警察試験の入退室の間に面接官が重視することと不合格になる仕組み

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ブログ管理人の元警察官・桜井陸です。

今回は警察官採用試験の面接で入室から退室までの間に不合格になる理由を説明します。

警察試験を受験される方で面接官が合否を決めると勘違いしている方はいらっしゃいませんか?

警察官採用試験の面接官は何を重視する?

それは大きな間違いで面接官は合否を決められません。

決めることができるのは合否の否の部分、つまり不採用だけです。

面接の仕組みは面接官が受験者を採点し、分かりやすく言うと〇・△・✖に選別します。

 

 

〇は警察官としての適性あり、△は警察官として問題なし、✖は警察官の適性なしです。

ここでほとんどの人が△となるので、いわばどんぐりの背比べのような勝負になります。

そして総合的に評価するために体力試験や適性検査、論文試験の点数を総合的に評価・加算して合格者が決まるのです。

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面接官の採点した点数は比重がもちろん大きいのですが、それだけで決まらないのは正に公務員といったところです。

二次試験が終わってからなぜ時間があれほどかかるのかというと組織が大きいのでなかなか採用の決裁が終わらないんですね。

面接官だけの判断で終わるなら2週間もあれば合否は決まるのですが仕方のないところです。

警官の適性がなければ合格できない

さて、ここで注意したいのですが先ほど説明した〇、△、✖の中で✖の人です。

この✖と判定されるとどれだけ頑張ってもその採用試験では合格できません。

「警察官として適正なし」と判断された人がどれだけ体力試験ができても、熱意があっても合格できないのは理由も分かりますよね。

自分から不合格になっていませんか?

そしてこの適性がないと判断される人は多いです。

僕はいま講座で志望動機の添削や論作文の添削をしているんですが、中にはそんなことを書くと絶対に合格できないよと注意する人も多いです。

僕の講座の添削方法は不合格にならないための面接、つまり✖(警察官として適正なし)と評価されないためにマイナス要素をガンガン削っていくのです。

 

〇〇すれば合格しますよという方法やこれが合格の秘訣ですなんて誰にも分かりません。

面接官も人間ですから色々なタイプがいますからそんなアドバイスをする人はそもそも面接試験を知らない人です。

警察官に向いているタイプって?

警察官でもある面接官から見て「この受験者は適性がない」と判断される受験者のタイプは僕にもだいたい分かるんです。

だから僕は講座受講生にハッキリ言っています。

このままだとキツイですよって。

逆にこのレベルだとあとはミスさえなければ合格できるという人にもハッキリと告げます。

二次試験の面接で質問されること

僕はいま面接官として色々な人の履歴書や職務経歴書を読んで面接しています。

そして『ぜひ会社に欲しいな』と思う人は上司に報告して二次選考に進めるか相談します。

 

ちなみにどういう人が欲しいか、どのような人に魅力を感じるのかというと志望理由が職務内容と乖離していないか、入社してもすぐ辞めないか、孤立せず周囲と上手くコミュニケーションをとって仕事ができるか、社会常識はあるか、退職理由は筋が通っているかなど全てを色々な質問に混ぜて質問します。

 

警察官採用試験の面接とほとんど同じですよね。

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そして中途採用の応募者は当然みんな合格したいから面接に来るわけですが、中には「不合格になりたいのかな?」と思うほど地雷だらけの発言をする人もいます。

本人は至って真面目でも第三者の面接官にすると「なんでそんなことを言うの?」「なんでそんな態度を取るの?」という人は本当に多いんです。

【警察官になりたいのに志望動機が見つからない理由】の記事はこちら

 

警察官採用試験の面接って1人の面接官が多い日は1日に15人以上は見るわけでしょう?

言い方は悪いですがこの流れ作業みたいな面接でミスをする受験者、特異な発言や言動をする受験者は本当に目立つんです。

入退室までに普通を演じる難しさ

普通に話して普通に面接を終えて、後は体力試験や論作文試験を総合的に評価してもらって合格になるのに、この『普通』が難しいんですよね。

特に警察の普通って何か分からないからみんな迷宮入りして、変なアピールしてドツボにはまる人も多いんです。

面接カードの書き方にも注意する

面接が終わったあとに残るのは貴方が提出した面接カードです。

それが変な内容だと面接でいくら良いことを言っても逆に違和感があって不審ですよね。

面接の後に残る物、文書という物は特に大切に記載する必要があります。

志望動機だけで勝負がつかない

面接カードに良い志望動機を書いてもライバルに差はつきません。

なぜなら面接本番が勝負ですからね。

 

でも悪い志望動機を書くとライバルには大きく差がつきます。

面接のあとにもその面接カードは警察の手元に残りますからね。

警視庁や大阪府警以外でも同じように注意する

警視庁や大阪府警、愛知県警などの大規模警察だけでなく、どこの自治体で面接を受けてもこれは同じです。

特に警視庁の二次試験はブースで受験するので時間も早いですから尚更ミスには気を付けたいところです。

 

面接で入室から退室までの間に不採用となるのは本当に勿体ないので、できるだけ何度も練習してマイナス要素を改善してください。

面接マナーの改善や面接カード(志望動機や自己PR)をしっかりと書き、警察官になるという夢を叶えましょう。

続けて面接の最後にある逆質問の答え方についての記事へ

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ABOUTこの記事をかいた人

・就職氷河期時代、3年間の公務員浪人を経て警察官採用試験に合格。 採用後は同期内最速で刑事課に引き抜かれ、代表的な出世コースに乗る。 刑事部長褒賞、地域部長褒賞、交通部長褒賞、署長褒賞など受賞歴多数。(賞状はプロフィールページに掲載) ・初任科、初任補修科を経て地域課(地域第3係)へ初任配属。 ・初任配置先の交番が高級住宅街で事件・事故の発生が毎日0件という平和な勤務地であったため、仕事が覚えられずに焦る→最多忙な交番へ異動希望を出す。 ・異動先の交番は歓楽街のど真ん中にあり、深夜でも大きな事件が発生する『不夜城』として警察24時でも頻繁に紹介される勤務先であった。 深夜2時に『10対15の喧嘩発生』という意味不明な無線を聞き、戦慄が走った思い出。 ・交番勤務時代は老若男女問わず地域住民が交番に訪れ、幹部から「行列のできる交番」と揶揄される。 ・警察官になり昇任試験に合格し、自分のやりたかった仕事も完遂して燃え尽き症候群に陥り退職。 (ちなみにプロフィール写真は巡査部長に昇進したあと、退職前に記念撮影したものです。) ・転職したとき、アラフォーながらGAFAからオファーを貰う。 ・警察官退職後は大手企業(ホワイト500認定企業)の人事課に転職、採用担当として活躍。DODAやリクナビ、エン転職など各媒体を駆使して採用率を大幅に向上させる。 ・現在も人事課で採用担当として勤務し、現役大学生からシルバー世代まで幅広く面接を行っている。 ・人事課では採用以外にも、優良子育てサポート企業として『プラチナくるみん』認定取得のために会社を構造改革中。 ・所定外労働(残業時間)を削減するため全部署の労働時間を常に可視化するツールを導入し、大幅に削減させたことから労働基準監督署の監督官から賞賛される。 ・『警察官になる前に学んだ知識』と『警察官として働いた間に蓄えた経験』『実際に人事課で勤務した経験』をミックスさせた警察官採用試験対策は1年で数十名の合格者を輩出。 ・顔出しなしの講義YouTube動画で異例のチャンネル登録者20,000人突破。 ・ツイッターは1日1回のツイート、フォロー0人でフォロワー1,000人突破。 ・40代、既婚、大阪市居住。 ・2017年から警察官採用試験対策を開始。合格実績としてプロボクサーや現役自衛隊員、転職歴多数者、元警察官、フリーター、工場勤務者など様々な経歴を持つ受験者を合格に導く。 ①『30代の女性は警察官になれない』というネット上のデマを払拭するため、30代の女性受験者を集めて合格に導いた実績 ②テレビに出演する有名な元警察官(警部級)のコメンテーターから『君は警察官にはなれないよ』と言われた受験者を合格に導いた実績 この①と②の実績を公表してネットに大きな反響を与える。 当サイトの情報をコピーペースト等して二次利用することは固く禁じておりますが、リンクはフリーですので参考になる記事がございましたらご自由にリンクを貼ってください。