ブログ管理人で元警察官の桜井陸です。
警察官採用試験。
「また不合格通知か…」
「他府県を併願して何回も落ちたけど、本当に合格できるのか?」というご相談を毎年頂きます。
結論はできます。
今回は、講座受講生の青木さん(28歳・男性)の合格体験をもとに、警察官採用試験で「不合格から合格に変わる瞬間」を具体的に解説します。
「落ち続けていた受験生がどうすれば合格できるのか」の裏側を完全解説。
同じように悩んでいるあなたに、必ず役立つヒントになるはずです。
・警察官採用試験は「他府県の併願」「複数回の不合格」でも最終合格は可能
・不合格の原因は“能力”よりも面接の非言語・構造にあることが多い
・合格の決め手は「不合格原因と他者評価の自覚/志望動機と自己PRの適正化/視線安定」+現場リサーチ
何度も面接で落ちた私が、他府県の警察官に最終合格できた意外な理由
合格証書とご本人写真(許諾済)
受験歴のタイムライン(不合格からの逆転)
令和6年度:大阪府警 二次不合格(第1回)/大分県警 二次不合格
➡ 大阪府警 合格(第2回)
何度不合格でも、「修正→再挑戦」を正しく繰り返せば合格に届きます。
他府県の自治体でも、何回落ちても合格できる。 これは実例で証明されています。
不合格が続いた理由は“ここ”だった(本人の自己分析)
・質問に対する回答がズレていた
・目が泳いで視線が安定しなかった
面接はスピーチではなく会話。
内容(志望動機・自己PR)だけでなく、**非言語(表情・姿勢・視線・間)**が評価を左右します。

「受講前の思い込み」と「受講後の気づき」
受講前の思い込み
受講後の気づき(=合格の必須条件)
笑顔:入室~着席の数秒で印象が変わる
ズレ修正:問の意図に一直線で答える(結論→理由→具体例→再結論)
視線安定:「相手の鼻や眉間」に視点固定で目の泳ぎを止める
現場リサーチ:交番・署・少年院・刑務所等で実地取材=言葉に“重み”
他府県併願・連敗から合格へ:勝因は「行動力×構造化」
・構造化:面接回答は「結論→理由→具体例→再結論」の30秒パッケージ
・自信の連鎖:実地の手触りが自己効力感に変わり、声量・姿勢・表情に反映
「知っている」ではなく**「やってきた」**が、他府県でも通用する合格の決め手になります。
よくある“デマ”と正しい向き合い方
本人は腰椎椎間板ヘルニアでも最終合格。
重要なのは、制限と対策を具体的に説明できるかです。
今日から直せる:面接の3大テコ入れ
表情:口角1cm、目尻リラックス。入室3秒の印象で先行逃げ切り。
構造:結論→理由→具体例→再結論の30秒。長く話さない。
視線:相手の鼻 or 眉間に置く。目の泳ぎ=自信欠如のサインに見える。

受講生・青木さんからのメッセージ(原文)
1.これまでの受験歴を分かりやすく教えてください。
令和5年度 大分県警 2次不合格 警視庁2次不合格(第3回)
令和6年度 大阪府警 2次不合格(第1回)
令和6年度 大分県警 2次不合格 大阪府警 合格合格(第2回)
2.合格した今、これまでを振り返って思うこと。苦しかった思い出や辛かったこと。
毎回、受験に臨むが不合格となり、私の前後の受験者が合格している事が苦しく辛かったです。
なぜ、私だけ落ちてしまっているのか?何が悪かったのか分からずずっと悩み、落ち込み涙が止まらなかったです。
応援してくれている家族や友人に申し訳ない気持ちと、私自身が情けなく思い苦しかったです。
3.今まで面接で不合格になっていた理由は何だと思うか?
・無表情で試験に臨んでいた事。
・質問に対して、回答がずれてた事。
・目が泳いでいた事。
この3つが不合格になっていた理由です。
4、面接対策について、最初考えていたことと、講座を受講した後に何か違いはあったか?
・面接対策について、私が最初に考えていた事は、熱意だけを伝えれば良いと考えていました。
しかし、講座を受講した事で、それが大きな間違いである事を学びました。
5.今回、この部分を改善しなければ合格できなかったという点は何かあったか?
・無表情から笑顔に改善しなければ合格できなかったです。
警察官採用試験という事で表情が硬くなっていましたが、私らしさを見せる為に、笑顔で面接を受けました。
それがあったからこそ合格を頂いたと思います。
また、質問内容に対し、正しい回答を意識しなければ合格できませんでした。
面接官が何を求めているかを考え、回答がずれない様に意識し面接を臨みました。
さらに、自分の芯を持たなければ合格できなかったです。
警察官になる為の試験なので、目が泳いで話すと面接官に自信が無い様に見られます。
その為、相手の鼻を見てハキハキと元気良く話しました。
6.講座を受講した理由と受講してみて感じた率直な感想
・YouTubeやリクストリームを見てこの方なら信頼できると思いました。
・受講してみて、厳しかったです。論作文やESの添削お願いする際は、とても緊張していました。
しかし、不慣れな私に対し的確なご指導ご指摘をして頂きました。
とても感謝してもしきれない思いです。
本当にありがとうございます。
7講座に入会したあと「志望動機や自己PRは○○と書いたら不合格になる」と気付いたことはあるか?
正直分かりません。
ですが、講座に入会して、桜井様の的確なご指導・ご指摘を受け文を修正する事で、不合格になることがありませんでした。
8. 今まで自分の書いていた志望動機のダメだった点を詳しく教えて下さい
警察官の役割とはどのようなものかを理解していない点です。
例えば、(自分の場合だと)野球の指導者と現職のホテルの経験を志望動機にした事は問題ないが、その経験を基に警察官には何が求められているのかを理解して具体的な志望動機にする事が大切でした。
【警察の企業研究内容が薄かった点】
志望動機を書く際に、警察官として何がしてみたいのか、どのような事が気になるか等、具体性を付加する事も大切です。
また、警察の取り組んでいる事や各県警の抱える課題、各県警独自の取り組みを十分に調べる事も大切です。
9.正しい志望動機の書き方、この部分を注意すれば面接でも高評価されるというポイントを詳しく
・志望動機の書き方として、字を濃くはっきりと丁寧に書く事です。
・句読点の使い方を注意すれば高評価されます。
・誤字脱字は要注意です。何度も書き直しをしました。
10. 面接で効果的な自己PRの書き方やアピール方法
・結論を最初に述べる事です。
・具体的なエピソードで裏付ける事です。例えば、数字や具体的な行動、結果等を盛り込むことで、説得力が増します。
・自己PRは、私の「強み」と「市民への貢献」を結びつけて書く事です。
11.今の仕事にやりがいはあるか?なぜ転職しようと思ったのか?
今の仕事にやりがいは無いです。
その為、安定性のある仕事に就きたいと思い警察官を選択しました。
では、なぜ警察官なのかと言えば、職務に励む警察官の姿に惹かれました。
12. ヤフー知恵袋やSNS等で警察官採用試験に対する情報について合格した今『これはデマだ』と分かったこと
ヤフー知恵袋で持病がある人は警察官採用試験に合格する事は厳しいと書いてあるが、そんな事はないです。
私自身、腰椎椎間板ヘルニアですが合格しています。
13.自分の一番のアピールポイントは?
何事にも全力で取り組む性格です。
14.過去の自分に警察官採用試験のアドバイスをするとしたら、何とアドバイスしますか?
十分に警察に関する情報等の研究をしなさい。と言いたいです。
15. 周りの人は自分が警察官なることをどのように言っていたか?
警察官になれるわけがないと言われ馬鹿にされました。
でも中には、応援してくれる人もいました。 それは家族です。
家族が私に温かい言葉で背中を押してくれました。
16.自分自身の嫌いなところ、コンプレックスは何か。
めんどくさがり屋です。
そして、気分や感情によって行動を左右されやすいところが嫌です。
17. 警察官採用試験に何度も不合格になっている方へ伝えたいこと
決して諦めないで下さい。私は全力で応援しています。
警察官になる為に、今まで勉強に時間を費やしてきたと思います。
なので、途中で諦めると絶対に後悔します。
私も何度も不合格になって落ち込み泣いていました。
なので(歌手のBEGINの)『笑顔のまんま』をずっと聴きながら前を向いて頑張ってきました。
私が合格を果たすことが出来たので、自信持って再度試験に臨んで下さい。
必ず、合格できます。全力で応援しています。
18.今回の受験で合格できた決め手は何だと思うか
警察署や交番、消防署、少年院、刑務所に足を運び職員の話を聴きに行ったことです。
もちろん、追い返させられる時もあったが自分の夢を叶える為にもめげずに真剣に調べ、研究をしてきました。
その為、自信がついた事で、合格ができたと思います。
また、少年院と刑務所に行った事で面接試験で自然と面接官に対し、挨拶する事ができたのでこれも合格の決め手だと思います。
19. 警察官になった後に不安なこと
・体力的な負担です。
パトロールや逮捕など、体力的に厳しい業務が多いため、体力が持つかどうかという不安です。
・精神的な負担です。
人命に関わる事案や、犯罪被害者の対応等、精神的に辛い場面に遭遇する可能性があり、耐えられるか不安です。
20. 受験者へのエールなど何でもご自由にご意見ください。
警察官の採用試験に挑戦される皆さん、本当にお疲れ様です。
そこで、私からアドバイスがあります。
必ず、情報収集を行って下さい。
警察庁や各都道府県警察のホームページ、受験対策サイト(リクストリームがおすすめです。)を閲覧する事です。
更に、先輩警察官の話を聴く事です。これは、学ぶことが沢山あります。
これらの情報と、志望動機を組み合わせる事で、より効率的に試験対策を進める事ができます。
最後に
警察官になる事は、決して簡単な道ではありません。
しかし、その分、やりがいのある仕事だと思います。
困難な道のりも、諦めずに努力を続ければ必ず道は開けます。
皆さんの健闘を心より応援しています。
これは青木さんが試験対策で使用したテキストや論作文の束です。
最終合格まで、ここまで努力されたのです。
青木さんが今まで他府県警に合格できなかった理由
僕が講座で青木さんを指導して、一番最初に言った言葉はこれです。
『青木さん。こんなことをエントリーシートに書いていたら永遠に合格はできません。』
青木さんのお手紙にもあったように、現職の業務経験や野球指導者としての経験をアピールしているのですが、絶対に書いてはいけない内容を今まで書いてアピールしていたのです。

僕の講座はご存知のとおり、今まで何回受験しても不合格だった方が合格しています。
例えば→こちらの受講生は10回以上も不合格続きでしたが、入会後すぐ最終合格しました。
言ってはいけないことをアピールしている受験者は意外と多い。
それは現役人事採用の僕だから、多くの応募者を不採用にしている立場だからこそ分かるのです。

よくある質問(FAQ)
Q. 他府県を併願しても不利ですか?
A. 不利ではありません。 重要なのは「なぜその県警なのか」を面接で一貫して語れること。
Q. 何回落ちても合格できますか?
A. できます。 本記事のとおり、非言語の修正+構造化+現場リサーチの3点で巻き返せます。
Q. 面接で緊張して目が泳ぎます。
A. 視線は鼻 or 眉間に固定。入室3秒の笑顔と30秒の回答テンプレで主導権を取れます。
まとめ:他府県でも、何回落ちても合格できる
・不合格の多くは面接の非言語と構造で説明できる
・笑顔/ズレ修正/視線安定は、誰でも今日から直せる
・現場リサーチが言葉の“重み”を作り、自信を連鎖させる
他府県の自治体でも、何回落ちても合格できる。
必要なのは、正しい修正と、続ける力だけです。
警察官に合格しても、警察学校では厳しい寮生活が待ち受けています。
体力も必要、勉強も大切全員がライバルです。
私42年間勤務しました。
初任科は43人でスタートして、色んな事で途中退職、懲戒免職、病気で自殺等、思い悩んだ同期もいました。
定年退職した同期で同じクラスの者は半分ですね。年一回同期会をしていますが15〜18人集まりますので、年一回の楽しみですよ。
階級も大切です。
階級は責任の証ですからね。
桜井さんのYouTubeは楽しみにしています。
定年後も同期が半分集まるのは素晴らしいですね!
やはり階級も大切なのですか。
同期でも巡査長と警視クラスだと話が合わないこともあるのかな、とか想像してしまいます。
ユーチューブもご視聴頂きありがとうございます!