大阪府警合格者の試験対策とアドバイス

ブログ管理人の元警察官・桜井陸です。

YouTubeでも報告したとおり今回も大阪府警に合格者が生まれ、その一部の方に有益な情報をいただきました。

県外からの受験、フリーターになってからの受験など一見すると不利だと思われる条件でも合格されています。

【大阪府警の警察学校は日本一厳しい?】の記事はこちらをクリック

 

まず最初にご紹介するのは大阪府警の警察官採用試験に何度も落ちてフリーターになっても諦めず、最終的に合格された方です。

分かりやすくお手紙でアドバイスをいただいたのでご覧ください。

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警察官採用試験にフリーターでも不利にならない理由

いただいたお手紙の中で

①完璧主義にならない ②自分を褒めてあげる ③相手が求める人材を理解する

この3点がありましたが、公務員浪人をしていると、この3つを忘れてしまうことが多々あります。

 

つい卑屈になったり、警察官になりたい気持ちばかり先行して求められる人材について研究することを忘れていたり…。

もしあなたが少しでも焦っているならば上の3点ができているか確認してみてください。

フリーターでも正しい努力をすれば不利にはなりません。

公務員試験は新卒の方でも不合格になるので、試験対策さえ間違わなければ同じ土俵で戦えるのです。

他府県からの受験は不利になるのか?

そして別の方は他府県から大阪府警を受験して合格されています。

その方の試験対策を詳しくお聞きしたので説明します。

合格者様
まず一次試験対策はスーパー過去問の警察官・消防士用テキストを使って7週くらい繰り返し解きました。

特に数的処理は記憶する位まで徹底的にこなすことが大切です。

二次試験の面接対策は丸暗記せず、重要な単語をインプットすれば棒読みになりません。

 

あと模擬面接は色々なタイプの面接官で練習してどんなパターンでも対応できるようにしました。

警察が開催するセミナーにも参加することでモチベーションアップにもつながり面接のネタにもなります。

 

私の周りには何となく公務員を目指している人もいましたが、そういう人は途中でドロップアウトしたり一次試験にも通らない人が多かったです。

そして一番大切なことは明確な目標を持つことです。

このようなアドバイスをいただきました。

この方はスポーツ歴はありますが武道経験はありません。

大阪府警は武道経験者やガチガチの体育会系が有利と言われていますが、そこまでのアスリートでなくとも採用されています。

【警察官になるには資格や体力、スポーツ経験は必要なのか?】の記事はこちらをクリック

違和感のない志望動機とは?

そしてこの方は大阪が地元ではありません。

だから面接では志望動機について突っ込んで質問されています。

ただその志望動機は非常にナチュラルで無理がなくスマートな印象です。

 

だから聞いた人も「この受験者は正直に話しているな。付け焼刃じゃなくてちゃんと研究しているな」と感じるはずです。

他府県から受験する場合はそれなりの理由があるはずなんです。

それをよく考えて練りこみ、色々な人に見てもらって聞いてもらって違和感を消していく作業がとても重要なのです。

知らないうちに警察批判していたり、自分にしか理解できない表現をしているなど往々にしてあることです。

第三者の目線というのは公平で中立なので少し恥ずかしいかもしれませんが、ご家族等にいちど見てもらってください。

試験に落ちるのは警察官として適正がない?

そして試験が残念な結果だった方に言いたいこと。

それは警察官採用試験に落ちたのは適性がないのではなく試験対策を誤っただけなのです。

 

試験対策とは上のお手紙にも書いていたように相手が求める人材でるとアピールすること、それだけです。

【警察試験が不合格だった方へ】の記事はこちらをクリック

 

今回の大阪府警合格者の中には地元県警が不合格で大阪府警に合格した方もいるので、それを見ても警察官採用試験は適性がある・なしではないと理解できるはずです。

逆境は人を救う

僕自身も警察官になるまで公務員浪人を3年間経験しました。

これは本当に辛かったです。

人目を避けて自分自身を恥じるようになりました。

 

でも合格したらその経験が生きてきます。

逆境は人を救うんです。

ボロボロの家で孤独に暮らす老人、コンビニにたむろする学生、家庭崩壊した家族。

 

色々な人に出会ってそのたびに自分の逆境はこの人のためにあったのかと思いました。

そして警察官って公務員ですからどれだけ親切にしても利益になりません。

つまり善意が100%相手に伝わるのです。

警察官のやりがいは正義感や優しさ・親切を下心なしに受け入れてもらえることで、民間では成し得ないことなのです。

 

あなたを待つ市民は必ずいます。

その人のためにも今の逆境を無駄に感じることなく、誇りを持って次の試験に挑んでください。

4 件のコメント

  • その県警が求める人材の調べ方がわかりません。
    ホームページをみてもわかりませんし、ネット検索は信用できませんし、どのように調べれば良いかヒントが欲しいです。
    よろしくお願いします。

  • はじめまして、私は警察官志願者です。
    面接対策で苦しんでいて、よく職務理解の質問、例えば川で溺れている人がいたら?やナイフを持った人が暴れていたら?といったような質問に苦しみます。
    具体的な質問対策はありますでしょうか?

    • まずは警察業務の理解、そして一般常識と乖離した回答をしなければ大丈夫です。
      正答はないので的外れな答えをすることなく平常心を保つことが肝要です。

  • けいさつかん志望 へ返信する コメントをキャンセル

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    ABOUTこの記事をかいた人

    ・就職氷河期時代、3年間の公務員浪人を経て警察官採用試験に合格。 採用後は同期内最速で刑事課に引き抜かれ、代表的な出世コースに乗る。 刑事部長褒賞、地域部長褒賞、交通部長褒賞、署長褒賞など受賞歴多数。(賞状はプロフィールページに掲載) ・初任科、初任補修科を経て地域課(地域第3係)へ初任配属。 ・初任配置先の交番が高級住宅街で事件・事故の発生が毎日0件という平和な勤務地であったため、仕事が覚えられずに焦る→最多忙な交番へ異動希望を出す。 ・異動先の交番は歓楽街のど真ん中にあり、深夜でも大きな事件が発生する『不夜城』として警察24時でも頻繁に紹介される勤務先であった。 深夜2時に『10対15の喧嘩発生』という意味不明な無線を聞き、戦慄が走った思い出。 ・交番勤務時代は老若男女問わず地域住民が交番に訪れ、幹部から「行列のできる交番」と揶揄される。 ・警察官になり昇任試験に合格し、自分のやりたかった仕事も完遂して燃え尽き症候群に陥り退職。 (ちなみにプロフィール写真は巡査部長に昇進したあと、退職前に記念撮影したものです。) ・転職したとき、アラフォーながらGAFAからオファーを貰う。 ・警察官退職後は大手企業(ホワイト500認定企業)の人事課に転職、採用担当として活躍。DODAやリクナビ、エン転職など各媒体を駆使して採用率を大幅に向上させる。 ・現在も人事課で採用担当として勤務し、現役大学生からシルバー世代まで幅広く面接を行っている。 ・人事課では採用以外にも、優良子育てサポート企業として『プラチナくるみん』認定取得のために会社を構造改革中。 ・所定外労働(残業時間)を削減するため全部署の労働時間を常に可視化するツールを導入し、大幅に削減させたことから労働基準監督署の監督官から賞賛される。 ・『警察官になる前に学んだ知識』と『警察官として働いた間に蓄えた経験』『実際に人事課で勤務した経験』をミックスさせた警察官採用試験対策は1年で数十名の合格者を輩出。 ・顔出しなしの講義YouTube動画で異例のチャンネル登録者20,000人突破。 ・ツイッターは1日1回のツイート、フォロー0人でフォロワー1,000人突破。 ・40代、既婚、大阪市居住。 ・2017年から警察官採用試験対策を開始。合格実績としてプロボクサーや現役自衛隊員、転職歴多数者、元警察官、フリーター、工場勤務者など様々な経歴を持つ受験者を合格に導く。 ①『30代の女性は警察官になれない』というネット上のデマを払拭するため、30代の女性受験者を集めて合格に導いた実績 ②テレビに出演する有名な元警察官(警部級)のコメンテーターから『君は警察官にはなれないよ』と言われた受験者を合格に導いた実績 この①と②の実績を公表してネットに大きな反響を与える。 当サイトの情報をコピーペースト等して二次利用することは固く禁じておりますが、リンクはフリーですので参考になる記事がございましたらご自由にリンクを貼ってください。