警察官になるのに30代だと年齢で不利になる?その答えを公開します

ブログ管理人の元警察官・桜井陸です。今回、講座の女性受講生が警察官採用試験に合格しました。

合格した方のお名前は伊藤さん(仮称)で、30歳という世間的には不利と言われる条件でも採用を頂くことができました。伊藤さんには面接で気を付ける点など役立つ情報をたくさんいただいたので、今回の記事を読めば『自分は警察官になれるのかな?」と不安一杯になっている方も安心できるはずです。

警察官になるのに30代だと年齢で不利になる?その答えを公開します

伊藤さんは転職歴もありアルバイトを続けながら見事、今回の試験で関東の県警に採用されました。この合格で伝えたいことは年齢など採用条件を気にしなくても試験対策さえ間違わなければ合格できるということです。

ヤフー知恵袋では依然として「20代後半の女性は合格できない」と言われていますし、ネットを検索すれば同様の意見が羅列されています。ツイッターでも受験者を不安にさせるような真偽の分からない情報が溢れているはずです。

つまり不確定な採用条件が真実のように流れているのです。

でも実際は違います。年齢制限や職歴など合格基準を気にすることなく、求められる人物像にマッチさせれば年齢が上でも戦うことができるのです。

 

関連記事警察官採用試験の年齢制限と対策方法を解説

 

警察官になるのに年齢は関係ある?

ネットでは元警察官が「〇〇は警察官になれない」と採用条件についてデマを流し、不安に駆られた受験生から多くの相談が寄せられます。この年齢の件についてもそうです。例えば警視庁のHPを見てもそのような情報は何一つ書かれていません。書かれていないからこそ『もしかしたら…』と疑心暗鬼になってしまうのです。

警視庁の採用基準

ちなみに上の表が警視庁の採用基準(身体要件)ですが35歳まで受験可能と明記されています。それ以外には何も書かれていないのにも関わらず、なぜか自分が受験する自治体を信用することなくデマを信用してしまうのです。

そして僕はこれまでの相談に対して『大丈夫、気にすることはありませんよ』と励ますだけしかできず、自分の無力さを責めるしかできなかったのですが今回の伊藤さんの合格ではっきりと証明できました。合格するのに年齢なんて関係ないということを。

今回、伊藤さんにはお手紙に加えて受験勉強を乗り越えた苦労の結晶を送っていただきました。それではご覧ください。

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以上が伊藤さんからいただいたお手紙になります。そしてこちらは伊藤さんが受験生時代に書いた苦労の結晶です。

警察官になるための採用条件について

これは伊藤さんが受験生時代に論作文や面接対策用に自分の考えをまとめたノートや、模造紙に関連ワードを書き記したものだそうです。これは僕がよく説明している企業研究と自己分析そのものですよね。

受験をする上でネットの情報は気になります。僕も公務員浪人時代、元警察官のデマで夢を摘まれそうになった経験があるので気持ちはよく分かります。でも最終的に信じられるのは自分だけです。伊藤さんの合格報告を読めば分かりますよね?

何度も言います。年齢など採用条件をそこまで気にしなくても良いのです。つまり不利な条件でそれ以上悩む必要はないのです。不合格基準という言葉に惑わされる必要はもうありません。20代後半でも30代でも合格できるのです。

ツイッターでは若い人が警察官採用試験に関するデマを書き込み、そのデマを見て合格基準を満たしているのか不安になった受験者の方から相談を受けることが多いので最近は試しに僕もこのようなツイートをしてみました。

警察官採用試験の採用条件

このようなデタラメなツイートでも前半部分を見るとヒヤリとしませんか?つまり人は不安なとき、どうしても不安な情報を信用してしまうのです。これを利用し人を動揺させて無料セミナーに勧誘する手口が横行していると噂を聞きます。

『ネットのデマなど信用しなくても大丈夫。』と、僕は勇気づけたくても中々これが難しくて、言葉だけでは人を安心させることができません。先ほど説明したようにデマを作って人を不安に陥れることはとても簡単なのです。その逆に人を勇気づける事実を伝えることはとても難しく、だからこそ社会経験が乏しい若者はネットでデマを流して動揺した人を釣るのです。

関連記事元警察官のデマで夢を摘まれそうになった話

 

デマを流して影響力を高めようとする人の特徴として被害者を作り上げます。そして自分がデマを流している張本人であるにも関わらず被害者を救うという形で自分のデマで不安に陥った人を取り込むのです。(もしかしたら僕もこういった方に色々な悪評を流されているのかもしれません笑)

他にも特徴として異様に口が悪いとか、「あいつを論破してやった」など負けることを異常に恐れる傾向があります。つまりは精神的に余裕がないのです。追い詰められているからデマを流してでも目立って集客する必要があるのです。

僕も公務員浪人時代にこういったデマに苦しめられて、若い元警察官の根拠のない情報で危うく夢を摘まれそうになった経験があります。だからこそ僕は受験者を苦しめるデマが許せないのです。

警察官の合格基準を満たすには

警察官になるために必要なことは正しい努力と正しい試験対策です。自分には何が足りなくて、何をするべきか。それらを正確に把握できていれば試験でも大きなミスをすることは大幅に減ります。

例えば身長が低いとか、体力がない、おとなしいということだけで採用基準を満たしていないとはならないのです。警察官採用試験を受験して何度も不合格になる方はここを勘違いしているケースが非常に目立ちます。

合格ラインに届く方法とは?

警察官採用試験の面接で失敗する大きな理由は『熱意さえ伝わればきっと自分のことを理解してくれるはず』という根拠のない自信なのです。合格ラインに到達していることと熱意の有無は全く関係ありません。

合格ラインに届くためには相手の求める人材を理解することです。それもせずにひたすら熱意のみを面接で主張しても不合格になるのは当然です。伊藤さんのお手紙を読めば自己分析の重要性が十分に分かりますよね?

いま、もしあなたが自分自身の経歴や年齢など採用基準で悩んでいるならばぜひ伊藤さんのお手紙をもう一度読んでみてください。そうすればきっと立ち上がる勇気が湧いてくると思いますよ。

伊藤さんには警察学校入校までの間、僕のユーチューブチャンネルでコメント対応してもらいました。

↓現役の合格者へ何かご質問ありましたら下の動画のコメント欄へどうぞ↓

講座受講生の合格者が質問に回答します←動画へジャンプ

 

↓これまでの勇気が出る合格報告はこちら↓

警察官採用試験の合格体験記

10 件のコメント

  • こんばんは
    私は現在高校2年生で来年度警察官を受けます。しかし、私には1つ体力試験という不安があります。私は柔道部に所属しており腕立て伏せ,腹筋,スクワット,握力測定などといった筋力を必要とする試験は県警のホームページなどに記載されている基準値を越しています。しかし、シャトルランや持久走といった持久性を必要とする試験は同じホームページなどに記載されている基準値を越していません。特にシャトルランでは、2/7に1度模擬試験を行いましたが、61回という低い数値で終わってしまいました。その結果を感じて私はシャトルランは基準値を越していないと不合格になってしまうといった事を聞いたことがあり非常に不安になっています。今はもっと回数を増やせるようにトレーニングをしていますが、それでも基準値を越せなかった場合の不安を無くせるようにデマではなく本当の情報が知りたいです。

    • ユーチューブにも同様のコメントを頂いた件ですね。あちらでも皆さんからご回答があったように、自治体によって差はあるようです。
      実際に体力テストの基準をひとつ満たさなかったとしても他が出来ていれば合格した方もいるので、そこは採用側の裁量と基準に依ります。

  • 桜井さん、こんばんは。
    「たなよし」と申します。突然申し訳ございません。
    私はこの4月から近畿県内の真ん中にある都道府県の警察学校に入校する者です。
    この記事に共感が持てたので少しコメントをさせていただきました。

    私は、大学卒業後民間企業に勤めておりました。その後2回も転職し、そして3回目の転職で警察官となりました。ちなみに今年の4月で33歳になるので、採用される中では高齢にあたるかと思います。
    また体育会系でもなく、体も大きくなく、柔剣道の経験もありませんでした。正直こんな自分では採用されないんじゃないかと思っていた時もありました。(周りより劣っている事が多いなと)

    伊藤さんほどではありませんが、自分としては採用試験に対してやり切った感はありましたし、仮に落ちてたとしても悔いはなかったと思います。

    なぜ合格できたか自分ではわかりませんが、努力は無駄にはならなかったとは思います。

    また最後になりますが、桜井さんのいろいろな記事で知った事、モチベーションを保てた等、自分にとってプラスになることを学ばせてもらいありがとうございました。
    これからも参考にさせていただきたいと思いますので、引き続きよろしくお願いいたします。

    • 合格おめでとうございます!
      たなよしさんのお人柄やこれまでのご経歴がきっと評価されたのでしょう。
      警察官に求められるものは体力ではなく人間性ということですね。
      地域の方から愛される素晴らしいお巡りさんとしてのご活躍を心から祈念しています。またユーチューブで警察官志望者にアドバイス頂けると幸いです。

  • 専門の時に受けて落ちたため民間に進みました。
    けど、諦められなくて働きながら受けていますが、受かりません。そこで質問したいことがあります。
    地元の県警で働きたくて、地元の県警を中心に受けています。しかし、地元県警5回も面接に落ちています。
    去年から通いはじめた(今はオンラインであったり)予備校の講師には同じ県警を受けるのはせいぜい3回までで、4回以上面接でおちるなら県を変えろとアドバイスをもらいました。この件に関してさくらいさんはどう思いますか?
    確かに何回も受けて合格してる方はいると思いますが、それって複数の県を受験してですよね?
    専門はいわゆる高卒区分になり大卒みたいに日程がバラバラにはならないので併願も厳しいです。
    同じ県警を5回も面接落ちで受け続けた受講生は今までいましたか?

    • 『4回以上』というのも根拠がない話なので、例えば併願して可能性を広げてみたり面接慣れしてみるなど方法は色々あると思います。
      諦めることを前提とするのではなく『可能性を広げること』に着眼してみてください。
      応援していますね。

  • 桜井さん。はじめまして。
    私は、今度の春で大学4年生で5月に愛知県警を受験します。毎日勉強、体力作り等に取り組んでいますが、面接がとても不安です。理由としては、私は、祖父母の飲食店のお手伝いをするために、高校の時に部活を辞めてます。その時から警察官には憧れてたのですが、先のことを考えていませんでした。大学でも部活は所属していないので、そこが不利になるのではないかと不安に思っております。面接では、スポーツ経験や集団生活経験が聞かれるらしいのですが、そこはとても重視されるのでしょうか?

    • スポーツ経験や集団生活の経験は確かに重視されますが、それが無いからといって不利になることはありません。
      いくらスポーツ経験があっても不適合の人はいますしその逆も然りです。
      祖父母の為に部活を辞めてまで働いた経験は枷ではなく糧になるはずなので、自分の経験を前向きに捉えて受験に取り組んで下さい。応援していますね。

  • はじめまして。
    私は今年32歳になる子持ちの専業主婦です。
    大学4年のときに警視庁と千葉県警の面接で落ち、その後は民間に勤め、2人目妊娠を機に退職し現在に至ります。
    年齢制限の条件は大丈夫かと思いますが、やはり子持ちという点は厳しいですよね?
    実際に子持ちで合格した女性はいるのでしょうか?
    夫は警察官なのですが、既婚で転職してくるのは男性ばかりと聞きました。
    お忙しいかと思いますが、お時間のあるときに返信を頂けたら嬉しいです。
    宜しくお願い致します。

    • 小さなお子様がいながら採用された女性はいます。
      当直の日でも両親や夫が必ず面倒を見てくれることをしっかりとプレゼンされたようです。難しいとは思いますが不可能ではありません。

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    ABOUTこの記事をかいた人

    ・就職氷河期時代、3年間の公務員浪人を経て警察官採用試験に合格。 採用後は同期内最速で刑事課に引き抜かれ、代表的な出世コースに乗る。 刑事部長褒賞、地域部長褒賞、交通部長褒賞、署長褒賞など受賞歴多数。(賞状はプロフィールページに掲載) ・初任科、初任補修科を経て地域課(地域第3係)へ初任配属。 ・初任配置先の交番が高級住宅街で事件・事故の発生が毎日0件という平和な勤務地であったため、仕事が覚えられずに焦る→最多忙な交番へ異動希望を出す。 ・異動先の交番は歓楽街のど真ん中にあり、深夜でも大きな事件が発生する『不夜城』として警察24時でも頻繁に紹介される勤務先であった。 深夜2時に『10対15の喧嘩発生』という意味不明な無線を聞き、戦慄が走った思い出。 ・交番勤務時代は老若男女問わず地域住民が交番に訪れ、幹部から「行列のできる交番」と揶揄される。 ・警察官になり昇任試験に合格し、自分のやりたかった仕事も完遂して燃え尽き症候群に陥り退職。 (ちなみにプロフィール写真は巡査部長に昇進したあと、退職前に記念撮影したものです。) ・転職したとき、アラフォーながらGAFAからオファーを貰う。 ・警察官退職後は大手企業(ホワイト500認定企業)の人事課に転職、採用担当として活躍。DODAやリクナビ、エン転職など各媒体を駆使して採用率を大幅に向上させる。 ・現在も人事課で採用担当として勤務し、現役大学生からシルバー世代まで幅広く面接を行っている。 ・人事課では採用以外にも、優良子育てサポート企業として『プラチナくるみん』認定取得のために会社を構造改革中。 ・所定外労働(残業時間)を削減するため全部署の労働時間を常に可視化するツールを導入し、大幅に削減させたことから労働基準監督署の監督官から賞賛される。 ・『警察官になる前に学んだ知識』と『警察官として働いた間に蓄えた経験』『実際に人事課で勤務した経験』をミックスさせた警察官採用試験対策は1年で数十名の合格者を輩出。 ・顔出しなしの講義YouTube動画で異例のチャンネル登録者20,000人突破。 ・ツイッターは1日1回のツイート、フォロー0人でフォロワー1,000人突破。 ・40代、既婚、大阪市居住。 ・2017年から警察官採用試験対策を開始。合格実績としてプロボクサーや現役自衛隊員、転職歴多数者、元警察官、フリーター、工場勤務者など様々な経歴を持つ受験者を合格に導く。 ①『30代の女性は警察官になれない』というネット上のデマを払拭するため、30代の女性受験者を集めて合格に導いた実績 ②テレビに出演する有名な元警察官(警部級)のコメンテーターから『君は警察官にはなれないよ』と言われた受験者を合格に導いた実績 この①と②の実績を公表してネットに大きな反響を与える。 当サイトの情報をコピーペースト等して二次利用することは固く禁じておりますが、リンクはフリーですので参考になる記事がございましたらご自由にリンクを貼ってください。