警視庁採用試験合格者に対する質問コーナー【回答編】

警視庁、試験、対策、過去問

ブログ管理人の元警察官・桜井陸です。

先日の記事で警視庁合格者である和田さんに対する質問コーナーを設置したところ多くの質問を頂きました。

今回は和田さんからいただいたご回答をご紹介いたしますので参考にしてください。

警視庁、採用試験、警察官採用試験

 

①面接試験に通った要因は何だと分析しますか?
また、合格になった現在、警察官は面接の際どんなところを見ていたと思いましたか?
(大原さん)

― 面接時、質問にただ答えるのではなく言葉のキャッチボールになるよう意識しました。

勿論想定される質問とその回答は用意していましたが、重要な単語のみ記憶し、その場で文を組み立てるようにしました。

面接官の言葉に相槌を入れたりもしました。

きちんとした会話にすることで熱意や自分が伝えたいことがきちんと伝わった、と言うのが自身の考える一番の要因かと思います。
面接会場は武道場で、簡易的に仕切られただけの空間であるため武道場に入った瞬間面接官が目に入ります。

会場に入ってから出るまで、表情やしぐさ、自分の一挙手一投足が見られているように感じた為、一瞬たりとも気が抜けなかったです。

また面接中、面接官の方が全く目をそらさない為、こちらも負けない勢いで力を込めて面接官の方の目を凝視していたことを覚えています。

 

②1次試験に関してですが警視庁の筆記試験、漢字試験は何点で通過しましたか?
9月の試験を受験するので参考にしたいです。
(Yoshidaさん)

― お恥ずかしい話ですが、筆記試験は20点しか取れていません。

国語試験は37点でした。かなり低い点数ですが合格しました。

資格は何も提出していませんので、適性試験や面接試験でカバーできたのだと思われます。

試験勉強はしていましたし本番形式のテストでは毎回最低5割以上はキープしていた為かなりショックでしたが最後まで何があるかわからないと思いました。

 

③警視庁の一次試験で行われる適性検査に関して質問させてください。
これまで何度も試験を受けてきましたが、適性検査の150問近くある質問の中で、
悲観的である。
先生に隠れてタバコを吸った。
なにもかも上手くいかないように思う。
成功しないかと憂鬱になる。
女性の下着に興味がある。
異性と交際すれば肉体関係があるのは普通だ。
人は時に怒りをぶちまけた方が良い。
時にボウ~と何もしない時がある。
自分は時に異常ではないかと思うことがある。
等といったyesに回答すると警察官として不適格と捉えられかねないような質問は、どのように回答されましたか。
(santaさん)

― 自分自身ポジティブ思考な人間でしたので、悲観的や憂鬱、自分が異常かもしれないと言ったネガティブな問いに対してはNoと答えました。

下着に興味がある、隠れてタバコを吸った等、危ない思考や法に触れそうな問いは勿論していませんのでNoと答えました。

交際に関する肉体関係は普通やぼーっとする、怒りをぶちまけるといった日常生活であり得るような問いに対してはYesと回答したと思います。

実際休憩中はぼーっとしてますし、たまに怒りますが、特に人として問題のある行動や思考ではないと思いYesとしました。

この適性検査は本当の事を正直に答えるものですが、私は自分が警察官であると仮定した時に「Yesだと明らかにだめだよな」と思うものは全てNoにしました。

自分に対して“本当の事”という言葉の中に、『過去経験があっても現在は正しい判断や考え方を持っている』という意味も含まれると捉えて回答しました。

また私の場合ですが、「悲観的…いや僕ポジティブだわ」「先生に隠れて…吸ってないしアウトだよね!」「うまくいかない?いや何とかなるっしょ。」「下着に興味…あったら捕まるわ…」といった感じに質問に対して突っ込みを入れながら回答しました。問いの数が多い故に集中が続かないと思い、ぼーっとして変な思考回路が働かないよう、自分の中で会話しているような風にしました。

 

④具体的な面接の練習方法と警視庁の筆記試験の対策を教えてください。それと警視庁では漢字をどのくらい重視しているか考えを聞かせてください。
(匿名さん)

― 私は日ごろから友人と積極的に会話をするようにしました。

面接会場は他の受験者と同時進行の為、相手の声が聴きとりにくく自分の声も届きにくいと聞いていたので、騒がしい場所で自分の声の大きさや相手の声を聞き取ることを意識しました。

また、発音が聞き取りづらい、方言が無意識に出る等、自分の癖を友人に聞いて注意するようにしました。

この日常的な取り組みをしておいて良かったと感じています。

筆記試験の対策は参考書を購入し、同じ問題を数回解きました。

仕上げとして本番形式で解ける問題集を使って時間間隔や分からないものを切り捨てる判断の練習をしました。

また、問題文ではなく選択肢から正解を推測する練習もしました。

制限時間の少ない試験ですので分からなくて切り捨てたい問題を適当でなくある程度当たる確立を上げる為には必要な練習だと判断しました。

漢字は警視庁独自の試験です。

正直勉強はしていませんでしたが小説をよく読んでいた事もあり、半分は分かりました。

警察官は書類を書くことが多いと聞きますので、語彙力や漢字はある程度知っていて欲しいのかなと思います。

軽視はされていないのでしょうが、それほど重視されているとも思えないのが私個人の考えです。

 

⑤公務員試験は上位筆記得点者から採用していくのが通常かと思います。(面接にも問題なければ)
今回、合格された手応えとして、面接と筆記のでき、手応えはいかがでしたか?
やはり、筆記ギリギリで一次通過だと最終合格は厳しいのかなと思いました。
(匿名さん)

― 私の場合ですが、1次試験の点数は20点と酷いものでした。

それでも1次試験は通過しましたし、最終合格も頂きましたので1次試験の点数が低いからと言って不合格が確定するという事ではないのだと思います。

筆記は地元県警の時、明らかな手応えがありましたのでそう考えると警視庁ではやってしまった感の方が強かったかもしれません。

筆記試験は自己採点もすぐに出来ます。

面接は異様な雰囲気の中、物怖じせず対応できたという実感はありました。

また、質問されてから答えるまで間が開くことが無かったこともあり、面接に関しては特に失敗したと思うことはありませんでした。

時事問題も調べたものが出ましたし出題されそうなニュースとその要点も頭に入れてありました。

時事問題は自分の意見に対して3回ほど「他には?」と深堀されました。

意見は一気に言わず、ネタを残しながらの方が良いかもしれません。

筆記試験はよく6割という数字を聞きます。

勿論取れれば良いに越したことはありませんが、下回ったからと言って諦める必要はないです。

何より各試験の基準は試験を課す側にしか分からないかと思います。

 

⑥ ①論作文に関して、具体的ではなくて構いませんので設問に対してどのように受け止め、どのような構成で書けましたか?
②漢字を含めた教養試験、論文、面接のほかに何か準備していったほうが良いことなどありましたか?(文章を書くようなものなど)
(赤羽さん)

― ①論作文では一般市民の考察ではなく、自分が警察官ならテーマに対してどのように対応するか、を考えました。

当然かもしれませんが気が付くと「これ警察としていいのか?」という文になってしまっていた、という経験がありましたので特に気を付けました。

あとは起承転結と一つの事を深堀する具体的な内容になるよう心掛けました。

これについては桜井さんの動画を参考にさせて頂きました。

②2次試験の時ですが、身の回りの人たちの情報をノートにまとめていった方がいいです。

故人を含む親や兄弟の名前、生年月日、現住所、連絡先、勤務先の名称と住所と連絡先、自分の学校やバイト先の名称と住所と連絡先、ここら辺の情報は試験当日待機中に書かされましたが、分からないと電話して聞かなければならない羽目になります。

その後の面接、体力試験などに集中する為にも事細かに自身と周りの情報は紙媒体のメモ帳に準備することをお勧めしたいです。

備えあれば憂いなしです。

あとは現地で書く面接シートや小作文対策としてあらゆる質問を想定し、答えを用意しておくと時間に煽られることが少なくなるかもしれません。

 

⑦二次試験であるクレペリン検査ですが、何か対策はあれましたか?また、正しい解答の作り方(各行をどれだけ計算するのか…など)
面接で、時事に関する事を聞かれますが、少しでも自信がなければ、「分かりません」と言った方がいいですか?
(キセノンさん)

― 私はクレペリン検査の対策は何もしていません。あまり知識もありませんでしたが、極力上の段と同じくらい計算できるように意識しました。

時事問題ですが、私は偶々調べたものが出題されました。「この出来事の何が問題とされているか」を聞かれました。

他には?で深堀され2回で知っていることを全て話してしまったので、これ以上は調べていない為回答できないと伝えました。

 

⑧受験票に貼る顔写真ですが、髪の長さはどれくらいでしたか?また、ワックスなどでヘアセットをしてとりましたかか?
これまで、公務員受験と言うことで、清潔感を第一に考え坊主に近いくらいかなり短くしていましたが、今少し伸びて、周囲から今の髪型が一番似合うと言われます。もちろん黒髪で前髪は眉に掛からず、耳も出ています。
顔に点数は付けられないとは思いますが、顔と髪型のバランスも大切でしょうか?
(キセノンさん)

― 警察の受験にかなり気合を入れていたので、髪は短めでワックスも使いきちんと整えてから近くの写真屋さんで撮影しました。

髪型はサッカーの本田圭佑選手を数㎝伸ばしたような感じです。

あとは眉毛やひげなど、写真ではあまりわからないだろう部分も整えたり剃ったりしましたし、真顔過ぎないよう気持ち明るい表情を意識しました。

意味の有無は分かりませんが、自身が納得できる姿で提出したいと思っていました。

 

年齢は23歳で、大学卒業後、今年の2月まで働いておりましたが試験に集中したいと考え退職して今年の第一回試験を受験しました。ちなみに警視庁採用試験の受験回数は、大学4年時に1回と、働きながらの2回、今回のとで合わせて4回です。そのうち初めて受験した際と今回の二度二次試験に進むことが出来ましたが、いづれも下位の順位で不合格となりました。私は勉強など、新しいことを覚えたり、考えたりすることは嫌いではなく、また今回の試験に関して言えば、一日中試験勉強をすることができたので漢字試験は9割、教養試験は7割ほど正答することができました。論文試験も消防官をしている友人や、警察官として採用担当もしてこられたその友人の父、そして桜井様のアドバイスを受け、数字などのデータを織り交ぜながら書ききることができ、自分なりにまずまずの手ごたえを受けていました。


面接に関しては、論文試験同様に先述の友人とその父をはじめ、元警視庁の幹部が行うという模擬面接講座を受講し、対策を行いました。また面接時に、「相手が警察官である」ということに対して緊張しなくてもいいよう、交番に行き現役の警察官の方々と話をさせてもらい、試験のアドバイスをいただきました。
ここまで対策を行って尚、不合格であった原因として、私自身は面接が足を引っ張ってしまったのだろうと感じています。手前味噌ですが筆記試験ではそこそこの点数と取りましたがそれを易々とひっくり返してしまう人物試験の配分の高さを身をもって感じた気がし、悔しい反面で自分が取り組むべき課題がはっきりしたように感じました。


前置きが非常に長くなってしまい恐縮ですが、今回質問したいのは面接についてです。私は今回の面接の際、「警視庁にどんなイメージを持っていますか」という質問に対して、(そういえば、考えたこともなかった)と少し迷ってから自分の中からなんとか答えを引っ張り出しました。そこで働きたいという者が組織に対して抱くイメージをすぐに答えられないんて、受験する以前の問題だと思われてしまっても仕方がありません。ですが私はそういったことが多いです。面接を想定し、「これは聞かれそうだ」や「こんなこと聞かれるかもしれない」と考えたり、人からアドバイスを受けて「それらの想定に対してこれを伝えたい」ということをキーワードで覚えるようにしてきました。今回このように答えに窮
してしまったのは、単に私の想定した範囲が狭かったためでしょうか。この場合、どのような考え方をすれば様々な角度の質問を想定することができるでしょうか。


またこのように考える一方で、質問を想定してそれに対する答えを用意するということには限界があるので、それを上回る想定外の質問には対応できないとも思います。その際、慌てることなく堂々と答えられるようになるにはどうすればいいのでしょうか。
今回は警視庁に合格された和田様という方も質問を受け付けてくださるということで、初めてのご連絡にもかかわらず図々しく質問してしまいました。どうかお二人の知恵をお借りできれば幸いです。
また、加えて図々しいお願いをいたしますが、このメールをお読みになって感じられた印象で気になったことや、「そういう考えや姿勢は良くない」などのアドバイスがありましたら是非ご指摘いただけませんでしょうか。

 

― 私が面接対策において特に多くの時間を割いた事はイメージトレーニングです。質問者様と同じく、様々な質問に対する回答は紙に書いて用意し、重要な単語だけ覚えるようにしていました。

私はその回答を紙に書くまで、何度も頭の中で面接官との会話で質問に答えるイメージをバイト中や食事中も、とにかく四六時中行っていました。

毎日同じ質問の答えを長時間考え続けるのですが、そうすると昨日考えていた文と今日考えた文、単語が変わってきます。

自分の中で、これだ!と完全に納得できるまで何度でも考えるのですが、メモ帳に完成した文を書く頃には伝えたい事、言葉が沢山出ています。

私も面接で予想しなかった質問が来ましたが、その時とっさに出てきたのはイメトレの過程で湧いてきた言葉でした。

私は何においても頭の中で風景、言葉、声音まで事細かなイメージを何度も繰り返します。

そうすることで様々な分岐や選択肢が作れて、場面場面で適した答えを選ぶことが出来ます。

今回、面接試験でも同じことをしたおかげで回答時、間が開くことを阻止できたと自己分析しています。

 

質問を想定するのは限界がありますが、答えはいくつでも用意できるという考えです。
簡単にまとめると、長時間回答を考える→短く整える→削った分が他の質問の回答で使える事がある、といった感じです。

要するに言葉の再利用です。

次に堂々とした態度ですが、私は形から入るようにしています。

背筋を伸ばして胸を張り、自分を大きく見せたり、相手の目を力強く凝視したり、表情を明るく真顔過ぎないようにしたり、などです。

 

私は物理的に形から入ると気持ちにも反映されて余裕ができるので人前に出る時も同じことをします。

自分に一番効果のあるやり方が分かれば大きな武器になると思います。

 

アドバイスと言いますか、メッセージを見て思ったことですが、

>そこで働きたいという者が組織に対して抱くイメージをすぐに答えられないなんて、受験する以前の問題だと思われてしまっても仕方がありません。

私もすぐに答えが返せない事がありますし、他の受験生も同じだと思います。

私の場合は主に言いたいことを文にするまでの時間がかかってしまう事が原因ですので、困った時は「警視庁のイメージですか…」と口に出して復唱することでワンテンポおいて考える時間を稼いだりします。

個人的には、黙り込んでしまうのが一番印象を悪くすると思っています。

 

他にも、まだ文がまとまらずに話し出す時は、短く結論だけ言って、面接官に「詳しく教えて下さい」と言ってもらう事で同様にワンテンポおいたりもします。

質問者様はどうしても警察官になりたい、諦められない思いがあって今頑張っているのだと思います。強い熱意があることは大切ですし何よりの強みだと思います。私は社会人から警察官を目指す人は純粋にかっこいいと思っています。

ぜひ、自信をもって、もっともっと前向きに、ポジティブ思考で頑張ってほしいです!

あれはダメだったからこうすればよかった。より、あれはこうすればもっとよくなるな。と、マイナスなことでもプラマイゼロ以上に考えることが出来ればもっと気持ちも楽になると思います。

 

 

いかがでしょうか?

合格者の生の声を聞くことはなかなかできないので参考になったのではないでしょうか?

 

和田様、多くの質問にご回答いただきありがとうございました。

これからの東京都を守る警視庁警察官としてのご活躍を心から応援しております。

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