ブログ管理人の元警察官・桜井陸です。
地元以外の都道府県警を受験するとき、悩むのが志望動機です。
あなたは地元以外の警察を目指しているけど、志望動機に迷っていませんか?
そして本音の受験理由が以下の①~④のどれかに当てはまりませんか?
➀家から近いから
➁採用人数が多くて受かりやすそうだから
③年齢的に受験できる自治体が限られている
④イメージが良い
多くの方が同じ悩みを抱えています。
つまり、志望動機が漠然としているのです。
とにかく警察官になりたいというのが本音で、あとは熱意を伝えれば何とか理解してくれるかも。
↑こんなことを考えていませんか?
警察官採用試験で熱意など伝えても意味はないのです。
インターネットで調べた警察情報を志望動機にしていませんか?
そういう無謀な受験をする前に、この記事を最後までご覧ください。
地元以外の警察を受験するなら志望動機を具体的に書くのがルール
結論から言うと、地元以外の自治体を受験するのに最も必要なことは自治体の徹底的な研究です。
その受験対策を行った受講生をご紹介します。
3つの自治体を受験して3つとも全て合格した瀬川さん(22歳、男性・仮名)です。
こちらが瀬川さんの合格通知です。
大阪府警と神奈川県警、警視庁の3つとも合格という驚異の結果です。
この合格の秘訣を解説します。
警察官採用試験の面接カードは志望動機が一番難しい理由
警察官採用試験を受験するとき、面接カードやエントリーシートに志望動機を記入します。
そして志望動機が何よりも難しい理由は、自分の気持ちを具体的な言葉で表現した経験がないからです。
とにかく警察官になりたい。むしろそれだけが本音だから、志望動機を改めて聞かれると自分でも分からなくなるのです。
他府県警を受験して合格した受験者のエントリーシートの書き方
他府県警を受験し、併願先全て合格した瀬川さんに面接の注意点や不合格になる原因などをインタビューしました。
こちらをご覧ください。
Q1 これまでの受験歴を分かりやすく教えてください。
瀬川さん:大卒区分で初めて警察官採用試験を受験し、警視庁、大阪府警、神奈川県警の3つに挑戦しました。
すべて最終合格しています
Q2 合格した今、これまでを振り返って思うこと。苦しかった思い出や辛かったことなど
瀬川さん:警察官採用試験の勉強に加えて、民間企業の就活も並行していました。
また、大学の単位も取りながらだったので、時間がなく、毎日が本当に忙しかったです。
一日休める日がほとんどなく、体力的にも辛い日々でした。
Q3 民間企業はどのような会社から内定をもらったか?その逆に不採用だった企業は?
瀬川さん:民間企業では、自動車ディーラーの営業職から内定をもらいました。
逆に不採用だった企業は、ハウスメーカーの営業職です。
Q4 面接対策について、最初考えていたことと講座を受講したあとに何か違いはあったか?
瀬川さん:面接対策について、最初は熱意さえあれば合格できると思っていました。
桜井さんの講座を受講した後は、熱意を伝えるためには徹底した警察組織の研究と、自分の経験をどのように組織に活かせるかを上手くアピールすることが大切だと思いました。
Q5 今回、この部分を改善しなければ合格できなかったという点は何かあったか?
瀬川さん:模擬面接では最初、回答を丸暗記していましたがアドバイスを受けて、自分の言葉で自然に答える練習を重ねました。
この改善が合格につながったと思います。
Q6 私の講座を受講した理由と、受講してみて感じた率直な感想
瀬川さん:元警察官であり、現役の人事担当者が講師という異例の経歴に信頼が持てました。
また、YouTube動画で講師の人柄を感じ、受講を決意しました。
Q7 私の講座を受講した中できつかったことや苦しかった指導、悔しかったことなど
瀬川さん:特にないです。むしろ、もっと厳しくしてもよかったです。
Q8 将来はどのような警察官になりたいか。明確なビジョンや理想について
瀬川さん:将来は、地域社会の住民や組織から信頼されるように日頃から街頭活動にあたり、少しでも多く検挙することで、自ら隊に行き、腕を磨いていきたいです。また、語学力を高め、市民のみならず、外国人観光客等の対応を行うことで、住みやすい環境づくりを推進していきたいです。
Q9 面接試験を受ける前に注意したこと、意識したこと
瀬川さん:暗記したことを話さず、自分の言葉で説明するように意識しました。また、面接では、胸を張り、気持ち広めに足を広げて、堂々とした態度で、変に笑ったりせず、真剣に受け答えをすることを意識しました。
最後に、身だしなみに気をつけました。
Q10 私の動画やブログ記事で特にお薦めするものがあればその内容とその理由
瀬川さん:面接では、面接官が商品の買い手であり、受験生が商品であり、商品として買う価値があるメリットを説明するという例え話のブログがとてもお薦めです。
Q11 大学の偏差値はどれくらいか?勉強は得意だったか?
瀬川さん:大学の偏差値は50程度で、勉強は苦手でした。
Q12 ヤフー知恵袋やSNS等で警察官採用試験に対する情報について合格した今『これはデマだ』と分かったこと
瀬川さん:よく聞く「交通事故歴や補導歴があると採用されない」という話です。
私はどちらも経験しているので、受験生の皆さんは気にしなくても良いと思います。
Q13 警察官の一番の魅力とは何か?本音で
瀬川さん:普通に生活していると経験できないことが経験できることだと思います。
Q14 友人は多いほうか?
瀬川さん:多い方です。
Q15 周りの人は自分が警察官なることをどのように言っていたか?
瀬川さん:友人からは、人のために命をかけたくない。休みも少なく、きついからいくら年収が高かろうが絶対やりたくない、かっこいい等、色々と言われました。両親からは、誇りに思うと言われました。
Q16 自分自身の嫌いなところ、コンプレックスは何か。
瀬川さん:めんどくさいことを後回しにするところです。
Q17 警察官採用試験に何度も不合格になっている方へ伝えたいこと
瀬川さん:桜井さんのブログ記事を参考にして考えた、個人的なアドバイスになるのですが、面接という限られた時間の中で、面接官が質問する内容は何かしらの意図があると思うので、相手が欲しい答えを察して答えることが大切です。
面接官は、面倒くさい女の子みたいなもので、求めている答えを言う必要があります。
また、知ったかぶり等をして、変に自分をよく見せる事は辞めて、本音と建前を上手く使い分けて、話し方や声のトーンに気をつけてください。
神奈川県警の座談会で聞いた話なのですが、面接官は捜査官だと言っていたので、見透かされてしまう可能性があります。
面接に絶対の答えはないが、言ってはいけない事はあります。
雄弁は銀、沈黙は金という諺もあるように、何でもかんでも言うべきではないことを喋らないように気をつけてください。
Q18 今回の受験で合格できた決め手は何だと思うか
瀬川さん:警察組織の研究、普通の人であることをアピールすることや、これまでの人生で困難に立ちはだかった時、困難を克服する為に改善し、そこから学んだ経験を警察官として、どのように活かせるかを論理的に伝えることができた点です。
Q19 警察官になった後に不安なこと
瀬川さん:私は、筋トレが大好きなので鍛える時間が確保できるのかが不安です。
Q20 受験者へのエールなど何でもご自由にご意見ください。
瀬川さん:警察官を目指している心意気は、とても立派で尊敬でき、誇りに思っていいと思います。
今現在、犯罪や事故に遭い、心に傷や不安を持つ市民が沢山います。そのような市民を守る為にも、組織や地域住民は優秀な警察官を求めています。
そのような警察官として働く為には、受験生の皆さんが精神的に苦しくても、踏ん張り、正しい努力をし続ける必要があります。
受け身の姿勢では合格は厳しく、主体的な行動が求められています。警察官採用試験において、1番の鬼門となるのは2次試験の面接です。
日頃から、警察組織とはどのような組織なのか、自分の経験をどのように活かせるのか、自分は他人からどのように見られているのかを客観的に見て、自分が受ける警察組織や、その都道府県が抱える問題を統計等を元に多角的な視点から見ることで、最終合格はきっと近づくと思います。
みなさんの先輩として、共に警察官として働き、苦労や、悲しみ、喜びを分かち合える日を楽しみにしています。
こちらは瀬川さんの筋トレアイテムと、勉強で使用した教材です。
写真の原稿用紙の束は僕の論作文練習講座で何度も練習した努力の結晶です。
さらに瀬川さんにはヤフー知恵袋でも質問コーナーを開いていただき、受験者の質問に答えて頂きました。
こちらは一例です。
質問:リクストリームを受ける前と後でどんなところが変わったと感じていますか?
面接シート、面接で気をつけた事などあれば教えて頂きたいです。
よろしくお願い致します。回答:リクストリームを受講する前と後では、警察官採用試験は勿論のこと民間企業の面接に関しても「面接」に対する考え方が180度変わりました。
面接シートでは、その組織が求める人材に自分がこれまで行ってきた事が活かせる内容を書いていました。
ただ、自分が書きたい内容を書くのではなく、求められる人材に合わせたエピソード等を書くことがとても大事だと感じました。面接では、性格に癖がなく、普通の人であることをアピールしていました。
また、椅子に座っている間は胸を張り、足を気持ち広めに開いて堂々と真剣に質問を聞き、答えることを意識しました。
地元も他府県警を受験する時も大切なことは徹底的な研究
まとめると、地元や他府県警を受験するときに最も大切なのは受験先の分析と研究です。
神奈川県警公式HP:警察官をめざすあなたに贈る動画ライブラリー
警察はどんな人材を求めているのか、警察官はどんな仕事なのか。
それらを徹底的に研究することが大切なのです。
インターネットでちょこちょこっと検索したことを志望動機に書く人が多いですが、そういう付け焼刃では合格できないのです。
受験生が取り組むべき5つのステップ
➀自治体の特徴を徹底的に調査する
➁警察官として活かせる自分の強みを考える
③採用側が求める人材像を正しく理解する
④警察官の仕事内容について正しい理解を深める(警察署へ質問に行くのもアリ)
⑤志望動機を他者に話してフィードバックをもらう
僕が運営するこの→警察官採用試験対策の講座ではその研究方法と、採用者が求める人材像を現役人事の視点で分かりやすく伝えています。
だからこそ高い合格率と、瀬川さんのようなトリプル合格者が生まれるのだと自負しています。
続いてこちらの記事へ→警視庁に受かる人の特徴と面接の答え方
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