大阪府警察官採用試験の対策と倍率・合格率について

大阪府警、難易度、倍率、採用試験

ブログ管理人の元警察官・桜井陸です。

前回の記事で書いた大阪府警(高卒区分)の合格者様からいただいたアドバイス等をご紹介します。

今回の合格者様は大阪府警を受験される前に会社勤めをされていましたが短期間で退職、更に年齢も高齢なので色々と不利な要素はありますが合格されています。

それではまずアドバイスをご覧ください。

大阪府警、警察官採用試験、試験問題、倍率

気を配ったことは、モチベーションを保つことです。

先の見えない不安や、今の自分の不甲斐なさからくる劣等感を振り払い、モチベーションを保ち続けることだと思います。

私が思う対策につきましては、教養試験は苦手な部分を潰して、自分が得意でよく出る範囲の問題を確実にとる。

時間を気にして焦らずに解けるように時間設定を試験時間より早くして解くようにしたりしました。

 

2次試験の当日の面接では、もちろん緊張しました。

ですが、その時既に警視庁を受けていたので 大阪府警では、あまり考えずに落ちても次があるという気持ちでいけたのが良かったのかもしれません。

 

大阪府警でされた1つだけ印象に残っている質問があります。

 

現場で必要な警察官はどちらだと思いますか?

屈強な肉体の警察官?

もしくは、あなたのように中国語が話せる警察官ですか?

 

その時、私はもちろん屈強な肉体の警察官だと正直に答えました。

しかし、その現場次第では中国語が話せる必要な時があると私は答えました。

活躍出来る場所は必ずあると確信しておりますと。

 

その時なぜそのような、自信が持てたのかわからないのですが、堂々と自分の意見とこれまでの経験が活かせることを言えたことが受かった理由なのかもしれません。

何か1つの自分の強みを面接官に伝えきれれば道は開かれるのではないかと思います。

 

私のようなものが、他の警察官志願者の方々へのアドバイスなど厚かましいですが、アドバイスがあるとすれば 落ちた理由は何だったのか?まずは教養なのか、面接なのか。明らかにすること。

そして、その出来なかった部分を重点的に詰めていくこと。

面接なら、数をこなすこと。

 

こなすと、自分が考えていたこと以外でも、話せるようになる。

そして、緊張した状態でも話がまともに話せるようになると思います。私自身そうでした。

 

息抜きも大事です。何もかも詰め込みすぎると、精神的に辛くなってしまい続きません。

公務員試験とは、合格するまで続く先の見えない不安なものです。

なので、息抜きは必要なことだと思います。

 

私は、映画を観に行ったり、温泉に行って、適度に休憩を取りモチベーション維持に繋げました。

長文になってしまいました。

読みにくい文章で申し訳ありません。

採用試験の対策とは?

いかがでしょうか?

アドバイスの概要としては一次試験を落とさない質と量の確保、それと面接対策です。

大阪府警は一次試験の難易度が低めなので平均点も上がるため1問でも落とさない試験対策が必要となります。

大阪府警の倍率について

まず大阪府警の倍率を見てみると

令和2年(第3回)の一般選考が男性6.7倍女性が5.2倍、自己推薦方式が男性2.5倍、女性が4.6倍

令和2年(第2回)の一般選考が男性5.9倍、女性が5.2倍、自己推薦方式が男性2.6倍、女性が2.6倍

令和元年(第1回)の一般選考が男性6.8倍、女性が10.0倍、自己推薦方式が男性3.2倍、女性が6.4倍

令和元年(第2回)の一般選考が男性8.6倍、女性が15.2倍、自己推薦方式が男性3.5倍、女性が2.9倍

令和元年(第3回)の一般選考が男性3.4倍、女性が6.7倍、自己推薦方式が男性6.0倍、女性が2.0倍

となります。

これを見て自己推薦方式の方が簡単なのかと思われる方もいるかもしれませんが難易度が低いわけではないので、大阪府警の自己推薦方式はしっかりと対策しておかなければなかなかの狭き門となります。

いつも説明しているように倍率だけ見ても合格できないのは試験対策と自己分析が大きな原因となります。これまでも甲子園出場者や外国語ネイティブクラスの人が自己推薦を受験して不合格になっていたので特技が優れているから合格するという試験ではないようです。

あくまでも警察官を専攻する試験であることを忘れないようにしてください。

警察はどういった人材を求めているのか

大阪府警が求めている人材は体力がある人物なのは以前にも説明したとおりです。

それでは後は何かと言うと語学ができる人間ではなく、「語学もできる人間」です。

 

現場執行力のない警察官ほど頼りにならないものはありません。

失礼になるので詳しくは書きませんが、これは僕も身をもって体験しました。

警官の自己PRについて

体力も合って語学も出来る人間は少ないかもしれませんが、それでもこれまでの体験を生かして語学を絡めた自己アピールはできるはずです。

そして語学ができなくとも、体力に自信がなくともアピールはいくらでもできます。

警察が求めているのは協調性があって体力があって語学力があって学歴があって、道徳心があって帰属意識があって責任感があってリーダーシップのある人物です(もっとありますが割愛します)

ただ、この全てを持ち合わせた人物はなかなかいませんし、そんなに優秀な人ははっきり言ってもっと上級の公務員試験や大手民間会社に採用されています。

警察官採用試験を受験する人でそこまで飛びぬけた優秀な人はほとんどいません。

だからこそ警察官採用試験では足切りになることなく平均点さえ確保できれば合格できるのです。

僕が昇任試験で何度も上司に言われました。

最下位でも1位でも昇任すれば同じ階級だ、と。

確実な二次試験対策が必要

警察官採用試験も同じです。

1位でもビリでも試験に合格さえすれば同じ警察官なのです。

 

公務員試験に合格するために大切なことは足切りにならないこと、そして確実な二次試験対策です。

大阪府警はエントリーシートもあるので本番までに予め書くことを決めておくのも大切です。

【関連記事】大阪府警の過去問(エントリーシートと論作文テーマ)について

 

講座受講生で大阪府警に合格された方からは面接についてこのようなご意見もいただきました。

合格者様

私の場合、面接や小論文の手ごたえがなく、落ちたと思いとても病んでいたので、試験終わりに過ぎたことについて必要以上にナーバスになる必要はないのかな、と思いました。

また面接において、分からないことや取り組んでいないことについて問われ、どう答えるか悩んだのですが、その際には正直にハッキリと回答しました。そこを正直に答えたので、他の質問に対する回答の信ぴょう性が増したのかな、と今となっては思います。

面接についての動画が配信された時にはすでに面接が終わっていたのですが、「相手が関心あることに興味を持つ」というのはとても重要だと思いました。

実際私が面接を受けた時、(私は交通課志望なのですが)交通課は何が1番の目的か知ってる?昨年一年間の交通事故の死者数答えれる?今大阪府警が重点的に取り組んでること分かる?
など、動画かブログで述べられていた「知識量=熱意」が問われる質問を受けたからです。

これまで何度受験しても不合格だった人は自分が今まで続けてきた勉強方法を見直してみるのも良い方法だと思います。

警察官に何が求められているのかをしっかりと把握して試験に臨んでください。

最後に、大阪府警に合格された方からこのようなメールを頂いたので紹介します。

合格者様

ありがたいことに大阪府警察採用試験に合格することができました。
合格するかとても不安で、就職浪人することへの不安で押しつぶされそうになっていました。

そんな時、桜井さんの動画を拝見しました。
そこで見た励ましの言葉や、体験談にすごく助けられました。

チャンネル登録をして、挫けそうな気持ちになった時拝見させてもらっていました。
本当に心の支えとなっていました!ありがとうございました!

私の場合、面接や小論文の手ごたえがなく、落ちたと思いとても病んでいたので、試験終わりに過ぎたことについて必要以上にナーバスになる必要はないのかな、と思いました。

また面接において、分からないことや取り組んでいないことについて問われ、どう答えるか悩んだのですが、その際には正直にハッキリと回答しました。
そこを正直に答えたので、他の質問に対する回答の信ぴょう性が増したのかな、と今となっては思います。

面接についての動画が配信された時にはすでに面接が終わっていたのですが、「相手が関心あることに興味を持つ」というのはとても重要だと思いました。

実際私が面接を受けた時、交通課は何が1番の目的か知ってる?昨年一年間の交通事故の死者数答えれる?今大阪府警が重点的に取り組んでること分かる?など、動画かブログで述べられていた「知識量=熱意」が問われる質問を受けたからです。

面接前、面接後。精神的に色々とナーバスになることも確かにあります。
ですが、必要以上に構えることなく採用側がどのような人材を求めているのかを再確認することも大切だと思います。

5 件のコメント

  • 大阪府警は1回目は大卒を中心に採用し2回目は高卒中心に採用していると思います
    例えば、第一回目は200人採用するとして合格者の内訳は大卒を120名高卒を80名採用 みたいな感じだと思うので
    実際の倍率よりも難しいと思います

  • いつも楽しみに読ませていただいてます。
    質問なのですが、採用年齢ギリギリで入ると刑事になることができる時期や条件が揃うまでに30代後半〜40代に差し掛かると思うのですが、年齢よって登用に制限がかけられてしまうことはあるのでしょうか?

    • 年齢など全く関係ないですよ。
      むしろ転職でキャリアを積んだ人の方が内勤の仕事に直接生かせることも多いので重宝されます。
      気にせずトライしてください。

  • こんにちは。ユーチューブも含めいつも興味深い記事を拝見しております。
    本当に 母(笑)です。
    このたび息子が警視庁に合格いただきました。
    3回目になる今回の受験の際、桜井さまの記事を沢山拝見して勉強したそうです。
    2回とも2次試験が通らす、対策を考えあぐねていたところおかげさまで合格致しました。ありがとうございます。桜井さまの記事を知らなければ、今回も無理だったかも知れません、成績も私の想像よりかなり上位でした。
    わからないことばかりですのでまた色々拝見して勉強すると思います。今後とも記事をよろしくお願いいたします。

    • おめでとうございます!
      公務員試験は親子二人三脚のご家庭も多いので吉報を頂きとても嬉しく思います。
      入校式はハンカチを5枚ほどご持参ください☆
      YouTubeでも紹介させていただきますね。
      合格本当におめでとうございます。

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    ABOUTこの記事をかいた人

    ・就職氷河期時代、3年間の公務員浪人を経て警察官採用試験に合格。 採用後は同期内最速で刑事課に引き抜かれ、代表的な出世コースに乗る。 刑事部長褒賞、地域部長褒賞、交通部長褒賞、署長褒賞など受賞歴多数。(賞状はプロフィールページに掲載) ・初任科、初任補修科を経て地域課(地域第3係)へ初任配属。 ・初任配置先の交番が高級住宅街で事件・事故の発生が毎日0件という平和な勤務地であったため、仕事が覚えられずに焦る→最多忙な交番へ異動希望を出す。 ・異動先の交番は歓楽街のど真ん中にあり、深夜でも大きな事件が発生する『不夜城』として警察24時でも頻繁に紹介される勤務先であった。 深夜2時に『10対15の喧嘩発生』という意味不明な無線を聞き、戦慄が走った思い出。 ・交番勤務時代は老若男女問わず地域住民が交番に訪れ、幹部から「行列のできる交番」と揶揄される。 ・警察官になり昇任試験に合格し、自分のやりたかった仕事も完遂して燃え尽き症候群に陥り退職。 (ちなみにプロフィール写真は巡査部長に昇進したあと、退職前に記念撮影したものです。) ・転職したとき、アラフォーながらGAFAからオファーを貰う。 ・警察官退職後は大手企業(ホワイト500認定企業)の人事課に転職、採用担当として活躍。DODAやリクナビ、エン転職など各媒体を駆使して採用率を大幅に向上させる。 ・現在も人事課で採用担当として勤務し、現役大学生からシルバー世代まで幅広く面接を行っている。 ・人事課では採用以外にも、優良子育てサポート企業として『プラチナくるみん』認定取得のために会社を構造改革中。 ・所定外労働(残業時間)を削減するため全部署の労働時間を常に可視化するツールを導入し、大幅に削減させたことから労働基準監督署の監督官から賞賛される。 ・『警察官になる前に学んだ知識』と『警察官として働いた間に蓄えた経験』『実際に人事課で勤務した経験』をミックスさせた警察官採用試験対策は1年で数十名の合格者を輩出。 ・顔出しなしの講義YouTube動画で異例のチャンネル登録者20,000人突破。 ・ツイッターは1日1回のツイート、フォロー0人でフォロワー1,000人突破。 ・40代、既婚、大阪市居住。 ・2017年から警察官採用試験対策を開始。合格実績としてプロボクサーや現役自衛隊員、転職歴多数者、元警察官、フリーター、工場勤務者など様々な経歴を持つ受験者を合格に導く。 ①『30代の女性は警察官になれない』というネット上のデマを払拭するため、30代の女性受験者を集めて合格に導いた実績 ②テレビに出演する有名な元警察官(警部級)のコメンテーターから『君は警察官にはなれないよ』と言われた受験者を合格に導いた実績 この①と②の実績を公表してネットに大きな反響を与える。 当サイトの情報をコピーペースト等して二次利用することは固く禁じておりますが、リンクはフリーですので参考になる記事がございましたらご自由にリンクを貼ってください。