警視庁一次試験(数的処理・判断推理)の過去問を解説します

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リクストリームの管理人、元警察官の桜井陸です。

警視庁の二次試験が10月7日、8日に行われたようですね。

体力試験など色々とお疲れさまでした。

今回は警視庁の一次試験の過去問題を使って簡単で早く解ける方法をここで説明しようと思います。

もし一次試験で落ちてしまった方やこれから受験される方がいれば参考にしてください。

これは判断推理と言ってクイズみたいな試験です。

これが解けなければ一次試験に合格することは難しいのでぜひトライしてみてください。

警察官受験者以外の方も頭の体操でトライしてみてください。

判断推理

これから問題を1問だけ出します。

この問題を3分以内に回答してください。

それではいきます。

 

【問】

A~Gの7人は赤と白のボールどちらでも好きな色のボールを1個だけ取ったところ、赤のボールを取った人は3人、白のボールを取った人は4人となった。

ここで以下のことが分かっているとき、確実に言えることとして最も妥当なのは次の(1)~(5)のうちどれか。

・A、B、C、Dの4人の中で赤のボールを持っている人は2人いる。

・A、C、E、Gの4人の中で赤のボールを持っている人は2人いる。

・B、C、D、Fの4人の中で赤のボールを持っている人は1人いる。

 

(1) AとBは2人とも赤のボールを持っている。

(2) BとDの2人のうち、どちらかが赤のボールを持っている。

(3) CとDの2人のうち、どちらかが赤のボールを持っている。

(4) EとFは2人とも白のボールを持っている。

(5) AとGの2人のうち、どちらかが白のボールを持っている。        (一部改訂)

 

回答と解説

どうでしょうか?

解けましたか?

本番ではこの問題を3分で解く必要があります。

ちなみに正答は(2)になります。

これから解説しますので解けた方は参考で見ていてください。

詳しい解説

問題が解けなかった方、3分以上時間がかかった方はどうやって解きましたか?

ちょっとしたコツを覚えれば3分で解けるようになるので下記の図を使って説明します。

ちょっと字は汚いですが僕が実際に解いてみました。

 

警視庁、一次試験、採用

 

それでは解説しますね。

まず紙に登場人物のA~Gとボールの種類、数を全て書き出します。

次に設問に書いてあるとおり

ABCD 赤2

ACEG 赤2

BCDF 赤1

と書きます。

こうすれば条件が分かりやすいですよね。

次にフリーハンドで汚くてもいいので早く図を書きます。

 

さて、設問の条件を見ると

ABCD 赤2

BCDF 赤1

となっていますよね?

 

これはBCDのいずれかが赤という意味なので逆に考えるとFは絶対に白という意味です。

なので先ほどの図にFは白と書きます。

そしてBが赤の場合、Cが赤の場合、Dが赤の場合と順番に書いていきます。

(図に記載してある真ん中の列はEとGが白になるので計5個となり、設問条件に記載してある白4個と異なるため条件からは外れます。)

 

そして問題を順番に当てはめていくと

(1) AとBは2人とも赤のボールを持っている。

Bが白を持っている場合があります。

(2) BとDの2人のうち、どちらかが赤のボールを持っている。

は問題のとおりどちらかが赤と白を持っている場合が図の通り分かります。

(3) CとDの2人のうち、どちらかが赤のボールを持っている。

CとDの両方が白を持っている場合があります。

(4) EとFは2人とも白のボールを持っている。

Eのボールが不明です。

(5) AとGの2人のうち、どちらかが白のボールを持っている。

Gのボールが不明です。

よってこれは(2)が正解となります。

 

コツは「ABCDとBCDFがポイント」だと気付くことと、「図を書くという閃き」です。

そして最も大切なことは(2)が答えだと分かった時点でそれ以上問題を解くことを止めて次の問題に移ることです。

警視庁の試験は120分で50問出題されます。

つまり単純に計算して1問2分40秒で解く必要があるということです。

試験時は時計を見ながら問題を解く必要があるのですが、あまりにも時間をかけると非常にもったいないので、もし分からない場合は諦めて次の問題に移りましょう。

最後に時間が余れば再度トライすれば良いのです。

一次試験の解説をしているサイトがないのでまた色々な問題をご紹介しますね。

 

4 件のコメント

  • 表にも書いてありますがBとDがどちらも白の場合がありませんか?(載っている表の真ん中の場合)

    • コメントありがとうございます。
      確かに中央の列にはBとDの両方が白色の場合が考えられます。
      が、それですと白が5個になるので問題に記載してある赤3個、白4個には該当しなくなるので回答からは外れます。

      図の書き方が悪くて申し訳ありません。
      それとご指摘ありがとうございます。
      記事も少し補正しておきますね。

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    ABOUTこの記事をかいた人

    ・就職氷河期時代、3年間の公務員浪人を経て警察官採用試験に合格。 採用後は同期内最速で刑事課に引き抜かれ、代表的な出世コースに乗る。 刑事部長褒賞、地域部長褒賞、交通部長褒賞、署長褒賞など受賞歴多数。(賞状はプロフィールページに掲載) ・初任科、初任補修科を経て地域課(地域第3係)へ初任配属。 ・初任配置先の交番が高級住宅街で事件・事故の発生が毎日0件という平和な勤務地であったため、仕事が覚えられずに焦る→最多忙な交番へ異動希望を出す。 ・異動先の交番は歓楽街のど真ん中にあり、深夜でも大きな事件が発生する『不夜城』として警察24時でも頻繁に紹介される勤務先であった。 深夜2時に『10対15の喧嘩発生』という意味不明な無線を聞き、戦慄が走った思い出。 ・交番勤務時代は老若男女問わず地域住民が交番に訪れ、幹部から「行列のできる交番」と揶揄される。 ・警察官になり昇任試験に合格し、自分のやりたかった仕事も完遂して燃え尽き症候群に陥り退職。 (ちなみにプロフィール写真は巡査部長に昇進したあと、退職前に記念撮影したものです。) ・転職したとき、アラフォーながらGAFAからオファーを貰う。 ・警察官退職後は大手企業(ホワイト500認定企業)の人事課に転職、採用担当として活躍。DODAやリクナビ、エン転職など各媒体を駆使して採用率を大幅に向上させる。 ・現在も人事課で採用担当として勤務し、現役大学生からシルバー世代まで幅広く面接を行っている。 ・人事課では採用以外にも、優良子育てサポート企業として『プラチナくるみん』認定取得のために会社を構造改革中。 ・所定外労働(残業時間)を削減するため全部署の労働時間を常に可視化するツールを導入し、大幅に削減させたことから労働基準監督署の監督官から賞賛される。 ・『警察官になる前に学んだ知識』と『警察官として働いた間に蓄えた経験』『実際に人事課で勤務した経験』をミックスさせた警察官採用試験対策は1年で数十名の合格者を輩出。 ・顔出しなしの講義YouTube動画で異例のチャンネル登録者20,000人突破。 ・ツイッターは1日1回のツイート、フォロー0人でフォロワー1,000人突破。 ・40代、既婚、大阪市居住。 ・2017年から警察官採用試験対策を開始。合格実績としてプロボクサーや現役自衛隊員、転職歴多数者、元警察官、フリーター、工場勤務者など様々な経歴を持つ受験者を合格に導く。 ①『30代の女性は警察官になれない』というネット上のデマを払拭するため、30代の女性受験者を集めて合格に導いた実績 ②テレビに出演する有名な元警察官(警部級)のコメンテーターから『君は警察官にはなれないよ』と言われた受験者を合格に導いた実績 この①と②の実績を公表してネットに大きな反響を与える。 当サイトの情報をコピーペースト等して二次利用することは固く禁じておりますが、リンクはフリーですので参考になる記事がございましたらご自由にリンクを貼ってください。