警察官になりたいけど志望動機で悩む理由

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ブログ管理人の元警察官・桜井陸です。

最近は読者さんからいただくメールの中で意外と多いものが『警察官になりたいけど志望理由が見つからない』という内容です。

警察官になりたいけど、よく考えてみるとどうして警察官になりたいのか言葉で上手く説明できないという人はいませんか?

警察官になりたい思いと志望動機の質は比例しない

哲学的に聞こえるけれど僕も同じ悩みを持っていたのでよく分かるんです。

志望動機を簡単に言えば「警察官になりたいから警察官になりたい」というのが正直な感想なんだと思います。

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感情を言葉に表すって難しいんですよね。

制服が格好いいとか給料が良いとか、社会的地位が高いとか面接では言えない本音もあるでしょう。

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「受験者の中で警察官になりたいと一番思っているのは私です」と面接官に言いたかった

まず僕は志望動機を考えるとき、紙にとりあえず思いを全て書き出してみました。

そして気に入った言葉を繋ぎ合わせてみるとパズルがピタッとはまるように綺麗な志望動機が完成したのです。

 

例えば「治安が悪化している、地域課で働きたい、市民を守りたい、部活で部長をしていた経験を生かしたい」などが浮かべば

 

『私は自分が生まれ育った〇県の治安が悪化していると知り、自分の力で少しでも住民の体感治安を回復させたいという気持ちで警察官を志望しました。大学時代に〇部の部長で培った体力や折衝能力を生かし住民と密接に関わる地域課で…』

 

など文章を繋いでいけるわけです。

二次試験で面接官に説明するには理由付けが必要

僕が最初に警察官になりたいと感じたのは自宅へ巡回連絡に来た警察官と話した時その職業に強く憧れを感じたからです。

でもどこに憧れたのかと言われると稚拙な回答しかできません。

 

『警察官の仕事は民間みたいに営利追及じゃなくて住民の笑顔が給料になるから』とか『西部劇に出てくる保安官みたいな警察官がカッコいいと思った』とか色々と出てくるんですけど大人が話す言葉ではないですよね。

社会人になる以上フォーマルな言葉に変えなければいけないのです。

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「そもそも保安官が巡回連絡するのか」という疑問は持っていませんでした

保安官みたいな仕事ができる警察官に憧れていたのは本音です。

実際、巡回連絡に来てくれた警察官と初めて話したときに彼の「ここは僕の受け持ち区なんで何かあれば言ってくださいね」とニコッと笑って立ち去るという振る舞いが僕の志望動機の原点ですから。

【関連記事】地域課の警察官になるには?仕事内容とやりがいについて

 

ここをフォーマルな志望動機に変えるのはどうすればいいのか考えました。

保安官って志望動機に書いていいのかな、とかね。(もちろん書いていませんよ)

そして僕がどこに感銘を受けたのかと言えば「受け持ち」という考え方でした。

 

その一言で

  • 「こんなに広い街の治安を一人で受け持つって警察官はなんてカッコいい仕事なんだ」
  • 「仕事をしたら感謝されるって警察官はなんてやりがいがある仕事なんだ」
  • 「仕事の見返りは住民からの感謝の言葉って警察官はなんて素敵な仕事なんだ」

と感動したわけです。

ここまで自分の気持ちが分析できればあとは警察の仕事やニュースを見て警察官に憧れる気持ちをフォーマルな言葉に変換していけば簡単なのです。

公務員浪人はどうしてもマイナス思考になる

あとね、僕が警察官になりたいという気持ちの中に「周りを見返してやりたい」という思いもありました。

公務員浪人って世間の目が気になるし、自分が見下されたり馬鹿にされているんじゃないかという被害妄想みたいな考え方も生まれてしまうんです。

実際周りの誰かにこっそり夢を話すと全否定されたり笑われたりね。

【関連記事】「警察官になりたいけど無理ですか?」って諦めるの早くない?

 

こういう生活が続くと「自分が見つけた夢をどうにかして叶える」という目標がいつのまにか「〇〇に勝つために警察官になる」と少し間違った方向に向かう場合もあるんです。

試験になかなか受からなかったり不安になると気持ちが内にこもるので仕方ないんですが、警察官になることはゴールではなくスタートです。

そこから新しい人生が始まることを忘れずに試験勉強に取り組みたいですね。

続けて【警察官採用試験の難易度と合格率(倍率)を公開します】の記事へ

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    ・就職氷河期時代、3年間の公務員浪人を経て警察官採用試験に合格。 採用後は同期内最速で刑事課に引き抜かれ、代表的な出世コースに乗る。 刑事部長褒賞、地域部長褒賞、交通部長褒賞、署長褒賞など受賞歴多数。(賞状はプロフィールページに掲載) ・初任科、初任補修科を経て地域課(地域第3係)へ初任配属。 ・初任配置先の交番が高級住宅街で事件・事故の発生が毎日0件という平和な勤務地であったため、仕事が覚えられずに焦る→最多忙な交番へ異動希望を出す。 ・異動先の交番は歓楽街のど真ん中にあり、深夜でも大きな事件が発生する『不夜城』として警察24時でも頻繁に紹介される勤務先であった。 深夜2時に『10対15の喧嘩発生』という意味不明な無線を聞き、戦慄が走った思い出。 ・交番勤務時代は老若男女問わず地域住民が交番に訪れ、幹部から「行列のできる交番」と揶揄される。 ・警察官になり昇任試験に合格し、自分のやりたかった仕事も完遂して燃え尽き症候群に陥り退職。 (ちなみにプロフィール写真は巡査部長に昇進したあと、退職前に記念撮影したものです。) ・転職したとき、アラフォーながらGAFAからオファーを貰う。 ・警察官退職後は大手企業(ホワイト500認定企業)の人事課に転職、採用担当として活躍。DODAやリクナビ、エン転職など各媒体を駆使して採用率を大幅に向上させる。 ・現在も人事課で採用担当として勤務し、現役大学生からシルバー世代まで幅広く面接を行っている。 ・人事課では採用以外にも、優良子育てサポート企業として『プラチナくるみん』認定取得のために会社を構造改革中。 ・所定外労働(残業時間)を削減するため全部署の労働時間を常に可視化するツールを導入し、大幅に削減させたことから労働基準監督署の監督官から賞賛される。 ・『警察官になる前に学んだ知識』と『警察官として働いた間に蓄えた経験』『実際に人事課で勤務した経験』をミックスさせた警察官採用試験対策は1年で数十名の合格者を輩出。 ・顔出しなしの講義YouTube動画で異例のチャンネル登録者20,000人突破。 ・ツイッターは1日1回のツイート、フォロー0人でフォロワー1,000人突破。 ・40代、既婚、大阪市居住。 ・2017年から警察官採用試験対策を開始。合格実績としてプロボクサーや現役自衛隊員、転職歴多数者、元警察官、フリーター、工場勤務者など様々な経歴を持つ受験者を合格に導く。 ①『30代の女性は警察官になれない』というネット上のデマを払拭するため、30代の女性受験者を集めて合格に導いた実績 ②テレビに出演する有名な元警察官(警部級)のコメンテーターから『君は警察官にはなれないよ』と言われた受験者を合格に導いた実績 この①と②の実績を公表してネットに大きな反響を与える。 当サイトの情報をコピーペースト等して二次利用することは固く禁じておりますが、リンクはフリーですので参考になる記事がございましたらご自由にリンクを貼ってください。