ブログ管理人の元警察官・桜井陸です。
今回は平成30年1月27日から令和4年までの間に実施された警視庁の二次試験について読者様から面接の質問内容、体力試験の情報をいただいたのでお知らせします。
警視庁採用二次試験・面接の質問内容や体力試験
特にコロナウイルスの影響で内容が変わっている部分もあるので注意してください。
以下がいただいた情報です。
警視庁の面接内容
面接時間は、私の場合は、40分くらいかかりました。
会場は柔道場で就活説明会のブースのような形でした。
他の受験生は30分かからない程度だったらしいです。
私が長かったのは少し喋りすぎだったせいだと思います。少し反省してます。
(なので、大きな声を出すことが大切だと思います。)
質問内容
1、会場にどうやって来たか、
2、警察官を志望する理由
3、なんで、〇〇県警じゃなくて警視庁なの?
4、どんな仕事がしたい?いろんな警備に携わりたいって書いてあるけど、一番は地味な地域警察と、派手な警備どっちに興味ある?
5、学生時代の部活動のこと。
6、寮生活とか大変だった?
7、部活動の役職どうだった?
8、学生時代に一番頑張ったことはなんですか?
10、親は警察官のことなんか言ってる?
11、本とかどんなの読む?
10、友人は多い?1番の親友は?名前は?
11、恩師はいる?名前は?
12、新聞読んで来た?一面は?
(読んでいたので、〇〇事件について言いました)
13、〇〇事件についてどう思った?
14、自分の長所は?
15、自分の悪い癖はどこだと思う?
16、今回警視庁落ちたら〇〇県警どうするの?
18、趣味とかストレス発散法とかある?
19、昨年は就職活動どうしてた?警察官は考えなかったの?
20、時事問題2つほど
(すごい難しい内容の時事でした。分からないと堂々と言えるかどうかを見ているのかな?と思いましたので、分からないと言いました。
説明を受けてそれについてどう思うかを聞かれました。)
21、警視庁に要望とかある?
22 今までの警視庁の試験落ちた理由はなんだと思う?
・警視庁への要望の質問ですが、アドリブで思ったことを言ったので、その私の回答を書きます。
「要望というか、願いがあります。私の地元は〇〇県です。以下省略(私の志望職種が地域課のお巡りさんなのでそこからブレないように回答しました。)」
と言いました。
この回答をする時に面接官が慌ててメモを取るのが見えました。
おそらく、私が答えられると思ってなかったのか、「ありません。」と答える受験生が多いのではないでしょうか。
要望の質問をされる前に、「要望が無ければ無いって言ってください。」と面接官に言われるので、「ありません。」と言ってしまう人が多いのかな?と思いました。
「ありません」と答えても問題はないと思いますが、答えられるなら答えたほうが印象はいいと思います。
あともうひとつ気づいたのが、周りはガヤガヤしてて、かなりうるさいです。
面接官の声が小さく正確に聞き取れないことが多々あります。
ちゃんと、もう一度お願いしますと聞き返すことも必要だと思います。
聞く姿勢も少し前傾してちゃんと聞こうとすることも必要なのかな?と思います。
私は「すいませんもう一度お願いします」と聞き返しましたが、面接官は嫌な顔せずちゃんと大きな声で言ってもらえました。
体力試験
体力試験ではとにかくピリッとした雰囲気で、会場に入ったらとにかく急かされます。
短パンを忘れた受験生がいて、その人はパンツでやらされていました。
やはり印象は、よくないですよね。
ちゃんと行進できるか一人一人見られるテストもありました。
緊張で、手と足が一緒に出て歩く人がけっこういました。
緊張は仕方ないですが、そういうところは気をつけたほうがいいと思います。
内容は関節が動くかの検査、健康状態の聴取、スポーツ歴の質問をされます。
その後に、準備運動、腕立て伏せ30回
(きつそうな感じだと止められます。ちゃんと胸までつけないとカウントされません。私は高校大学で運動していましたが、ゆっくりやるので体重が重いとこれがかなりきついです。柔道部の受験生なども侮らないほうがいいです。)
腹筋30秒(これもちゃんとやらないとカウントされません)
反復横飛び20秒
バービーテスト30秒(これも言われた通りの運動をしなければカウントされません)
会場のプレッシャーと急の運動で、体調を崩す人が何人かいたので、日頃の運動が、大切かな?と思います。
体力試験は県警は20回でしたが警視庁は30回でした。
私は出来ましたが、半分くらいの人は最後までできてませんでした。
あとは、とにかく書類作りが大変で、短文テスト(あなたの夢、最近気になること、最近身の回りで起きたこと、世の中について思うこと)などたくさん書きます。
その場で書こうとするとけっこう慌てるので、ある程度用意したほうがいいと思います。
短文テストはメモなどは見れません。
あと家族の住所、家族の職場の住所などを書きますので事前に調べてメモしたほうが絶対にいいと思います。
自分の経歴も書きます。大会歴、表彰なども書くので私は願書をコピーして出した大会歴、表彰歴がわかるように用意して見ながら書きました。
私は短文テストもあることがわかっていたので、何を書くのかは自分で記憶して書きました。
(短文テストはメモなどを見ながらかけないので事前に書くことを記憶したほうがいいです。)
めちゃくちゃなことを書かないよう、私は自分の志望動機と一貫性のあることを書きたかったので書くことを記憶していきました。
家族の住所などは電話で家族に聞けますが、私は全部事前にメモして書きました。
そうすれば面接などの用意に時間を使えて、心の準備をして臨むことができるからです。
あとはクレペリン検査もありました。
以上がいただいた情報です。
この方は他府県警も併願している中での受験となりました。
時事についてはかなり難しいようですね。
短文テストなどの書類作成があるので受験前にまとめておきましょう。
【関連記事】警察官採用試験の難易度と合格率(倍率)を公開します
それと忘れ物だけは注意ですね。
印象も悪いですし自分のモチベーションも下がるためかなり不利です。
とても有益な情報を本当にありがとうございます。
そしてここからはコロナウイルスにより大きく変化した警視庁の二次試験情報です。
コロナウイルスと警察官採用試験の面接について
コロナ禍により警察官採用試験の面接内容は段取りが大幅に変更されました。それは警視庁も例外ではありませんので具体的な内容を紹介します。
①コロナ感染症対策で、受験生は配布されたフェイスシールド(唾液飛散を防ぐために、口元のみを覆う透明なプラスチック製シールド)を着用。面接官3名は紙製マスクを着用。
②面接会場は例年通り、武道場内を布製のパーテーションで区切っただけの簡易的なブースで実施。武道場内に約15ブースが設置されており、受験生15人が一斉に面接を実施。
③武道場入り口でグループごとに整列し、引率員(20~30歳代の若手職員)から「〇〇番の受験生は△△番ブースに行ってください」と指示を受ける。
④武道場入り口でグループごとに整列したところで、面接における注意点について「指示された受験ブースに向かって歩き、椅子の後ろに立ってから受験番号と氏名を名乗って面接を開始してください。」と指示を受ける
→以前の試験では「椅子の横に立って~」と指示されたことから引率員の指示を注意深く聞いておく必要性がある。
上記4点のように感染防止を目的とした内容になっています。面接官は例年通り3名で、警視庁の取り組みや警視庁への要望など研究していなければ回答できない質問が多くなっています。
令和4年に実施された警視庁の二次試験面接内容
そしてこちらは令和4年に実施された警視庁二次試験の詳細な内容です。
①二次試験の流れ
朝会場に到着すると各区分ごとに教場に入り自分の受験番号の机に着席します。
そこから人物カード(面接カード)①から記入するよう指示されました。このカードを記載する際に免許証以外は見ずに書くように指示を受けました。
9:30頃から10:00まで短文試験を受けました。
質問は全部で6項目ありましたのでかなり急ぎ足になると思います。
終了後次の指示があふまで人物カード②を記載するよう指示を受けました。これはメモを見ても指定された場所で通話等も可能でした。
私の教場はその後、面接試験でした。
面接試験は12:20分に終了しそこから役1時間お昼休憩でした。
昼からはまず身体検査(健康診断)を行い、クレペリン検査、体力試験の流れでした。
終了解散したのが17時30分頃でした。
②面接試験会場の詳細
靴は脱ぎます。ごちゃ混ぜにならないように番号札を靴に挟むよう指示を受けました。
ブースは6つでした。(間違っていたらすみません)
声はやはり周りの声、面接官はマスクを着用しているので聞き取りにくい時もありました。
③面接中のマスクについて
マスクは基本着用したままですが、面接及び体力試験時にはフェイスシールドを配られるのでそちらに付け替えるよう指示を受けました。
④面接官の質問内容
質問内容は初めは導入の質問をされました。私は緊張してるか聞かれました。
そこから志望動機。
なぜ警視庁なのか(この質問は後半にも言い方を変えて同じように聞かれました)。
両親は警視庁に来るのにどう思っているか。
友人は多いか。その名前は。
恩師と呼べる人はいるか。その名前は。
時事問題(かなり難しかったです)
政策について、新組織名「こども家庭庁」を知っているか。組織を取り締まる人物の名前。
私は答えられませんでした。
行きたい部署。なぜ行きたいか。どんな仕事か。
長所、短所。
警視庁への要望を聞かれました。
⑤面接試験の時間や面接官の人数
面接時間は私の場合は25〜30分でした。
面接官の人数は3名でした。
⑥体力試験の内容
まず上半身の服を脱ぎ、スボンを太ももの付け根まで捲ります。この際ズボンは捲りやすい物を履いていくといいと思います。
そこから気をつけの体制、腕の関節の動きを見られその場に正座をし目を瞑るよう指示を受け、しばらくしたらあぐらに変更するよう言われました。
そこまで終わると整列し直し1人ずつ試験官まで行進をし番号、名前を申告。
指示された動きをその場で行い、最後回れ右をし行進で列に戻る。
その後は服を着直し、腕立て(上限30)、バービーテスト(30秒間上限なし)、上体起こし補助なし(30秒間上限なし)、反復横跳び(20秒間)
⑦警視庁を受験する場合の注意点
面接時に靴を脱ぐので靴下などはちゃんとした物を履いていくべきだと思います。
フェイスシールドを着けるので髭などマスクで隠れると油断しているとかなり減点対象になると感じました。(そこそこの数いました)
纏まって面接も体力試験も行うのでハキハキと大きな声で話すのが良いと感じました。
面接の際は聞こえなければもう一度勇気を持って聞き直すべきだと思いました。
⑧その他、気付いたこと何でも
水分は多めに持って行った方が良いと思います。1日通しになるので水分補給はこまめに摂った方が集中しやすいと思いました。私は1.5リットル所持していきました。
遠方からなら出来るだけ会場近くに前泊するのを勧めます。
持ち物に記載はされていませんでしたが、眼鏡が必要ね方は持参した方がいいです。
運転免許も持参してない方が多くいましたが持参して行った方がいいです。
あと私の目には今回ネクタイが適当に結ばれてる方や第1ボタンが止まってない方、スーツがシワシワの方が結構目に止まりました。
私で気付くのであれば試験官は確実に気付くと思いますので細かい所も気をつけるべきだと思いました。
警視庁は倍率が低いので難易度も低いと思われがちですが、きちんと対策をしなければ合格は難しいですし上記のように些細なミスで命取りになる場合も多いです。
この他にも警視庁の試験については下の記事でも紹介しているのでご覧ください。
注目記事警視庁採用試験の難易度や試験内容、対策方法を公開します
コロナウイルスと警察官採用試験の面接について過去の記事に追記されていますが、警視庁受験者からの情報でしょうか?
そのとおりです。受験生からいただいた情報になります。