警察学校は携帯電話(スマホ)没収で教官のパワハラが横行している?

大阪府警、警察学校、教官、厳しい

ブログ管理人の元警察官・桜井陸です。

最近はよく警察学校についてご質問を受けます。

その中でも「警察学校では携帯電話を没収されてプライバシーもなく教官からパワハラを受けるのでしょうか?」という類の問い合わせが多いです。

警察学校はスマホも没収されてプライバシーもない?

教官からの無慈悲なパワハラについてはネットの情報が氾濫しているため、これから入校する方や警察官を目指す方を非常に悩ませる問題となっているようです。

これはとても気になりますよね。

警察学校、スマホ、携帯電話

 

僕が入校したときはここまでネットが発達していなかったので余り気にならなかったのですが、ヤフー知恵袋等で検索すると警察学校はとんでもないところだと書かれています。

教官から無慈悲なパワハラを受けて次々と辞めさせられるなど言われたら誰でも不安になるのは仕方ないと思います。

スマホをいじる時間はほとんどない

実際のところ携帯電話(スマホ)は教官に預ける自治体もあるそうですが、ほとんど週末には返してもらえます。

(ちなみに僕の通った学校は夜に限り使用可でした)

 

あとスマートフォンや携帯電話をいじる時間はほとんどないと思います。

課題をしたりお風呂に入ったり、周りに同期が多いので話しているとすぐに消灯時間になって寝ていました。

【参考記事】警察官になるには柔道や剣道などの武道が必要?

 

スマホって必要なことがあるから操作するというより、無駄な時間を潰すために触っていることの方が多くありませんか?

警察学校で暇な時間はないのが事実で、空いた時間にスマホをいじるのはきっと無駄に感じると思います。

ちなみにこれが警察学校の時間割なのですがいかがでしょうか?

警察学校の時間割

ほとんどスマホや携帯電話を触る時間などないでしょう?

宿題や課題もありますし訓練で疲れているのでのんびりユーチューブ等を見る暇はないのです。

教官のパワハラはないが訓練は厳しい

そして教官からパワハラなどありませんでしたが厳しい訓練はありました。

 

 

恐らく意識の違いだと思うのですが、警察学校に入るときに「警察学校は高校のように勘違いしている人」が想像以上に厳しい訓練を受けてそれをパワハラだと感じて辞めるパターンもあるそうです。

高卒の若者は初めての訓練でショックを受ける

特にこれは高校を卒業してすぐに警察学校へ入校した若い人に多いです。

これまで人生で経験していなかったことが多すぎるんですね。

携帯電話も使えない環境

同級生が大学に進学して遊んでいる中、自分は厳しい訓練を受けているという現実。

携帯電話も没収されてYouTubeも見ることができない。

警察官、厳しい

外の世界は更に厳しい

何よりも今は親や先生からも怒られたことがない人が多いんです。

そういう若者が多いからこそ、教官は演技でも厳しく指導せざるを得ません。

なぜなら外の世界はもっと厳しいからです。

警察学校ではあえて過酷な環境を作っている

警察学校では怒声も飛びますし、あえて過酷な環境を作っています。

でも僕はそれを見てすぐに「これはわざと厳しくしているな」と気付きましたし、他の中途採用で採用された同期もみんな気付いていました。

そして警察学校を卒業して現場にでたときに警察学校よりも過酷な現実を目の当たりにしたのです。

地域課、採用試験、仕事、志望動機、非番

現場で現実の厳しさを知る

通報を受けて現場に行ったとき、ここまで常識を知らない大人がいるのかと何度もカルチャーショックを受けました。

そんな大人と互角に渡り合おうとしたとき、コンビニ店員がクレーマー対応するようなやりかたでは通用しません。

教官がなぜ怖いのか

腕に刺青の入った大男が目を剥いて怒鳴ってきたときでも10代の若い警察官は退いてはいけません。

警察官に負けは許されないのです。

だからこそ警察学校で過酷な環境を作って適応力をつけさせるのです。

警察学校の教官が怖い理由

教官はせっかく警察学校に入った未来の警察官をパワハラで無理やり辞めさせることはありません。

むしろ教え子が現場に出た時にショックで辞めないよう教え込んでいるのです。

いま不安で不安で仕方ない人も多いでしょうが心配しないでくださいね。

4 件のコメント

  • 警察官採用試験に合格して、警察学校に入校するまでにやっておいた方がいい事って何かありますか?走り込みなど体力づくりや法科の勉強などは必要ですか?

  • 差し支えなければ、管理人様の通っていた警察学校がどこなのか、いつ頃通っていたのかを教えて頂きたいです。
    こちらのページはとてもわかりやすく参考になったのですが、県によって警察学校の厳しさも変わるようですので自分に該当する話なのか判断しにくいです。

    • ご覧いただきありがとうございます。
      所属等の公表についてはネットの特性上、控えさせていただいております。ご了承下さい。
      ただ、これまでもユーチューブ等で現役警察官や元警察官(警察批判をする早期退職者を除く)から情報を集めても同様の意見だったので、全国で大きな差異はないと考えても大丈夫だと思います。

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    ABOUTこの記事をかいた人

    ・就職氷河期時代、3年間の公務員浪人を経て警察官採用試験に合格。 採用後は同期内最速で刑事課に引き抜かれ、代表的な出世コースに乗る。 刑事部長褒賞、地域部長褒賞、交通部長褒賞、署長褒賞など受賞歴多数。(賞状はプロフィールページに掲載) ・初任科、初任補修科を経て地域課(地域第3係)へ初任配属。 ・初任配置先の交番が高級住宅街で事件・事故の発生が毎日0件という平和な勤務地であったため、仕事が覚えられずに焦る→最多忙な交番へ異動希望を出す。 ・異動先の交番は歓楽街のど真ん中にあり、深夜でも大きな事件が発生する『不夜城』として警察24時でも頻繁に紹介される勤務先であった。 深夜2時に『10対15の喧嘩発生』という意味不明な無線を聞き、戦慄が走った思い出。 ・交番勤務時代は老若男女問わず地域住民が交番に訪れ、幹部から「行列のできる交番」と揶揄される。 ・警察官になり昇任試験に合格し、自分のやりたかった仕事も完遂して燃え尽き症候群に陥り退職。 (ちなみにプロフィール写真は巡査部長に昇進したあと、退職前に記念撮影したものです。) ・転職したとき、アラフォーながらGAFAからオファーを貰う。 ・警察官退職後は大手企業(ホワイト500認定企業)の人事課に転職、採用担当として活躍。DODAやリクナビ、エン転職など各媒体を駆使して採用率を大幅に向上させる。 ・現在も人事課で採用担当として勤務し、現役大学生からシルバー世代まで幅広く面接を行っている。 ・人事課では採用以外にも、優良子育てサポート企業として『プラチナくるみん』認定取得のために会社を構造改革中。 ・所定外労働(残業時間)を削減するため全部署の労働時間を常に可視化するツールを導入し、大幅に削減させたことから労働基準監督署の監督官から賞賛される。 ・『警察官になる前に学んだ知識』と『警察官として働いた間に蓄えた経験』『実際に人事課で勤務した経験』をミックスさせた警察官採用試験対策は1年で数十名の合格者を輩出。 ・顔出しなしの講義YouTube動画で異例のチャンネル登録者20,000人突破。 ・ツイッターは1日1回のツイート、フォロー0人でフォロワー1,000人突破。 ・40代、既婚、大阪市居住。 ・2017年から警察官採用試験対策を開始。合格実績としてプロボクサーや現役自衛隊員、転職歴多数者、元警察官、フリーター、工場勤務者など様々な経歴を持つ受験者を合格に導く。 ①『30代の女性は警察官になれない』というネット上のデマを払拭するため、30代の女性受験者を集めて合格に導いた実績 ②テレビに出演する有名な元警察官(警部級)のコメンテーターから『君は警察官にはなれないよ』と言われた受験者を合格に導いた実績 この①と②の実績を公表してネットに大きな反響を与える。 当サイトの情報をコピーペースト等して二次利用することは固く禁じておりますが、リンクはフリーですので参考になる記事がございましたらご自由にリンクを貼ってください。