警察学校の訓練は厳しい?教官は怖い?

警察学校、教官、訓練、厳しい

ブログ管理人の元警察官・桜井陸です。

今回は皆さんが気になる警察学校についてお話しします。

世間では警察学校を地獄の訓練所みたいな感じで言われていますよね。

 

実際に卒業した人の体験談も少ないので気になるところ。

そこで実際の卒業生である僕が詳しくお話しします。

警察学校を説明する前に

まず勘違いしている人がたまにいるのですが、警察学校とは警察官採用試験に合格した人が入校する学校です。

警察学校に入校してから警察官採用試験を受けるのではありません。

 

ここで高卒区分の人は10ケ月、大卒区分の人は6ケ月の訓練を受けて卒業すれば警察官として警察署に配属されます。

つまりは警察官養成学校ですね。

入校した初日から厳しい

警察学校に入校した初日は本当に緊張します。

学校の門をくぐった瞬間から大声を出すことを求められます。

制服を初めて着る喜びは格別だった

 

制服を支給されて書類を作成し、自分の受け持ち教官が紹介されます。

いわゆる担任ですね。

この教官は生涯お付き合いする関係になるので大切です。

僕は未だに年賀状をやりとりしています。

 

ただ、警察学校に入校したときは教官も厳しいです。

初日から甘い顔すると規律が乱れますから当然ですよね。

本当は優しい人でも心を鬼にして学生に厳しくしています。

朝を不安に待って眠る

教官と挨拶が終われば初日は学校の説明や自己紹介などをして終わりました。

寮に案内されて古いベッドで横になった時、明日からどうなるのかなあと不安になりながら目をつむったのを覚えています。

警察官採用試験、落ちる、不合格、原因

最初の朝はとても不安だった

 

朝が来ればいよいよ本番開始です。

訓練が始まります。

この最初の訓練が厳しかったです。

 

詳しい内容は伏せますが周りの人たちはドン引きしていました。

僕は苦労して警察官になったので逆に「お!これが警察学校の訓練か!」と辛い気持ち半分、楽しい気持ち半分でした。

でも厳しいのは間違いないです。

みんな声もガラガラになる

朝から大声をだすので声もガラガラになります。

訓練疲れでもう本当に眠くて眠くて仕方ないのに寮に帰っても宿題や課題が多く、苦しかったです。

 

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慣れない生活で身体もガタガタになる

 

それでも周りに仲間がいたので支えになりました。

逆に団体生活が苦手な人は警察学校で入校当初かなり苦労します。

同じ部屋で過ごしてミスがあれば連帯責任なので同期に嫌われたらメンタル的にキツイです。

連帯責任と人間関係

教官も訓練で手を抜くと学生の命に関わるので真剣です。

なので連帯責任になってもみんなから「仕方ない、仕方ない」とフォローされる関係を作れないといけませんし、単独プレーは絶対にできません。

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コミュニケーションが大切

 

警察学校の食事に関しては意外と美味しいです。

特に入校中初期は厳しい訓練でお腹も減るので余ったおかずを取り合っていました。

座学は本当に眠たい

訓練のほかにも座学といって教室で授業を受けます。

法律の知識を身に着けるんですね。

これがとてつもなく眠たくて起きるのに精一杯でした。

 

座学が終われば訓練、訓練が終われば座学。

この繰り返しの毎日です。

入校してからこの生活を数週間繰り返して「入校式」と呼ばれるセレモニーが行われます。

この入校式には親や部外の人も参加できるので警察官となった自分を見せる初めての晴れ舞台となるのです。

親も感動する入校式

入校式では学生と親が講堂に集まり、一人ひとり名前を呼ばれて返事します。

訓練でガラガラに変わった声で返事したとき感動して泣く親も多いです。

数週間でそれだけ声も迫力も変わるのですから警察の訓練は改めてすごいなあと思います。

その入校式も終わると自宅に帰ることができます。

金曜の夜、繁華街を見たときはあまりの美しさに私を含めて同期は声を失いました。

ネオンってこんなに綺麗だったんだなあと感動したのはあれが最初で最後です。

警察学校が楽しくなる

こうして最初の厳しい訓練を乗り越えれば警察学校も段々と楽しくなってきます。

周りには仲間がいますし、寮に帰ればみんなで集まってワイワイできます。

売店でおやつを買ったり雑誌を買ったりと自由なのです。

金曜の夜に学校を出て自宅に帰り、日曜の夜に学校に戻るというサイクルになるので日曜は朝から不愉快になりますが、学校に戻れば意外とまた楽しいんです。

警察学校は体力が最重要視される

問題なのは体力だけですね。

勉強は実際のところそこまで重要視されません。

なんせ体力です。

ちなみに警察学校で必要な体力とは「持久力」のことです。

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入校前に持久力を付けておくと財産になる

 

握力や背筋、パンチ力や投擲力(物を遠くに投げ飛ばす力)などそこまで求められていないのです。

逃げる犯人を捕まえる体力は持久力なんですから。

警察学校がどんなところか動画でも説明しています。

 

入校した最初はみんなファブリーズ臭かった

ちなみに入校した最初のころは洗濯もろくに出来ませんでした。

だから同じカッターシャツや体操服にファブリーズして着回します。

同じクラスの同期の女子が「もうこれは女の匂いじゃないよ」と苦笑いしていましたが、最初はそれだけ切羽つまった生活を送ることになります。

こんな風に書くと警察学校は厳しくて怖そうだと思う方もいるかもしれませんが、卒業してみると楽しかったです。

入校中も給料はもらえますしボーナスも出ます。

なんせ憧れていた警察官なんです。

 

訓練で辛い時もトイレで鏡を見たとき、制服姿の自分を見て元気を取り戻したこともあります。

もしいまこのブログを読んでいて警察官になかなか合格しないで悩んでいる方は、警察学校に入校すればその経験がかなり有利になりますよ。

辛かった受験生時代に較べたら警察学校は本当に楽です。

訓練は辛くても、憧れの警察官になったんですから苦しいことに対して驚くほど耐性がついています。

(以下追記 2019.7.16)

警察官をクビになった話は実話なのか?

最近では「警察官をクビになった話」というブログが有名になった影響で警察官志望者に大きな不安を与えており、よく相談を受けます。

上記ブログと実際の警察学校について差を説明した記事がこちらです→警察官をクビになった話の裏側と警察学校の真実

僕は現在、人事部で勤務しておりこのブログ作者さんの苦悩よりも雇用した側の苦悩(警察側)がよく分かるんです。

 

警察官不適格者が警察学校を卒業したらどうなるのか。

拳銃を持たせて交番に勤務させたらどうなるのか。

通報を受けて現場に行かせたらどうなるのか。

警察官は警察法2条のために存在する

職を失うことは大変なことですが(このブログ作者さんの場合はクビではなく依願退職です)守るべきは住民の生命、身体・財産なのです。

警察法2条に明記されていることだけを警察官は守るために働くのです。

警察は、個人の生命、身体及び財産の保護に任じ、犯罪の予防、鎮圧及び捜査、被疑者の逮捕、交通の取締その他公共の安全と秩序の維持に当ることをもってその責務とする。(警察法第2条)

警察学校で何を学ぶのか、何のために学ぶのかをよく理解して入校してください。

警察学校とは義務教育の学校ではありません。

 

今回は警察学校についてざっくりと説明しました。

【2018年3月14日 追記】

警察学校の実態についてまとめた本を作成しました。

内容は警察学校入校までに何をすれば良いのか、警察学校はどんなところかを詳しく書いています。

YouTubeやブログ内で説明できなかったことも入校者限定で書いているのでご覧になってください。

 

 

 

YouTubeで動画を使って色々と解説しています。

新着情報がすぐに届くようになるのでよければ登録してみてください

4 件のコメント

  • 警察の受験を考えていましたが、性格上合わないかなと思って断念しました。
    お勤めされていたのは警視庁でしょうか?
    警視庁内部のリアルな話を訊いてみたいです。

    • 申し訳ありません。
      ブログの特性上、ここで個人情報を公表することは控えております。

      警視庁でも愛知県警でも警察内部はほとんど変わりません。
      都道府県によって泥棒がいない県や詐欺師がいない県などが無いように、警察の業務内容はどこでも同じですし警察学校も大差ありません。

      リアルな話はブログ内にも書いている通りで、警察は働いてみると楽しいところです。
      過度にキツいイメージを持たれがちですが実際は和気あいあいとしています。

      警察に合わず早期退職した人はネットで警察の悪いことを書いていますが、周りの若い警察官はみんな楽しそうに仕事をしていました。
      人間関係だけはどこにいってもつきものですが、中途採用組が離職しないのはその部分をよく理解しており警察の仕事が民間よりもこなしやすくて高給という事実があるのだと思います。

  • 桜井様。
    ブログ拝見させていただきました。とても有意義なお話ばかりで関心してしまいました。
    私はもう50歳を迎えますが若い時にこのブログに出会っていれば違った人生があったかもしれません。
    また人間関係や部下の指導など今更ながら参考にさせていただいていたと思いますしこれからも参考にさせていただきたいです。
    一時的な期間ですが首都圏の鉄道の駅で駅員をしていましたが、毎日の様に警察官の要請する事案ばかりでうんざりしていました。
    でも警察官はカッコいい仕事だな!と尊敬とあこがれを抱いてしまいました。
    これからも警察官を志す若い人を育てていって下さいね。
    桜井様のお話しをもっとお伺いしご教示をお願い致します。

    • 人生の大先輩からお褒めの言葉をいただき本当に嬉しいです。
      駄文ではありますが、マイペースにブログを記載していきますのでこちらこそ宜しくお願い致します。

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    ・3年間の公務員浪人を経て警察官採用試験に合格。 採用後は同期内最速で刑事課に採用、代表的な出世コースに乗る。 ・交番勤務時代は老若男女問わず地域住民の相談者が絶え間なく幹部から「行列のできる交番」と揶揄される。 ・昇任試験に合格し、自分のやりたかった仕事も完遂して燃え尽き症候群に陥り退職。 ・『警察官になる前に学んだ知識』と『警察官として働いた間に蓄えた経験』をミックスさせた警察官採用試験対策は1年で数十名の合格者を輩出。 現在は民間企業の人事部で採用担当として活躍中。 30代、既婚、大阪市居住。 当サイトの情報をコピーペースト等して二次利用することは固く禁じておりますが、リンクはフリーですので参考になる記事がございましたらご自由にリンクを貼ってください。