ブログ管理人の元警察官・桜井陸です。
今回は警察官採用試験の配点(点数配分)について説明します。
各県警採用試験の配点
各都道府県警が実施する試験の配点を調べた結果、自治体によって色々と差がありました。下の表をご覧ください。
広島県警
一次教養試験 70点
論作文 30点
体力試験 40点
面接 80点
青森県警
一次教養試験 80点
論作文 40点
集団面接 75点
個別面接 100点
体力検査 40点
千葉県警
一次教養試験 100点
論作文 100点
面接 300点
和歌山県警
一次教養試験 500点
面接 600点
体力試験 200点
論作文 200点
面接 1200点
石川県警
一次教養試験 100点
論作文 100点
体力試験 80点
面接 1200点
鳥取県警
一次教養試験 150点
論作文 200点
面接 500点
どの自治体も面接が重視されていることが分かりますね。和歌山県警は体力試験の配点も大きいです。
そしていずれの自治体でも「適否」という基準があり、基準に満たない場合は不採用となる旨が記載されていました。
これは試験以外の各検査項目にも適用されます。
警察官採用試験は人物評価です
自分の受験する自治体を考えたとき、何が重視されていると思いますか?
もしかしたら警視庁は一次試験の漢字が重視されているとか、愛知県警は体力検査が重視されているとか、そんなわけありませんよね。
上の表を見ても警察は人物評価というのが一目瞭然です。
さらに某県警の人事の方が「採用試験で個別面接、集団面接と2個も用意しているのは人物評価を最重視しているからです。面接の点数が配点の50パーセントと半分を占めているのを見ても重要度がわかるはずです。」と明言していました。
こうなれば面接に力を注ぐしかありませんよね。逆に言えば面接が苦手だと合格が難しいということです。
公務員試験の受験者は能力的にほぼ均等なので一次試験や体力試験で差をつけることは難しいです。
とてつもない秀才やトップアスリートが受験しているわけありませんからね。
論作文は点数差が開きやすい
面接の前に差をつけやすいのは論作文です。
一次教養試験(マークシート)はみなさんなら分かると思いますが受験者の実力はほぼ同じです。
一次試験を合格する人同士が答え合わせをしても2~3問程度の差しかありません。
英検や武道などの加点要素は数点です。これは受験者同士が並んだ時に武器となりますが、数か月で取得することは時間的に困難です。でも論作文なら数か月でメキメキと上達します。
武道等の加点が5点とすると、論作文で5点分の実力を上げることくらい簡単なんです。
キーワードと文章構成、警察が求める答えを織り交ぜれば面接を受ける前から追い風が吹いた状態で受験できます。ちなみに試験の配点についてこちらの図をご覧ください。
これは千葉県警の配点ですが人物試験(面接)がほとんどを占めていることが分かります。更に一次試験の点数は二次試験に反映されないので面接で失敗すればほぼ不合格になるのです。
基本的な面接要領が大切
そして面接は慣れも必要ですが、中には面接マナーを知らない人もいます。
髪形やスーツの着こなしなど見た目はもちろん、一般企業の就活と同じように入退室要領もしっかりと覚えましょう。
僕は面接マナーを知らずに受験していたことも致命的なミスでした。
入室してドアを閉めると、僕はいきなりドア前で氏名や受験番号を名乗っていたので面接官も驚きだったと思います。
この入退室要領というのも面接では採点されています。
ドアを開けたら後ろ手で閉めないとか当たり前のことですが焦ると意味不明なことをしてしまうんですよね。
これは家でも一人で出来るから練習してみてください。今ならYouTubeでも面接要領は無料で見れるはずです。
ミスを無くしてから熱意をアピールしよう
ちなみに、僕は巡査部長の昇任試験でもこの入退室要領は何回も練習しました。
就活を終えて警察官になり、幹部昇任試験を受験する時でも1から練習が必要だったのです。
面接は受け答えだけではありません。
面接官の前に立ち、椅子に座るまでに試験が決まっていることも多々あります(悪い意味で僕はそれでした。)
幹部昇任試験でさえ「面接要領は大切だからよく覚えてくように」と警察のトップから言われたんですから、警察官採用試験で基本的なマナーすら出来ていない人は当然マイナスになりますよね。
何回も書いていますが、直せるミスは無くしましょう。
ミスを無くして加点要素を増やせば簡単に合格できます。
自分の熱意、やる気をアピールする前に減点されるのは本当にもったいないですよね。
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