社の理論と戦略を叩き込むんです。

 

幹部社員が絶対的な存在で若手社員は言われるがままの奴隷のような関係性を作り上げるのが本当に上手く、特に世間を知らない若者だと陶酔してしまうんです。

【警察はいわゆるブラック企業なのか?】の記事はこちら

高卒でも大卒でも新卒は染まりやすい

そして僕もこのブラック企業で勤めるうちに段々と口調が変わり、大学時代の友人と久々に会ったときには「なんか話し方が変わったよな。前ってそんなにキツイ言い方だったかな?」と言われたこともあります。

 

学歴関係なく新卒は染まりやすいんです。

そして僕は警察学校に入校したときは既に前職で社会経験を積んだ後だったので仕組みも分かっていました。

なぜわざと厳しくしているのかを。

厳しい訓練中も冷静に見ることができた

なので僕は訓練中も「へぇー。警察はこういう感じで研修するのか」と違う視点で見ていました。

訓練・指導してくる教官や上級生からキツイことを言われても「厳しいこと言うけど怒る演技してるな」とすぐ見抜けました。

ブラック企業のキツさと警察のキツさって全然違うんです。

 

ブラック企業は使い捨ての駒を量産するだけですから愛情なんて微塵もありませんでした。

だから大量退職・大量採用します。

 

研修を受けても「これはおかしいぞ」と悟る人はどんどん辞めていきます。

中途採用でブラック企業に入社したほとんどの人が1週間以内に辞めるのは研修システムの異常性と未来性のなさに気付くからです。

中途採用者が警察を辞めない理由

警察は逆です。

新卒は警察学校で辞めても中途採用の人はほとんど辞めません。

 

僕の周りでも新卒の同期は青い顔をしていましたが、某大型ドラッグストアから転職してきた同期は「いやー。ここは前職の店より数百倍マシだわ。客が永遠に並ぶあのレジ地獄を思い出すだけで鳥肌がでるよ」と話していました。

 

中途採用者はみんな分かっているんです。

厳しさの本質を。

教官は先生ではない

あと警察学校の教官はみんなもちろん警察官です。

最初、教官は学校の先生なのかと思っていましたが交番にいるお巡りさんと同じ、ごく普通の警察官でした。

(教官のことを先生と呼ぶ学生も必ずいます)

そして僕は警察学校を卒業して現場で働くうちに後輩や先輩、上司が異動して警察学校の教官になるのを見ます。

時には教官が現場で上司になることもあります。

それを見て「警察学校の教官って本当のお巡りさんだったのか」と実感したんです。

 

実際に僕の先輩が刑事課から警察学校の教官に異動が決まり、栄転祝いでお酒を飲んだ時に先輩から「どんなキャラで行けばいいんだろ?とりあえず無言を貫けば怖く見えるかな?」と相談されたときに自分が入校したときがフラッシュバックしました。

怖そうに見えた教官もこうやって悩んでたのかって。

ある程度の過酷さが必要な理由

逆に言うと僕も警察学校の教官になっていた可能性もあります。

じゃあもし僕が教官をしていたらどうなっていたか?

絶対に厳しくしていたと思います。

関連記事【警察学校の訓練は厳しい?教官は怖い?】

 

僕はいつも警察学校は楽しかったと言っていますが楽だったとは説明していません。

学生が卒業した時に警察学校が誇りになる環境作りは絶対に必要なんです。

高校や大学とは違う

世間ではFラン大学と揶揄して呼ばれる学校がありますが、それは誰でも入れて卒業も簡単、入学金と授業料さえ払えば大卒という身分が手に入るから非難されるわけです。

 

その逆に警察学校はFラン化してはいけないんです。

入学できて卒業できた喜びと誇りを感じられる場所であるべきなんです。

警察学校をクビになる?

そしてこれは前にも説明したのですが警察学校をクビになることはまずないです。

日本で公務員を解雇することはとてつもなく難しいのです。

ただ訓練についていけないからクビになることはありませんが、同期についていけないと足手まといに感じて苦しいのは間違いありません。

公務員だから採用試験を受験した人にはキツイ理由

警察学校は警察官になりたい人にとって本当に楽しい場所です。

逆に公務員だからという理由で警察官採用試験を受験した人にはかなりキツイと思います。

警察学校で一番キツイのは厳しい訓練に耐える必要性が分からず、とりあえず入校した人です。

 

警察学校は試用期間なので給料も安く(手取り15万円程度)でプライベートも制限されますから、警察に興味がない人には相当苦しい環境です。

実際に辞めていく人も見ました。

僕が入校して1週間もしたころ、同期が泣きながら「もう耐えられない」と訴えるのを必死になだめたことを今でも覚えています。

結局その同期は警察学校に入校して1カ月以内で退職してしまったのですが、僕は彼が「親が喜んでくれるから警察官になったけど精神的にもうヤバイ」とつぶやいたのが忘れられません。

警察に興味なくても親が喜ぶから警察官になる人もいるのかと少し衝撃でした。

離職率と退職理由を検討すると

警察学校の離職率や退職理由を検索するとネットでは衝撃的な記事が多いです。

その内容だけを見ると「こんな過酷な環境で耐えられるかな?」と不安になる人も多いでしょう。

だから僕が入校する頃にインターネットが普及していなくて良かったと思います。

パワハラを検証する

ここで警察学校のパワハラについて言及した有名な記事を検証したいと思います。

まずはこの記事をご覧ください。

筆者は昨年秋、この警察学校でパワハラに遭ったと訴える人物を取材した。

被害を訴えるのは、兵庫県在住のA氏(男性、20代半ば)。中学生の頃から警察官になるのが夢だったA氏は大学卒業後、兵庫県警の採用試験に合格。2013年4月から警察学校での生活をスタートさせた。

生徒は約400人。10クラスに分かれ、A氏はB教官(男性、推定40代)が担当するC学級に配属された。だが、入校2日目、異変が起きた。

 

この日、C学級の生徒は学校の正面通りに整列させられ、B教官は点呼を取った。この時、B教官はA氏に対して突如「お前は24歳なんやから、まだ若い。わかっているな」と、退職を促してきたのだ。A氏以外にも4人ほど同様に退職を促された生徒がいたという。

当時、A氏は毎日、「日誌」をつけていた。これは警察学校の課題の一つで、教官がそれに対して赤ペンでコメントを書き込むことになっている。入校2日目の4月2日の日誌にA氏は、「気合を入れていきたい。必ず卒業します」と書いたところ、B教官は「そのわりには、まったく危機感がない」と記載し、それ以降、執拗な退職強要が続いた。

 

A氏は体調を崩し、4月5日の日誌には、「今日は健康状態が悪く、体がすごくしんどかった」、6日には「最近、ほとんど睡眠が取れていなかったので、頭がボーッとしてしまったり、集中力が切れそうになってしまったりしました(略)私にはチャンスは残されてない」、7日には「これまで睡眠時間がほとんど取れず疲れがたまっている」と正直に吐露している。B教官は「泣き言が多い。これが人に見せる文か?」と切り捨てる返事を書いた。

(中略)

暴力も振るわれた。

E指導員という、A氏より年下の半年早く警察学校に入っている高卒の人物がいる。

各クラスに、約半年早く入校した高卒の生徒が「指導員」と称して配置され、大卒の半年後輩をしごくシステムになっていた。

 

そのE指導員は、朝食時にいきなりA氏の喉元をつかんで壁に押しつけたり、泥酔して部屋に入ってきて、いきなり平手打ちをしたりしたという。

こうして8月に入る頃には、C学級では5人が辞め、他のクラスもそれぞれ5~10人くらい辞めていったが、A氏は辞めずに残った。

すると、8月6日、A氏は免職を言い渡された。

 

その後、A氏は免職取り消しと700万円の損害賠償を求め、兵庫県を相手取って提訴し、現在、係争中である。警察側は、A氏の言い分を否定しているが、日誌という動かぬ証拠が実情を物語っている。なお、A氏は身長180cm近くあり、空手経験者でもある。

そこでA氏への取材後、筆者はA氏が入校した13年度の、全国の警察学校の状況を調べた。すると、兵庫県警では入学者490人のうち、123人も辞めていた。退職率は実に25.1%で全国ワースト1位だった。

 

兵庫県警の退職者の内訳を見ると、自己都合退職が122人で1人が免職。同年、全国の入校者は総勢1万1079人で、このうち1271人が退職。退職理由は自己都合退職が1267人、2人死亡、懲戒免職1人、免職は1人だけだった。

要するに、A氏は唯一、退職強要の嵐の中で最後まで自分から辞めなかったのである。A氏は、「今でも警察学校で受けた仕打ちの夢を見る」と語っていたが、並大抵の人なら、何年も再起不能になっていたであろう。それほどA氏は強い精神力を持っている。そういう人間を辞めさせる警察学校の罪は重い。

 

なお、全国の各警察学校の退職率を比較した結果、最も低かったのは、大分で1.1%。次いで宮崎2.2%、富山2.4%、皇宮2.6%、山梨2.9%、新潟3.1%、沖縄3.2%、山口3.4%、愛媛3.9%、島根4.4%、群馬5.0%、山形5.0%。

退職率の低い上記12校のうち、過去5年間にわたって5%以下を堅持しているのは、山形(09年以降、順に0.0、4.3、4.1、1.0、5.0)のみだった。山形の警察学校は、「ホワイト警察学校」と認定してもよさそうである。

 

5%を超えているのは、岩手5.8、岐阜6.1、北海道6.2、京都6.9、青森7.2、和歌山7.2、佐賀7.3、長崎7.7、徳島7.7、警視庁8.1、宮城8.1、奈良8.8、愛知8.9、香川9.0、静岡9.0、福島9.5、茨城9.8、秋田9.9、岡山10.3、長野10.4、高知10.6、熊本10.8、福岡10.9、広島12.0、滋賀12.5、三重12.7、栃木12.8、福井12.9、鳥取14.3、千葉14.4、埼玉17.1、大阪18.6、石川18.7、鹿児島19.1、神奈川19.2、兵庫25.1%だった。

8.9%の愛知は、過去5年分で見ると09年が22.3%、12年が23.0%でワースト1位、10年は19.2でワースト2位という全国屈指の劣悪校だった過去がある。今後も、この数字が低下していくことを期待する。

 

岡山は5年連続10%超で、10年は20.2%で全国ワースト1位、11年は18.0%でワースト2位の座にあった。高知は12年に29.3%という極めて高い数字で全国ワースト1位であった。

埼玉は5年連続15%超えで、12年は20.0%の大台に乗った。神奈川は10年以降4年連続15%超えで、12年は22.0%と全国ワースト3位。
兵庫は、10年(11.4%)を除く4年間が軒並み15%超えで、11年も21.4%でワースト1位。12年も20.1%と大台で、まさに「ブラック中のブラック」と呼ぶにふさわしい数字を叩き出している。

出典:Business Journal 『恐怖の警察学校、執拗な暴力&退職強要の実態発覚!4分の1が退職、ついに訴訟へ』

 

強制的に辞めさせられるのは本当か?

まずこの記事を読むと教官にいきなり辞めさせられる印象がありますよね?

これはどうなのかというと事実です。

辞めさせられるというよりも辞めるように促されるといった方が正解かもしれません。

 

上でも書きましたが警察学校は義務教育の学校ではなく警察官を育てる学校ですので適性がない人は退職するように促されます。

夢を抱いて採用試験を突破してやっと警察官になったのに向いていないと退職を強要される。

これは一見すると冷淡に見えますが、市民目線で考えるとおかしいことではないと思います。

適正が必要な理由

これまでの人生で考えると、部活でもバイトでもその役目に向いていない人は必ずいるんです。

飲食業が向いていないけど事務作業は向いている人もいるように、警察官が向いていない人だって当然います。

 

警察官採用試験で面接だけでなく実際に入校させて振り落としていく形式が理想なのでしょうが、採用コスト等を考えると不可能です。

だから警察学校は訓練と適性を見極める場所の両方を兼ねているのです。

 

警察官に向いていない人でも続けていればいつか花開くだろうから辞めさせるのは酷くないか?

それは自分が被疑者・被害者になったことがないから言えるのです。

 

はっきり言いますが教官に退職強要される人は何かしら警察官として不適な部分があるのは間違いないです。

警察学校当時を振り返ってもそれは確信をもって言えます。

被害者になったことを想像してみる

警察官に向いていない人が現場に配属されたらどうなるのか。

自分が被害者になって通報した時を想像したら恐ろしくないですか?

 

そしてこの記事で『退職強要の嵐の中、辞めなかったのはA氏1人だけだった。その凄まじい精神力を持ったA氏を辞めさせた罪は重い』と書いていますが、これは大きな嘘で退職するようかなりきつく言われた人も辞めずに警察官として活躍しています。

 

辞めるのと辞めさせられるのは大きな違いで、ほとんどの人は精神的に耐えられず辞めてしまうんですが退職強要にも屈せず無事に卒業した同期も実際にいました。

 

更に言うと僕はこのブログを通じて現役警察官の方や元警察官の方とも交流があり色々な情報を聞くことができました。

中でも興味深いお話しをご紹介します。

元警察官Cさん

警察学校について色々な噂がありますが、私が在校中も教官に狙われた同期が1人いました。

毎日教官室に呼ばれて辞めるように言われ、総代(※注釈 総代とは学級委員長のようなクラスのリーダー)からもイジメられて見ている方がきつかったです。

ただその同期は非常におとなしく孤独を好み、言われたことも理解できずミスを連発するので周りは迷惑していたのも本音です。

 

でもその同期は辞めることなく卒業し警察署に配属されました。

やはり署でも意味不明なことを繰り返し、署で使う自分のバイクが壊れたら人のバイクの部品を勝手に外して付けるなどして要注意人物としてマークされていたようです。

 

そして私の警察官人生で究極の問題児を見た話をします。

警察学校から新人が配属されるとき、桜井さんなら分かると思いますが卒配の新人の噂は全て回ってきます。

あるとき教官がどうしても辞めさせられなかった新人が来ると聞き、不謹慎かもしれませんがワクワクして待っていました。

 

そしていよいよその新人に会ったのですが、意外なことに普通の好青年だったのです。

挨拶もするし謙虚で腰も低いし、教官も好き嫌いがあるのかなと思ったほどです。

 

ただ日が経つごとに態度は変化し、挨拶もしなくなって言うことを聞かなくなり、注意しても上の空でした。

私はその新人の直属の上司ではなかったのでこうして気楽に言えるのですが、同じ交番の人はかなり苦労していました。

 

ここで事件が起こります。

新人にはバイクで事故を起こさないように指導するのですが、その問題児は指導中もろくに話も聞かず結果的に自損事故を起こしました。

ご存知のように警察官が勤務中に事故を起こすと大変なのです。

その後も色々と問題を起こしましたが、私が警察官を辞めたあともその新人は未だに地域課に残っています。

 

変な話ですが、警察学校の教官もその問題児を辞めさせるために努力したそうです。

柔道で少し厳しくしごいてやろうと教官が寝技をかけるとその新人は教官の金的を握りつぶそうとしたそうですが、振り返るとその話も納得でした。

 

こういった協調性がなく、何をするのか分からない警察官は通報があっても1人で現場に出せません。

常に上司か先輩が帯同することになります。

今は警察官の数も足りないのに事案は増える一方なので現場力がどんどん下がります。

 

交番には割当人数が決まっているので、どんな問題児が配属されても頭数として計算されます。

仕事を教えても覚えようとせず、常にスマホをいじって電話もとらない。

若い警察官とつるんでコミュニケーションをとろうとしない。

仮眠時間は一番先に寝て一番最後に起きてくる。

 

こんな新人がいるのも現実です。

他にも警察学校を辞めるように追い込まれたとある学生は退職前に公安関係の教科書を全て書き写して辞めたと聞きました

極左勢力だったのかと周りも噂していたようです。

 

警察学校で辞めさせるのが正しいのか間違っているのかを問うより、警察官を目指す人に「本当に警察の仕事がしたいのか?」と問いかけたく思いメールさせていただきました。

 

これを読むと少し印象が変わりませんか?

警察学校の教官に退職を促される人は嫌がらせで言われているのではなく、何らかの原因は必ずあります。

向き・不向きはどこでもあるんです。

そして警察官の適性がない人が現場に出ると自分だけでなく市民も危険にさらす可能性があるのです。

免職について

そして上の記事で『免職になったのはA氏ただ1人だった』と書いていますが、これをどう思いますか?

免職になるまでよく頑張ったなあと思いますか?

僕は異常事態だなと思います。

懲戒処分とは

公務員には懲戒処分と分限処分というものがあり、懲戒処分は公務員として不適正な行為(盗撮や万引きなど)をした場合に下される処分で免職、停職、減給、戒告の4つがあります。

警察学校で教官からパワハラを受けてクビ(免職)になる理由

そして次に分限処分といってこれは「公務員として適性がない場合に下される処分」で、降任(階級を下げる)・免職・休職・降給(給料を下げる)の4つがあります。

教官にパワハラを受けて退校する理由

この懲戒処分と分限処分には同じ免職がありますが、意味合いは全く違います。

懲戒処分は何らかの不正をした公務員に対して下される処分なのに対し、分限処分は適性がない公務員に下される処分なのです。

 

ではこの分限処分の免職ですが、他の自治体を見てみるとこんな記事が見つかりました。

大阪府警は25日、港署地域課の男性巡査長(38)について、勤務実績が悪く警察官に必要な適格性を欠いているとして、地方公務員法に基づき、民間企業の解雇に相当する分限免職処分とした。

府警警務課によると、巡査長は平成27年ごろから勤務中に服装の乱れが目立つようになり、交番勤務時の巡回連絡を「意味がない」などと言って拒否するなど、職務命令に従わない行動を繰り返すようになった。

人事評価は2年連続で最低ランクとなり、昨年12月には停職1カ月の懲戒処分を受けていた。

府警が統計を取り始めた昭和41年以降、分限免職とした例は22件あるが、いずれも病気や失踪が理由で、適格性を理由とした分限免職は初めて。

出典先:産経ニュース 『“不良”巡査長を分限免職 適格性理由では初めて 大阪府警 人事評価2年連続で最低』

大阪府警でも初の免職

警察官の数が西日本で最大の大阪府警でも免職は初だそうです。

それを考えると先ほどの記事の論点がズレていることに気付きませんか?

公務員を1人分限処分で免職にするにはこれほどまでに大変なことなのです。

 

記事に出ていたAさんにお会いしたことがなく、警察学校での素行も分からないため言及は控えます。

ただ警察学校は嫌がらせのように人を辞めさせる場所ではないというのが結論です。

でも適性がない人は退職を促されるのも紛れもない事実ですし、それにも屈せず続けている人がいるのも事実なのです。

警察学校の離職率って?

上の記事を書いた記者の方には警察学校の離職率を考えるよりも市民のことを考えているか問いたいです。

『ホワイト警察学校』って記事に書いていますが、被害者にはホワイトもブラックも関係ないんです。

民間と警察を同じにしてはいけないんです。

 

もちろん無闇な暴力やパワハラは許されません。

ただ警察学校の役割をはき違えて入校した人は辞めることになります。

なぜわざと厳しくするのか、それは嫌がらせではなく現場ではさらに厳しい現実から逃げられないからです。

 

僕は辞めていった同期を見て自信を持って言えます。

警察という仕事を理解していなかったんだと。

その逆に警察官になりたくて警察官採用試験を受験した人には本当に楽しい場所です。

 

警察に興味がなければ同期に仲間意識も持てず、訓練を受けても耐える意義が分からないので孤独になり辛いだけですが、警察が好きなら第二の青春が味わえます。

 

辞めさせられることに怯えるのではなく精一杯努力すればその姿勢は必ず評価される場所です。

これから入校される方はあまり不安になることなく、警察学校を楽しんできてください。

続けてこちらの記事へ→【現役女性警察官に聞いた警察学校のリアルな世界】

 

23 件のコメント

  • 桜井様にメールさせていただきましたが、無名でも返信はされますでしょうか?
    よろしくお願いいたします。

  • 突然のメール失礼いたします。
    昨年息子が警察学校に入学し、試験で総欠を取りながらも何とか後一カ月の卒業試験であろう事かカンニングが見つかって呼び出されました。本人も卒業したい一心だったと思うのですが退校となるとの事、本日心より謝罪し何とか続けさせて頂けないかと思っております。このような場合、やはりもう無理なのでしょうか?
    何か良い助言を頂きたく止むに止まれぬ思いでメールしてしまいました。申し訳ないです。

  • こんばんは。最近YouTubeやこのブログを見始めた高校生のものです。
    このブログに少し関係ない内容なのですが、ある別の人のブログに警察学校で1500m走があり7分以内に出来なければ何度もやらされると言ったことが書いてありました。本当にそうなのか少し不安なところがあるので本当にそうなのか教えて頂きたいです。よろしくお願いします。

    • 教官によっても違うでしょうから全てを一概に同じと捉えない方が良いです。特にブログは面白おかしく書いて注目を集めるのがセオリーです。
      少なくとも私の周りにそのようなことは一度もなかったので、全国の警察学校が同じことをしているというのはあり得ないことです。
      これまでも説明してきたようにネットの情報に踊らされないように注意して下さい。

  •  うちは娘で4月に警察学校にはいりましたが、就寝時間に他学級の女の子の部屋で喋ってるのを
    部屋委員の子にチクられ何をしていたか事情聴取されて、悩み相談しているうちに好意を持ち、キスして胸を触つてしまった
    理由で、強制わいせつ行為被害届無しとされ、親呼び出しで退職願いを書かされ今、自宅待機で処分待ちで14日に最終呼び出しです。
    本人は肩を震わせるほど悔しくて無念でならないと言っています。コロナで監獄状態でいつもにない淋しさからだったと思うのですが
    辞めたくない、続けたいで突き通せばとおるのですか?退職届を出した以上は無理なんでしょうか?

    • 女性同士ということでしょうか?
      仮に卒業したとしてもそういった噂の中で働くのは精神的に苦しいでしょうし、退職届を出して退職の流れになっている以上は変更は無理かもしれません。
      その点についてはここで解説する内容ではないので、申し訳ありませんがご了承下さい。
      お役に立てず申し訳ありません。

      •  ご返答ありがとうございました。はい女同士です。色々読ませていただきましたが、やはり、適合、不適合があるもんで、
        教官が不適合と判断されたんでしょうね。
        女ではありますが、トランスジェンダーとして、入るときも男、女の選択に迷いました。
        女性警察官として採用してますので、これから現場にでても、色んな壁にぶち当たるでしょうと教官が心配しておられました。おそらく櫻井さんがおっしゃる通り、精神面の事だと思います。身内の期待に応えようと本人は
        風呂や女子部屋でも、だいぶん我慢していたと思います。他学級の子や自分の教官にも苦しさに限界がきてつい相談していたみたいです。男女の関係も禁止されているにも関わらず、男も我慢しているのに、この行為はご法度だったと娘には伝えました。
        10日ほど前、初めての4時間だけの一時帰省で、妻がそれと無く注意していたのに、残念でした。
        文化係や保険委員を務めて頑張っていたのに、走るの女子で1番やって帽子に線ついたとか言って喜んでいたのに
        教官の期待をも裏切って親自身申し訳けなくて仕方がありません。
        これから仕事をしていくのは私たち親ではなく本人なので娘のやりたいようにさせてあげようと思います。
        14日のかたずけが辛いですが、頑張ります。有難うございました。

  • 桜井さん
    YouTube、当ブログを拝見させていただきました。
    警察官に対する見方や考え方が変わるような内容でとても楽しませてもらっております。

    本題ですが、半年ほど前に発覚した岡山警察学校の訓練中に発生した学校生の負傷事件について、実際に警察官として活躍されていた桜井さんのご意見をお聞かせ頂きたいと思いご連絡させていただきました。

    特に以下の点についてお答え頂きたいと思います。
    ・このような本物のサバイバルナイフを用いた危険な訓練は一般的なものなのか
    ・指導内容や指導方法は教官によって大きく異なるものなのか
    ・警察学校の教官の選考のプロセスはどのようなものなのか
    ・警察学校及び警察の不祥事は極力隠されるものなのか

    今回のこのような質問をさせていただいた理由といたしましては、このニュースを通してる警察学校並びに警察への不信感が強まったためです。
    私個人の意見としましては、訓練中のサバイバルナイフの使用はありえないと思っています。いくら訓練に緊迫感を持たせるためとはいえ、未来の警察官を傷つけ辞めさせてしまうのは本末転倒です。木刀?等でも十分に脅威だと思うので、サバイバルナイフの使用は妥当性が考えられません。
    また刺し傷が2箇所もあったことから、訓練中に誤って刺さったとは考えにくく、意図的に刺したと捉えられます。このことから教官自身の人間性に問題があったと思われますが、このような人間性に問題のある者を教官として任命したことが不思議でなりません。私は教官として選ばれる者は、勤務態度も良く仕事熱心で部下想いの方が上から選ばれるものだと勝手に想像しておりました。ですが今回の事件を受けて、警察学校は仕事に不真面目な人間的に問題のある人が飛ばされる場所なのではないかと思ってしまいます。
    さらには、このニュースは発生からいくらか時間が経ってから明らかになりましたが、すぐに公表しなかった点からも不信感が強まりました。今回のケースに限らず警察は自身の不祥事は隠そうとする卑怯な組織だと感じ、とてもショッキングなニュースでした。

    桜井さんも日々大変お忙しいとは思われますが、お答えいただけると幸いです。
    長文失礼いたしました。

    • はじめまして。あのニュースは私も驚きましたが、逆に今の警察学校はこれほどまでしなければ緊迫感や緊張感を持たせることが難しいのかと考えさせられました。
      警察学校の教官は優秀な方が抜擢されるので、本物のサバイバルナイフを使わざるを得ないほどの何かがあったのかもしれません。(もちろんそれは許容されるものではありませんが)
      その後のニュースを見ても被害者の方は最初から警察不審だったことも伺えますし、『警察官としての適正を持った受験者』の採用の難しさを痛感しました。
      警察を擁護するわけではありませんが、ニュースでは警察を一方的に批判する意見ばかりで『なぜその事案が起きたのか』という部分に誰も着目していないため、その点を考えなければ警察批判が助長するのみでしょう。
      誰が悪いのかという二元論ではなく、発生した理由をもう少し考察しなければならない事案だというのが私見です。
      ご質問への回答になっておらず申し訳ありません。

      • 桜井さん。貴重なお時間を割きご返信いただきありがとうございます。

        桜井さんがお話になられたように、発生した事案を理解するため、その事案の背景まで着目することは大変重要であると思います。警察や教員などの公務員はその特質上、不祥事を起こすと民間と比較してより大々的に取り上げられ批判の対象とされがちですので、より注意しなければならないのかもしれません。
        今回の事案につきましても、学校生や教官の資質、指導方法や指導課程、その土地の地域性など様々な視点を考慮しつつ考察する必要があると思われます。

        現在私自身は、まだ警察への不信感が拭いきれていない状態ですが、地域住民から信頼される、また警察官を志す者とその家族が安心できるような警察組織となってほしいと心から願っております。
        また、より良い警察官を輩出しようと日々活動していらっしゃる桜井さんの今後のご活躍をお祈りいたしております。

  • 桜井さん、私は警察官志望の学生なのです。いつもYouTube等拝見させて頂いております。質問なのですが、警察学校では理不尽かつ行き過ぎた暴言(一般的に他人に対して使用するのは不適切とみなされるような言葉)や暴力(小突くや軽く頭をはたく程度のものなどではなく、思い切り殴りつける、ビンタ、蹴る、引き倒すなど)はやはりあるものなのでしょうか?今のご時世、警察側もコンプライアンスには十分気を配っていると思いますし、自分自身普通に考えればパワハラであると受け取れるような物言いをする教師を担任に持ったこともあるので、言葉に関してはあまり気にしませんが、暴力・体罰などに関しては心配な面があります。個人的には無いとは思っています。(現場に出す前に使い物にならなくしては本末転倒であると思うため)しかし、これから警察官を目指す者として知っておけるものは知っておきたいと考えたので、コメントを残させてもらいました。よろしければご回答よろしくお願いします。駄文失礼致しました。

    • 今の時代、少しでも手を出すとパワハラと捉えられるので昔のような体罰は無くなりました。だから指導がとても難しいようです(^_^;)

  • 息子が警察学校に入校中です。武道では剣道をとってます。

    とある教官から、「おまえは経験者なんだから、休憩などとらずに未経験者に指導しろ」とか、「お前、段審査落ちるかもな。落ちたら知らねーぞ」等の言動で、剣道の時間が辛いと相談がありました。
    学校自体の厳しさは夢であった警察官という職業ということもあり充分に耐えられるし、学校生活も楽しく、教官からの指導の上での叱責は真摯に受け止められるのに、そういう言い方は堪えがたいと話してきました。
    これがパワハラに該当するのか、社会で生きて行く上での当然の厳しさと受け止めるべきなのか、親として、そんな話しを聞いてしまった以上、どんな言葉をかけていいのか悩みます。
    アドバイスを頂けたらと思います。

    • パワハラは受け手の感じ方ですからここでは何とも言えません。
      教官の言い方は確かに棘があり宜しくはないですが、全てを真摯に受け止める必要はないと思います。
      自分が指導者の立場になったとき、あのような上司にはならないと反面教師にしても良いのではないでしょうか?
      親御様として苦しいお気持ちはとても良く分かります。
      ただ、それが警察人生で永続的に続くものではないので、あくまでも警察学校という狭い世界での出来事だと捉えてください。
      現場に出ると市民でもそのように心無い言葉をかけてくる人はいます。
      その時に全てを受け止めてしまうと精神的にも辛いので、受け流すことを覚えるのも大切だと思います。
      ぜひ息子様を励ましてあげてください。

  • 夜分に失礼いたします 私は高卒で5年間ほどフリーターをしている人間です
    大学に通って中学からの念願であったで外国語の勉強をしていましたがそこで自身の体調不良と人間関係を発端とする精神疾患が原因で退学しました
    現在精神疾患が寛解しフリーターではありますが社会復帰(と言ってしまうのははたから見たらフリーターごときで笑止千万な事かもしれませんが)を何とかしました
    こんなフリーターではありますが去年から中高の同級生と交際をすることができ 互いにあまりそのような話は意識して話題に上げたことはありませんが結婚を考えています
    そのために私もちゃんとした職に就くことを考えなければいけないのは当たり前の話ではあるのですがその際に現役の警察官である父親や母親にも警察になることを勧められていますし 相手の父親も元警官で相手の兄も現職の警官であり直接言われたことはありませんが遠まわし的に警察になるのはどうだ?という風な感じで外堀を埋められて警察の試験を受ける事になりました
    正直学もないような人間が今更まともな職に就くためには警察に入るのが一番なのかもしれないというのは頭では理解していますが私は運動も一切やったこともなく また人のダメなところをひたすらねちねちと攻撃してくる人間が心の底から嫌いでしかなくそのような環境で10か月も耐えるかつ、親は運動はやってれば慣れるし大丈夫だろうと言っていますが正直運動をすればするほど気が滅入っていくと言うか気が落ち込んでいく性格で、また精神疾患が再発するのではないかという恐怖を感じながら一応は試験に向けてある程度運動をしています。
    そもそも受かるかどうかはわかりませんが 私のような人間がもし入校した場合乗り切れる可能性が高いのでしょうか
    警察になる事が周りにとってもいいのかもしれませんが、何か他人が望んでる事をやってるだけで自分の意志は置いてけぼりで勝手に物事が進んでしまった感じです また精神疾患を発症して全てを失うのか警官にならず彼女も結婚も失うのかという瀬戸際ですがせめての桜井さんの所見をお聞きしたい所存です

    • 警察官になれば何かが変わる、警察官になることをゴールにしている内は合格も厳しいと思います。
      警察官になっても自分が変わらなければ何も変わりません。
      求めるより人に無償で与えられる人間になることを目指してください。
      失うことを恐れる理由は求めているからです。
      警察官とは人から求められる仕事です。
      警察学校を乗り切れるのかという短いスパンで見るのではなく、警察官として何を成し遂げたいのかという長期的なスパンと目標を語れるようになってください。

      • 返信ありがとうございました
        正直に言ってしまうと警察に関してまるで知識も興味も無くもう警官になるしか人生は無いのかもしれないという強迫観念的な感じでやっていて 何かを成し遂げたいとか何かを与える存在とかそう言った目標も一切無いと言うが本音です
        唯一それっぽい事を上げるとしたら子供が好きなので子供達を守る様な警官になりたいと言うのがありますが恐らくそれ1つだけでどうにかなる目標や理念では無いのも想像できます
        まだ受かってすらいませんがもし合格したとて 恐らく桜井さんの本記事でのご指摘通りこの様なタイプは真っ先に教官にも目をつけられ様々な圧をかけられるのだろうとも何となく予想は着きます。
        それにそう言った警察学校での要注意人物的存在になってしまえば本当に警察の職務が好きな父親にも迷惑がかかりまたその残りのキャリアにも泥を塗るかも知れないかもと言うリスクもあります
        やはり自分には警察は不向きであると理解し それを改善していくような意識が必要である事を自覚して試験やその先に向けたトレーニングが必要なのでしょうか

        • まずは警察の仕事を理解して、その上で働いてみたいと思うなら受験してみてください。
          今の状態を例えるならば『メジャーリーガーになりたいけど、外国人とコミュニケーションがとれるか不安になっている野球未経験の高校生』のようなものです。
          ご質問の答えはブログやユーチューブ動画で配信していますので、ぜひご覧ください。

          • 今日1日を使ってアドバイス通り色々と桜井さんの文献や動画 その他を見て自分なりに警察と警察学校という組織や業務ついて調べてみました。
            その結果やはり改めて自分には一切合っていない職場環境であると再認知し、また父親がそういった事を平然と他人に対して行える職場の人達の知り合いというか同僚であると分かってしまい 育ててくれた父親に対しても感謝と恐怖が混ざった複雑な感情を向ける事しかできないです。
            ですがそのうえで本日受験手続をしてみました 私の人生の中にはもうあとに引ける余裕がないです こんな場所でも耐えて意地でも警察という職を得なければ周りにも認めてもらえませんしこの先も破綻します。
            もうこれは周りに迷惑を掛けてきた私に対する天罰だという考えに一旦は仮置きします。
            桜井さんの最初の返答でとりあえず警察になるという認識では長続きしないでしょうし合格も厳しいでしょうという指摘もしっかりと認識しています。
            警察の業務や警察学校での生活もなんかも知れば知るほど恐怖と嫌悪感を抱きますが そもそも私はまだ受験すらしていない身です じゃあ桜井さんの今までのご指摘は何だったんだ!となるかもしれませんが 先の恐怖を考えてもまた精神疾患が再発するだけ とりあえずまずは合格という目標に進む以外に進む道はないので 合格してからどうするかを考えるようにしました。
            幸い試験やその他のアドバイスは受験時での採用官の経験もある父親に聞く事も出来ますし 実は去年にも警察を受けて一次の筆記試験には合格しましたがその後の試験日にコロナになってしまい失格となってしまいましたがそのことでとりあえずこういう雰囲気のものかというのは何かつかみました。
            まずは当たって砕け散って全てを失い破綻する覚悟を持ってトレーニングをしていきます。

  • コメントを残す

    メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

    ABOUTこの記事をかいた人

    ・就職氷河期時代、3年間の公務員浪人を経て警察官採用試験に合格。 採用後は同期内最速で刑事課に引き抜かれ、代表的な出世コースに乗る。 刑事部長褒賞、地域部長褒賞、交通部長褒賞、署長褒賞など受賞歴多数。(賞状はプロフィールページに掲載) ・初任科、初任補修科を経て地域課(地域第3係)へ初任配属。 ・初任配置先の交番が高級住宅街で事件・事故の発生が毎日0件という平和な勤務地であったため、仕事が覚えられずに焦る→最多忙な交番へ異動希望を出す。 ・異動先の交番は歓楽街のど真ん中にあり、深夜でも大きな事件が発生する『不夜城』として警察24時でも頻繁に紹介される勤務先であった。 深夜2時に『10対15の喧嘩発生』という意味不明な無線を聞き、戦慄が走った思い出。 ・交番勤務時代は老若男女問わず地域住民が交番に訪れ、幹部から「行列のできる交番」と揶揄される。 ・警察官になり昇任試験に合格し、自分のやりたかった仕事も完遂して燃え尽き症候群に陥り退職。 (ちなみにプロフィール写真は巡査部長に昇進したあと、退職前に記念撮影したものです。) ・転職したとき、アラフォーながらGAFAからオファーを貰う。 ・警察官退職後は大手企業(ホワイト500認定企業)の人事課に転職、採用担当として活躍。DODAやリクナビ、エン転職など各媒体を駆使して採用率を大幅に向上させる。 ・現在も人事課で採用担当として勤務し、現役大学生からシルバー世代まで幅広く面接を行っている。 ・人事課では採用以外にも、優良子育てサポート企業として『プラチナくるみん』認定取得のために会社を構造改革中。 ・所定外労働(残業時間)を削減するため全部署の労働時間を常に可視化するツールを導入し、大幅に削減させたことから労働基準監督署の監督官から賞賛される。 ・『警察官になる前に学んだ知識』と『警察官として働いた間に蓄えた経験』『実際に人事課で勤務した経験』をミックスさせた警察官採用試験対策は1年で数十名の合格者を輩出。 ・顔出しなしの講義YouTube動画で異例のチャンネル登録者20,000人突破。 ・ツイッターは1日1回のツイート、フォロー0人でフォロワー1,000人突破。 ・40代、既婚、大阪市居住。 ・2017年から警察官採用試験対策を開始。合格実績としてプロボクサーや現役自衛隊員、転職歴多数者、元警察官、フリーター、工場勤務者など様々な経歴を持つ受験者を合格に導く。 ①『30代の女性は警察官になれない』というネット上のデマを払拭するため、30代の女性受験者を集めて合格に導いた実績 ②テレビに出演する有名な元警察官(警部級)のコメンテーターから『君は警察官にはなれないよ』と言われた受験者を合格に導いた実績 この①と②の実績を公表してネットに大きな反響を与える。 当サイトの情報をコピーペースト等して二次利用することは固く禁じておりますが、リンクはフリーですので参考になる記事がございましたらご自由にリンクを貼ってください。