警察官採用試験の二次試験(面接)で不合格になるたった1つの原因

警察官、二次試験、面接、合格、原因、志望動機

管理人の元警察官・桜井陸です

以前から何度もご相談されている女性(佐藤さんと呼びます)からなかなか警察官採用試験に合格できなくて悩んでいますとメールをいただきました。

熱意、やる気は依然誰よりも感じます。

 

メールの文体から「なぜ私が採用されないの?」という声にならない悲痛な叫びすら感じます。

警察試験は2次試験にいくまで色々と試験や検査がありますし、落ちると自分を否定されたようで精神的ダメージが大きいので悔しい気持ちは僕も痛いくらい分かるんです。

採用試験に受からないことは適性がないことではない

佐藤さんの相談内容を見る限り彼女は警察官に向いています。

なぜそういうことがはっきり言えるのかというと、僕は現場でやる気のない新人警察官を多く見てきて「こいつがよく警察官として採用されたなあ」と思うことが度々あったからです。

僕が上司という立場から注意しても「はぁ。すいません」と空返事をして改善しない人もいました。

公務員浪人、警察官、コミュニケーション

警察官にコミュニケーション能力が求められる理由とは?

小学生でもできるようなルーティンワークすらも覚えようとせず、言わないと動かない若手もいます。

こういうところが公務員の良いところと悪いところだなあと常々感じていました。

逆に佐藤さんは警察官になったらしてみたいこと、行きたい部署がはっきりしていて明日からでも交番で働けそうな勢いです。

それでは何が原因で不合格になるのか。

そこを順番に説明します。

採用試験は熱意が点数化される場所

佐藤さんから相談されたときにメール文全体から警察に対するやる気、熱意を感じました。

偽りない想いはメールという電子文書からも熱く伝わります。

じゃあ採用試験に受からないのはおかしいんじゃないかというのは間違いです。

 

やる気と熱意はメールで伝えられても本番の面接で面接官に伝えることができないと合格することはできないんです。

嫌な話ですが面接では熱意を点数化されます。

自分がどれだけ警察官になりたいという思いがあっても点数として評価されなければ合格しないのです。

警察官採用試験、面接、二次試験

熱意を数値化するのが面接だ

カラオケと同じですね。

大ファンの歌手がいて誰よりその歌手について詳しくても、実際にカラオケで歌って採点するとファンじゃない人の方が自分より点数が高いことはザラです。

だれにも負けない熱意があることと熱意を伝えるテクニックは別なんです。

佐藤さんが二次試験で提出した面接カード(自己PRや志望動機などを記載する紙)を見ると一目で「これでは厳しいな」と思いました。

自分の良いところを何一つ記載できていないのです。

メールであれほど僕に訴えていた熱意が1パーセントも盛り込まれていません。

本当にもったいないんですよ。

合格するべく人が合格できないこの現実。

一緒に働いてみたいと思わせれば合格する

メールを読んでいて僕まで悔しくなりました。

佐藤さんが僕の部下だったら少年補導や職務質問の仕方、現行犯逮捕した時にどんな書類が必要なのかを教えても喜んで覚えてくれそうです。

今まで出会った部下の中には僕が一生懸命仕事を教えてもメモすらとらない新人もいました。

 

驚く話ですがメモをとるよう指示すると「言われたことはメモを取る」とメモに書いた新人もいます(大卒の成人です)

佐藤さんは以前この記事で僕が書いていたとおり「一緒に働いてみたい人材」だと感じました。

負のループから抜け出すには

佐藤さんの面接カードの何が悪かったのか詳細を書くことはできませんが、簡単に説明するとマイナスになることしか書かれていないのです。

それを面接前に提出するのですからもちろん面接もマイナスからスタートになりますよね。

履歴書などのエントリーシートは他人に見せることがほとんどないので間違いに気づかないまま試験を受け続けることになります。

警察官採用試験、面接官、圧迫面接

負のループに気付けば合格は近づく

そしてなかなか採用試験に合格できないので「身内に原因があるのでは」と心配になったり、「自分はフリーターだから減点されているのでは」と落ちる要因を他に探すようになります。

これを負のループと呼びます。

でも原因さえはっきりすればこの負のループから抜け出すのは簡単なのです。

不器用な人の特徴

ちなみに警察官採用試験で2回以上不合格になる人は不器用な人が多いです。

警察学校で試験に何回も落ちて採用された同期を何人も見て気付きました。

ちなみに僕も不器用なので採用されるまでに3年間もかかりました。

 

不器用とは仕事ができないというわけではなく、同じことを指示されてもみんなと違ったことをしてしまう傾向があるタイプです。

先生や親から「なんでそんなことをしたの?」と聞かれても自分はこれが正解だと思ってやったことだから原因が分からないんです。

 

器用な人は間違うとすぐに原因を探して二度としないようになりますし、間違う前に指示されたことの意図を見抜く能力に長けています。

不器用な人は指示されても「なぜその指示をされたのか」「自分がなにを求められているのか」ということが分からないので自己流でやってしまい、結果的に間違ってしまうことが多いです。

更に親友や同僚から間違いを指摘されても負けず嫌いだと「自分はこれが正しいと思ってるんだからこれでいいじゃん!」と聞く耳を持たないことも多々あります(これは若い頃の僕にも当てはまります)

 

面接は1発勝負なので器用な人にとって最も向いている競争試験です。

そして不器用な人はコツコツ型が多いので筆記試験に向いています。

一次試験に合格できても二次試験に合格できないというのは上で説明した「不器用型」に多くの人が当てはまります。

不器用な人が現場向きの理由

仕事でも器用型は最初から活躍して注目を集めますが、不器用型は最初こそ評価は低くても尻上がりに活躍することが多いです。

上司や先輩から「あいつ変わったよな」と言われる人はいきなり変わったんじゃなくて、自分でも不器用なことを知っているからコツコツ努力するし負けず嫌いな性格を生かして成り上がる能力があるからなんです。

 

そんな不器用型が面接で好成果を残すにはどうすればいいのかというと人それぞれなので一概には言えませんが、今回の佐藤さんのように原因が分かれば早いです。

志望動機や自己PRは警察試験だけでなく就職活動では根幹の部分です。

そこを上手く表現することができれば合格ラインにグッと近づきます。

原因と結果を知れば面接なんて怖くない

僕は警察官採用試験を受ける前に、LECという予備校で面接練習を受けて面接カードを見てもらいました。

すると講師に「うーん、公務員は〇〇だから△△と書いた方が合ってるんじゃないかな」と自信なく言われて、これは信じたらいけないと思い交番で直接相談したり元面接官をしていた方に相談しました。

 

それだけが勝因ではありませんが、履歴書や面接カードは現場を知っている人や面接が得意な人に見てもらった方が良いです。

自分だけで悩むより、面接に適した人に相談すると「合格するためのエッセンス」が履歴書(面接カード)に凝縮されます。

恥ずかしいかもしれませんが見せるは一時の恥です。

 

何事にも原因と結果はあります。

有名な言葉で「勝ちに不思議の勝ちあり、負けに不思議の負けなし」という言葉がありますが、不合格の原因を知ると自分でも「あ!これだったら受かるわけないや」とあっさり気付きます。

幸せ探しと同じで答えは意外と身近に落ちているので、不器用型の人は焦ることなく自己流は捨てて色々な人に相談して自分に合った答えを見つけてください。

13 件のコメント

  • コメント失礼します。
    はじめまして、警察官を目指して
    浪人して5年目になります。
    一つご相談いいでしょうか。

    わたしは一つ悩みがあります。
    それは面接シートに書く職歴についてです。わたしは高校3年に初めて地元の警察試験を受け2次試験で落ちてしまい
    結果が分かりすぐに学校には内緒でコンビニでアルバイトをしてしまいました。

    面接のことを考え面接シートで
    2回目、3回目受ける際には職歴を卒業してからとなるように嘘の記入をしてましたが、全部2次で不合格になりおそらく身辺調査はされてはいません。

    今は就職一年すぎたらまた再挑戦をすると決めて、一年が過ぎました。
    ある程度社会のことを学び今まで以上に勉強に励むことを決意していますが、
    その無断で働いてしまったアルバイトが支障をきたすのではないかと不安です。

    面接シートには正直に書いて聞かれたら
    答える方向で行くか印象は悪くなるとは思いますが…

    それとも今までどおりに卒業してから働きましたと貫くのか迷っています。

    本当に警察官になりたいです。
    ベタではありますがカッコいい人を助けたいって心から思いました。
    自業自得ではありますが本当に軽率だったと思います。反省しています。

    お返事お待ちしております。

    • はじめまして。
      身辺調査の件についてはこちらでは詳しく回答を避けますが、学校に無断でアルバイトをするというのは校則違反でも社会通念上は何ら問題ありません。
      (学生時代に校則よりもスカート丈が短い学生は採用されない等はありませんよね。)

      かまお様の面接シートや受け答えに一貫性がないことや、取り繕った回答をしていることが不合格の要因だと考えられます。

      一次試験に合格できる能力はお持ちのようなので、二次試験対策に力を入れてみてください。
      アルバイト等を語るよりも大切なのは志望動機と自己PRです。
      なぜ警察官になりたいのかを自分の言葉で理路整然と説明できるようになってください。

      • 返信ありがとうございます。
        陸様の返答をいただき少しホッといたしました。
        受かったとして取り消しになるのでは…とか考えすぎてました。
        なにも問題が無いようなのであれば
        今までどおりにやっていきたいと思います。

        不安に思う前にまずは目の前のことですよね。陸様の一言で目が覚めました。

        陸様の過去を見てこんな凄い方がいるんだと思いました。

        警察になれるように日々精進いたします。
        やぶ遅く失礼いたしました。
        返信本当にありがとうございました。

  • コメント失礼します。
    はじめまして、ダイです。
    私は警察官を目指しているのですが、1つ質問させて頂いてもよろしいでしょうか?

    同じ交通違反を2回したら、警察官にはなれませんか?
    私は交通違反(信号無視)を2回、物損事故を1回してしまっていました。同じ違反を何回もしていると警察官には不適格と見られると参考書に記載されていたので、不安になり質問させて頂きました。
    今では猛省し、今後このようなことを起こさないようにし、また他人に迷惑をかけないよう心がけています。

    お返事お待ちしております。

    • いえいえ、そんなことは全くありません。
      私は少しだけヤンチャな時期があり、もっとひどい違反をした過去がありましたが合格しましたから大丈夫です。
      参考書や予備校は警察を知らない人が教えているので内部的な話は信用しない方が良いです。
      この話はまたブログにも書きますね。

  • 返信ありがとうございます。
    そうなんですね、、桜井様のお言葉で安心出来ました。

    今後、違反すること、他人に迷惑をかけないよう自分を戒め、精進致します。

    ありがとうございました。

  • こんにちは‼︎
    YouTube等でも拝見させて貰ってます!

    僕は6月に大阪府警の2次試験があります!
    面接では、熱意と内容どちらが重要ですか?
    内容がバラバラでも熱意が伝われば大丈夫ですか?

    僕は周りの人に面接は大丈夫そうやな等言われたり、人とコミュニケーションを取る事は得意なのですが初めての面接で緊張すると受け答えが苦手になると思います。

    また何かアドバイスを下さい。

    お願いします!

    • YouTube等もご覧になっていただきありがとうございます。
      熱意と内容のどちらが大切かということですが、熱意とは実際にどのようなものでしょうか?
      これを言葉で説明するのは実はかなり難しいんですよね。

      人とコミュニケーションをとるのは得意と書かれていますが、面接は面接官とのコミュニケーションを数値化する場所です。
      熱意があってこその内容ですし、その内容を点数で評価されるのでどちらかが欠けていると面接は難しく感じるはずです。

      相手が自分のことをどう感じているのかを第三者の目で見て、その誤差が少ないほどコミュニケーション能力があるということになります。
      相対的な評価なので決して自己評価ではありません。
      その部分に注意して面接に臨んでください。
      応援しています。

      • お忙しい中、返信ありがとうございます!

        とても勉強になりました。
        自分の中で色々と考え、内容と熱意をもって胸を張って2次試験を受けに行ってきます!

        失礼します。

  • はじめまして!私は福岡県警を受けました!
    体力検査で7種目中三つ落としてしまいました。
    立ち幅跳び、握力、シャトルランです!
    よく友人からシャトルランを落としたら必ず不合格になると言われたのですが、やはり警察官は体力が必要なので、シャトルランを落としたら必ず不合格になるのでしょうか?不安でいつも安眠出来ていません!

    • 3種目は多いですね。
      でもだからといって必ず不合格になるわけではなく、腹筋ができなくても採用された人はいますし各自治体によってまちまちです。

      その友人が試験の全てを知っているわけもありませんから気にしないでください。
      面接の雰囲気は大体がそのような感じです。

      ちなみにシャトルランは普段からの運動で伸びるので週に2日はジョギングしてください。
      私は今でもシャトルランで100を越えます。
      警察官になったらシャトルランは必須なので体力作りを心がけてください。

      あと握力もグリップを買えばかなり伸びます。
      私も握力がなかったので、二次試験までに握力を平均値まで伸ばしました。
      体力は本人の努力次第でいくらでも伸ばすことができるので気分転換に色々とチャレンジしてみてください。

      • 忙しい中ありがとうございますとても気が楽になりました!今週三回のペースで約3キロを走って体力づくりに励んでいます!後輩の励ましもあり、楽しみながら運動出来ているのでこの調子で頑張っていきたいと思います!また、先程四年前に採用試験を受けて合格した、いとこから自分もシャトルラン落としたけど合格出来たからあまり気にするなと言って貰えたので希望が持てました!ありがとうございました!

  • すいません、昨日の補足です!
    一次試験配点 教養50点、面接50点、体力検査配点なしという構成で、面接では、質問の回答時に試験官がメモを取ったり相槌をうっていました!

  • コメントを残す

    メールアドレスが公開されることはありません。