色弱(色覚異常)でも軽度なら警察官に採用されます

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ブログ管理人の元警察官・桜井陸です。

以前、色覚検査で異常があった場合は警察官になれないのかという内容の記事を書いたことがありました。

 

ブログ読者の方から

「色覚検査で異常が見つかった場合、警察試験に合格するのは難しいですか。」

という相談を多くいただくものの明確な基準が分からないのでお答えすることができなかったので記事にしたのです。

色覚検査、警察官、石原式、色弱、色覚異常

 

警察官採用試験の身体要件には

色覚:警察官としての職務に支障がないこと

と明記されており、内心「色弱では採用は難しいんじゃないかな」と思っていたのも事実です。

 

ところが先日、読者の方からとても有益な情報をいただきました。

その方は軽度の色弱でしたが日時用生活に支障がないレベルなので合格できたということなのです。

許可を頂いたのでメールの内容を少し抜粋させていただきます。

(個人情報が特定される部分は伏せています)

 

桜井さんのブログで色覚の記事を読んだのですが、私は軽度の色弱を持ってまして、石原式の色覚検査は全く見えませんでしたが、パネルD15は出来たら、〇〇警察に採用されました。

〇〇警察は私が採用される前の年に身体基準などがゆるくなってました。

年々身体基準や年齢制限がゆるくなっている都道府県警があります。

そういう自治体なら、私のような軽い色弱の人も採用されると思います。

 

近年身体基準が撤廃、ゆるくなっている県警を受けると軽度の色覚異常でも受かると思います。

県警によって多少は基準が違うと眼科の先生が言ってました。

ちなみに私は石原式の色覚検査は20枚くらい中の1枚位しか判断出来ませんでしたが、パネルD15はミスはなかったです。

 

色弱は軽度でやる気があれば受かると思います。

軽度の色覚でも何かアピールポイントあれば有利だと思います。

(注釈:個人情報は伏せますがこの方はスポーツを人よりも熱心に取り組んでいました)

 

色覚正常な人とパネルD15が出来る軽度の色覚の人はほぼ同じと眼科の先生が言ってました。

パネルD15はたしか、約20色位の色をグラデーションに並べていくので、色の判別はあれで十分と言ってました。

 

石原式の色覚検査は戦前からある検査で時代遅れとも言われています。

石原式の色覚検査は正常の人でも間違える人もいると眼科の先生が言ってましたし、古い差別みたいなものと言ってました。

パネルD15は二回検査するんですが、私はパーフェクトでした。

一カ所程度は間違えてもいいみたいですが、絶対に間違えては行けないポイントもあるみたいです。

 

心配な受験生は、新しい眼科の先生に相談するのもありかとおもいます。

私は1次試験前に眼科に行きパネルD15をやらせてもらいました。

警察官採用試験の色覚のことも教えてもらいました。

 

軽度の色覚、アトピーとか、軽度のぜんそく持ちとか、他の受験生より不利な部分あっても、しっかりアピールすれば受かると思います。

私は不利な部分もあましたが、体力試験の腕立て伏せで最後のひとりまで残り、何人かの教官が「ラストー!」とか「がんばれや」いう怒声に、私は腕立てしながら大きい声で「はい!」っていいながら腕立て伏せやりました。

こういったアピールでもいいと思います。

 

ちなみに腕立て伏せや腹筋でトップレベルでしたが、〇〇は合格基準ギリギリ、△△と□□はミスして合格基準に届きませんでしたが最終合格しました。

あと、軽度のぜんそく持ちの同期も警察学校にいました。

 

いかがでしょうか。

この方は石原式では判別できなくてもD15が出来れば警察官として採用されたのです。

僕は色覚検査でも異常はなかったのでいい加減なことを言うこともできず、悶々としていたのですがこれで受験生の希望が広がったのかなと思うと本当に嬉しいです。

体力検査でも規定に届かなくても採用されているのですから、やはりアピールは大切ですね。

 

ただ警察は色の識別がとても重要な仕事です。

逃走車両の色、犯人の服装の色、どれも見間違いは許されず自分の適当な報告が人の生命や財産を奪う結果にもつながります。

基準がゆるくなったとはいえ誰でもが警察官になれるというわけではないので誤解しないようにしてください。

 

この方が説明しているとおり古い検査ではなく新しい検査に合格できれば採用されるというのは、今の時代に合わせていてとても合理的ですし良いことだと思います。

(学校から座高を測定する検査がなくなったように検査項目も刷新されるべきです。)

その部分を踏まえて問題がないのであれば自信を持って受験することができますよね。

 

僕は専門医ではないので色覚検査のことについて質問を受けてもお答えすることはできません。

また、当ブログは個人情報を固く守ることを第一の遵守事項としており、この方が採用された都道府県警についても一切お答えできませんのでご了承ください。

身体検査基準については各都道府県警察までご確認願います。

7 件のコメント

  • 警察官採用二次試験での色覚検査で補正レンズをかけての検査は出来ますか?

    • それは受験される自治体に確認した方が良いです。
      匿名でも電話可能なので、試験前に不安を少しでも取り除いておいて下さい。

  • こんにちは。
    以前別記事においてコメントし、一週間程度後に体力試験がありましたが、桜井さんのアドバイスも相まって無事通過いたしました。

    しかし、先日健康診断の再検査項目に関する通知が到着し、その中に色覚検査の項目がありました。
    健康診断先とは別の眼科で念のため受診したところ、やはり私は色弱だった模様です。

    D15テストはパスできたかと思いますが、仮に色覚検査のみで落選した場合、悔やんでも悔やみきれません…

    • 再検査は気になりますよね。
      それでも最終合格した方はいますし、ここは待つしかないです。
      合格した時には同じように悩む後輩達を励ますアドバイスを頂ければ幸いです。
      応援しています。

      • ご返答ありがとうございます。
        色覚で劣っている私ですが、その分で他の能力が突出したと考え、前向きに取り組もうと思います。

  • 私も色覚に異常があり、警察官になれないかもしれないという不安を感じながら試験勉強を進めていました。
    石原式は全く読めませんが、パネルd-15テストはノーミスでした。
    合格発表まで非常に不安でしたが、関西の2つの警察から最終合格をいただきました。
    色覚で不安を感じている方は、1度眼科でパネルd-15テストを受けてみて、その結果を見てからどうするか考えてみてください。
    パネルd-15テストをパスできるのなら合格の可能性はおおいにあると思います。
    頑張ってください。

    • とても心強いコメントありがとうございます!
      仰るとおり、合格の可能性を信じることが大切だと改めて実感いたしました。

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    ABOUTこの記事をかいた人

    ・就職氷河期時代、3年間の公務員浪人を経て警察官採用試験に合格。 採用後は同期内最速で刑事課に引き抜かれ、代表的な出世コースに乗る。 刑事部長褒賞、地域部長褒賞、交通部長褒賞、署長褒賞など受賞歴多数。(賞状はプロフィールページに掲載) ・初任科、初任補修科を経て地域課(地域第3係)へ初任配属。 ・初任配置先の交番が高級住宅街で事件・事故の発生が毎日0件という平和な勤務地であったため、仕事が覚えられずに焦る→最多忙な交番へ異動希望を出す。 ・異動先の交番は歓楽街のど真ん中にあり、深夜でも大きな事件が発生する『不夜城』として警察24時でも頻繁に紹介される勤務先であった。 深夜2時に『10対15の喧嘩発生』という意味不明な無線を聞き、戦慄が走った思い出。 ・交番勤務時代は老若男女問わず地域住民が交番に訪れ、幹部から「行列のできる交番」と揶揄される。 ・警察官になり昇任試験に合格し、自分のやりたかった仕事も完遂して燃え尽き症候群に陥り退職。 (ちなみにプロフィール写真は巡査部長に昇進したあと、退職前に記念撮影したものです。) ・転職したとき、アラフォーながらGAFAからオファーを貰う。 ・警察官退職後は大手企業(ホワイト500認定企業)の人事課に転職、採用担当として活躍。DODAやリクナビ、エン転職など各媒体を駆使して採用率を大幅に向上させる。 ・現在も人事課で採用担当として勤務し、現役大学生からシルバー世代まで幅広く面接を行っている。 ・人事課では採用以外にも、優良子育てサポート企業として『プラチナくるみん』認定取得のために会社を構造改革中。 ・所定外労働(残業時間)を削減するため全部署の労働時間を常に可視化するツールを導入し、大幅に削減させたことから労働基準監督署の監督官から賞賛される。 ・『警察官になる前に学んだ知識』と『警察官として働いた間に蓄えた経験』『実際に人事課で勤務した経験』をミックスさせた警察官採用試験対策は1年で数十名の合格者を輩出。 ・顔出しなしの講義YouTube動画で異例のチャンネル登録者20,000人突破。 ・ツイッターは1日1回のツイート、フォロー0人でフォロワー1,000人突破。 ・40代、既婚、大阪市居住。 ・2017年から警察官採用試験対策を開始。合格実績としてプロボクサーや現役自衛隊員、転職歴多数者、元警察官、フリーター、工場勤務者など様々な経歴を持つ受験者を合格に導く。 ①『30代の女性は警察官になれない』というネット上のデマを払拭するため、30代の女性受験者を集めて合格に導いた実績 ②テレビに出演する有名な元警察官(警部級)のコメンテーターから『君は警察官にはなれないよ』と言われた受験者を合格に導いた実績 この①と②の実績を公表してネットに大きな反響を与える。 当サイトの情報をコピーペースト等して二次利用することは固く禁じておりますが、リンクはフリーですので参考になる記事がございましたらご自由にリンクを貼ってください。