ブログ管理人の元警察官・桜井陸です。
今回は正しい勉強方法について詳しく書きますね。
勉強方法よりも正しい努力の方法といった方が的確かもしれません。
前回説明したのは努力と苦行は全く違うというものでした。
【前回の記事】公務員浪人で苦労する人ほど勉強しても結果が出ない理由・前編
とある漫画の名言で「努力したからといって夢が叶うわけではない。だが夢を叶えたものはみな努力をしている」というものがあります。
これはある意味正解なんですが、夢を叶えられなかった人ってどんな努力をしていたのか気になりませんか?
努力をして最終的に夢を叶えることができればいいけれど、努力しても夢が叶わなければそれまでの時間も苦労も水の泡ですよね。
マイナスを引き寄せる努力は禁物
例えばビジネスで成功した人の本や名言集を読むと気持ちが高ぶり自分も成功できるような気になりますよね。
でもどれだけ気持ちが奮い立っても深層心理で「どうせ自分はダメなんじゃないか」と思っていたらその通りの結果を引き寄せるんです。
そしてマイナスを引き寄せる努力はこういう流れになります。
努力しよう。努力は辛いんだから仕方ない。辛い思いをしなきゃ上手くいくわけない。
↓
どんどん辛くなってきたから努力できてるんだ。もっと努力しよう。
↓
辛くてもう逃げ出したいけどこれが試練なんだ。試練だから辛いのは当たり前なんだ。
↓
苦しい。もう止めたい。先が不安だ。周りの目も気になる。どうせ自分はダメなんじゃないか。
↓
やっぱり駄目だった。そうか、努力が足りなかったんだ。いま苦しいのはこれも試練なんだ。
↓
最初に戻る
これが失敗する努力の方法です。
何が間違いかというと努力は辛いものじゃないんです。
試練は自分で設定したものでしょう?
そこに突き進むんですから本来は血沸き肉躍るようなモチベーションじゃないとおかしいんです。
楽しんで努力をする重要性
警察官になりたいのなら試験勉強中も自分が制服を着て働いているところを想像してドキドキして、いざ面接を受けようものなら「やっとこれで警察官になれる!」とウキウキワクワクするのが普通じゃないですか?
でも間違った努力をしている人はどんどんと不安になります。
辛い思いをしていないと自分を信じられなくなり、少しでも勉強を休んだり息抜きをすることに罪悪感を感じたりするようになります。
【関連記事】予備校に行かずに独学で警察官採用試験に合格するには
なぜこんな考え方になるのかというと、先ほどの図で一番最初に説明している「努力は辛いんだから仕方ない」と間違った解釈をしているからです。
努力は辛いものじゃなくて楽しむものなんです。
こう聞くと信じられないでしょう?
【関連記事】不安で孤独な公務員浪人を耐えてから今思うこと
職場や学校で厳しい上司・先輩にいつも叱られていると出来ていたことも段々と出来なくなった経験ありませんか?
それとは逆に楽しんで取り組んだことってグイグイ伸びた経験ありませんか?
予備校で人気の講師って教えるのが上手いんじゃなくて面白く教えるのが上手いんです。
同じようにあなたがいま勉強していて苦しい、辛い、逃げ出したいと考えているなら間違った努力をしていることになります。
ちなみに僕が公務員浪人をしていた時の9割は辛い思い出しかありません。
合格できた理由は残り1割の楽しい努力が作用していたといっても過言ではないです。
例えば、僕は図書館で勉強していたんですがお昼は自分で握ったおにぎりを公園のベンチで食べていました。
冬でも同じようにしていたんですが野外なのでとてつもなく寒くて仕方ありません。
でも熱いお茶を持ってくると冷めるまで待つ時間がもったいないし、無職の自分がそんな悠長な時間を楽しんでいてはいけないと知らず知らずのうちに自分を追い込んで冷たいお茶を飲んでいたのです。
身体は冷え切って心もすさみ、でもこれが試練だと思い込んで僕は自分を追い込む環境を作り上げていました。
あえて苦しい思いをすることがいつの間にか安心につながっていたのです。
結果的にはこれが大間違いでした。
ある日、「次の試験には受かるんだから気持ちに余裕を持って受けよう。」と考え方を変えると勉強のスタンスも大きく変わりました。
図書館にも温かいお茶を持って行き、公園でお昼を食べたあとに身体を温めました。
少しお小遣いができた時は小さな定食屋さんでワンコインランチを楽しみました。
そして段々と勉強を楽しむことが当たり前になると笑顔が増えたのです。
笑顔が増えると感謝も増えます。
感謝が増えると苦労するための努力が「〇〇のために頑張ろう」という人を喜ばせるための前向きな努力に変わるんです。
成功したアスリートの共通点
成功したアスリートは誰もが「今日は応援してくれた皆さんのために頑張りました」と言いますがあれは本心なんです。
逆に以前、金メダリストから格闘家に転身した人が試合前のインタビューで「自分を見下した奴らを土下座させたい」と言っていましたが、いざ試合が始まるとボコボコにされてそれから二度と浮上することはありませんでした。
自分だけのために努力している人より周りから応援されている人の方が良い成績を出せるのはそのためです。
だからアウェイよりもホームの方が強いんです。
有名な昔話でアリとキリギリスってあるでしょう?
あれはアリが頑張って働いて成功して、遊び人のキリギリスは最後苦しい思いをした話ですが公務員浪人をしている人はあの童話を参考にしている人も多いです。
でもあの話はアリが仕事のあと何をしていたのか描かれていないから読んだ人は勘違いしてしまうんです。
苦しい思いをすれば最後はハッピーエンドが待っていると。
いやいや、実はアリも仕事を終えれば巣で仲間と食事したりお酒を飲んだり上手く気分転換していたはずなんですよ。
だから重労働にも耐えることができたんです。
苦しくて辛い経験を積めば幸せになれると思っている人は良い結果を出すことはできません。
楽しく前向きに努力している人は自分だけでなく周りにいる人まで幸せにしてしまう結果を出すんです。
苦労するために努力するのではなくて夢を叶えるために努力するんです。
方向性を間違えると行きつく先も全然変わってきます。
前向きな気持ちになると面接でも自然と笑顔になりますから面接官も自然とニコニコします。
どうせ自分は受かるんだからという気持ちになっているから面接も怖くないんです。
以前読者さんから相談を受けたときにお答えした内容ですが、試練は災いではありません。
試練は自分が作り上げた乗り越えられる壁です。
苦しい、辛い、悲しいという気持ちではなく試練を楽しむ余裕があればもう無敵です。
楽しんで夢を叶えましょう。
今年もダメかもしれないと思って臨んだ県警の面接
余計なこと言わないようマイナス評価されないよう考えながら
そして面接官の目を食い入るように見つめて無表情で話すから挙動不審になる。
その結果不合格…
せっかく数年ぶりに2次試験面接まで進んだのに…。
県警の採用試験は大好きな警察官になれるチャンスのはずなのに不合格のことがフラッシュバックして
“ああ、また今年もか” ”もう県警受けるの嫌になってきた”と大きくため息をつく…。
四六時中県警のことを考え続けて気が狂いそうになる…。
“県警で不祥事?俺は不祥事起こす奴以下か”と嫌悪感にさいなまれる…。
よくよく考えると警察官になれるチャンスだから
論作文試験も体力検査も面接も楽しんで受けるべきなのにこの気持ちは真逆なことなんですよね。
「どうせ自分は受かるんだからという気持ちになっているから面接(採用試験)も怖くない」
この気持ちを胸に春の7回目受けてきます。
(26歳 社会人男性)
良いですね!
不合格になった回数より、挑戦した回数分だけ自分自身を褒めてあげてください。
自己評価の低い人は相手からも評価されません。
せっかくなんですから、目一杯の自信を持って面接室のドアを開けてやりましょうよ。
良い結果を心から祈っています。
この記事の上にも書いてあるとおり
不合格で自信なくす
↓
自信ないから面接でも自信持って話せない
(挙動不審になる)
↓
不合格でさらに自信なくす
今までは”これ言ったらマイナスかな”
“こんなこと話したら警察官に向いてないと思われそう”
と考えながら面接で話してました。
合格体験記にある警視庁大卒枠の秋試験で合格した現役大学生の方が”面接では質問受けた時の挙動を見られている”と仰っていたので明らかに間違っていることを堂々と言うのは別として元気よく言ってみようと思います。
そして今年は面接補助カード(空欄埋める一行作文みたいなもの)に
私が不安なことは「警察官になれるか不安なことだ」
私が悩んでいることは「県警に入れるか悩んでいることだ」
と正直に書いてみます。