警察の常識は世間の非常識ってどういうこと?後編

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前話【警察の常識は世間の非常識ってどういうこと?前編】

ある日、僕は妻から「陸ちゃんはお休みの日でも口調が偉そうになってるよ」と注意されたことがあります。

指摘されて本当に驚きました。

自分では低姿勢だったつもりなのに気付かないうちに休日でもお巡りさんになっていたのです。

 

公務員、特に警察官は「いらっしゃいませ」という言葉は絶対に使いません。

「ありがとうございます」という言葉も仕事中は使わないことがありますし、仕事で間違いを簡単に認めると問題になることも多々あるので「すいません」という言葉は極力使いません。

それほど揚げ足をとる市民は多いんです。

そういう日々が続くにつれて態度も尊大になっていたんですね。

恐ろしい世間ずれ

教師は世間知らずが多いと言われるのもそれが原因だと思います。

子供を相手にすると低姿勢では舐められるし、「すいません」や「ありがとうございます」という言葉も他の社会人に較べると言う機会は少ないでしょう。

時に高圧的に演じることが必要な仕事は続けていく内にそれが身に染みてしまい世間ずれしてしまうんです。

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ある日、僕は部下から

「主任。昨日の夜に〇〇という店から被害届を受けたんですが、店員さんに店長の名前や生年月日を聞いても個人情報は本人に聞かないと教えられないと言われたんです。被害届に必要なのにどうして言えないんですかね?」

と相談されました。

これって正に世間ずれなんです。

いきなり見ず知らずの人に身内の個人情報を教えることってできないですよね。

 

だから僕は部下に

「いやいや、それは普通の反応だよ。聞けば何でも教えてもらえて当たり前だと思ってるのが警察の非常識だよ」

と教えると部下もハッとして、

「本当だ。確かに考えてみたらおかしなことしてましたね。」

と納得していました。

 

警察だから当たり前。

警察官は何をしても許される特権階級だと勘違いしてしまう瞬間もあるでしょう。

でも勘違いをしたまま月日が経つと世間ずれがひどくなり、日常生活にも影響がでると痛感した出来事でした。

続けて【警察官に中途採用で転職する難易度を解説します】の記事へ

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ABOUTこの記事をかいた人

・就職氷河期時代、3年間の公務員浪人を経て警察官採用試験に合格。 採用後は同期内最速で刑事課に引き抜かれ、代表的な出世コースに乗る。 刑事部長褒賞、地域部長褒賞、交通部長褒賞、署長褒賞など受賞歴多数。(賞状はプロフィールページに掲載) ・初任科、初任補修科を経て地域課(地域第3係)へ初任配属。 ・初任配置先の交番が高級住宅街で事件・事故の発生が毎日0件という平和な勤務地であったため、仕事が覚えられずに焦る→最多忙な交番へ異動希望を出す。 ・異動先の交番は歓楽街のど真ん中にあり、深夜でも大きな事件が発生する『不夜城』として警察24時でも頻繁に紹介される勤務先であった。 深夜2時に『10対15の喧嘩発生』という意味不明な無線を聞き、戦慄が走った思い出。 ・交番勤務時代は老若男女問わず地域住民が交番に訪れ、幹部から「行列のできる交番」と揶揄される。 ・警察官になり昇任試験に合格し、自分のやりたかった仕事も完遂して燃え尽き症候群に陥り退職。 (ちなみにプロフィール写真は巡査部長に昇進したあと、退職前に記念撮影したものです。) ・転職したとき、アラフォーながらGAFAからオファーを貰う。 ・警察官退職後は大手企業(ホワイト500認定企業)の人事課に転職、採用担当として活躍。DODAやリクナビ、エン転職など各媒体を駆使して採用率を大幅に向上させる。 ・現在も人事課で採用担当として勤務し、現役大学生からシルバー世代まで幅広く面接を行っている。 ・人事課では採用以外にも、優良子育てサポート企業として『プラチナくるみん』認定取得のために会社を構造改革中。 ・所定外労働(残業時間)を削減するため全部署の労働時間を常に可視化するツールを導入し、大幅に削減させたことから労働基準監督署の監督官から賞賛される。 ・『警察官になる前に学んだ知識』と『警察官として働いた間に蓄えた経験』『実際に人事課で勤務した経験』をミックスさせた警察官採用試験対策は1年で数十名の合格者を輩出。 ・顔出しなしの講義YouTube動画で異例のチャンネル登録者20,000人突破。 ・ツイッターは1日1回のツイート、フォロー0人でフォロワー1,000人突破。 ・40代、既婚、大阪市居住。 ・2017年から警察官採用試験対策を開始。合格実績としてプロボクサーや現役自衛隊員、転職歴多数者、元警察官、フリーター、工場勤務者など様々な経歴を持つ受験者を合格に導く。 ①『30代の女性は警察官になれない』というネット上のデマを払拭するため、30代の女性受験者を集めて合格に導いた実績 ②テレビに出演する有名な元警察官(警部級)のコメンテーターから『君は警察官にはなれないよ』と言われた受験者を合格に導いた実績 この①と②の実績を公表してネットに大きな反響を与える。 当サイトの情報をコピーペースト等して二次利用することは固く禁じておりますが、リンクはフリーですので参考になる記事がございましたらご自由にリンクを貼ってください。