新人警察官時代の苦労が意外なところで役に立った話

新人警察官、お茶汲み、コーヒー

ブログ管理人の元警察官・桜井陸です。

警察では新人がお茶を出すことが慣習となっています。

僕も新米巡査の頃は先輩や上司にコーヒーやお茶を汲んでいました。

交番でもこれは同じで、他の交番から勤務員が来た時はお茶を出します。

お茶を出されるのが苦手でした

僕はこの制度が苦手でした。

何故かというと僕が別の交番に行くと同じようにお茶を出してもらうのですが、飲みたくないのにコーヒーを出されるのが苦痛だったのです。

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しかもブラックコーヒーは苦くて飲めないのに基本的にブラックが出ます。

そして歯磨きをした後に砂糖入りのコーヒーを出されるとまた歯磨きをしなくてはいけませんし、コーヒーって独特の匂いが口に残るから市民と話すときに気になるんです。

 

じゃあ日本茶ならいいじゃないのと言われるとそれも困ります。

何故かというと僕は少し神経質なのかもしれませんが、交番のスポンジがあまりに汚くて気になっていたからです。

忙しい交番でスポンジをこまめに変えて綺麗にしているところなんてほとんどありません。

僕は見たことない色に変色したスポンジで洗ったコップをどうしても使うことができませんでした。

 

だから新人には「俺が交番に来てもお茶を入れなくていいからな」と教育していました。

新人がお茶を淹れなければいけないというシステムは変えたほうがいいのになと僕は新米の頃から思っていたんです。

飲みたい人が自分で飲めばいいのに、仕事以外に雑用もこなさなければならない新人がお茶汲み係というのは作業の手を止めるので非効率ですよね。

意外な場面でお茶くみが役立つ

更に厳しい人になるとコーヒーの味にもこだわる人がいて「俺はクリープ多めだって言っただろ」とか「限りなく薄いブラックを出せ」と言われるので新人の頃にはメモ帳に似顔絵と名前、そしてコーヒーの味付けを書いていました。

まるで喫茶店のマスターです。

僕は警察官になってから今までにコーヒーを通算3,000杯は出したと思います。

 

そしてある日、僕は実家で母親にコーヒーを入れると「あら、コーヒー美味しいわね」と言われます。

いつのまにかインスタントコーヒーでも美味しく淹れられるコツが身に付いていたのです。

絶妙なインスタントコーヒーの量とクリープの配分、お湯の温度を計算…しているわけではありませんが、いつもインスタントコーヒーを淹れるうちに万人が飲みやすいコーヒーの味はこの色だなということに気付いたのでした。

 

また日本茶も早く上手に淹れるコツを覚えたので、兄が結婚するときの顔合わせでは両家のお茶汲み係として大活躍することもできたのです

新人当時は面倒くさくて嫌なお茶汲みでしたが、覚えたことは想像もしていないような意外なところで役に立つのですね。

ちなみにインスタントコーヒーは瓶を開封した後、サランラップを口に巻いておくと香ばしい匂いが最後まで続きますよ。

続けて【地域課の警察官になるには?仕事内容とやりがいについて】の記事へ

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ABOUTこの記事をかいた人

・就職氷河期時代、3年間の公務員浪人を経て警察官採用試験に合格。 採用後は同期内最速で刑事課に引き抜かれ、代表的な出世コースに乗る。 刑事部長褒賞、地域部長褒賞、交通部長褒賞、署長褒賞など受賞歴多数。(賞状はプロフィールページに掲載) ・初任科、初任補修科を経て地域課(地域第3係)へ初任配属。 ・初任配置先の交番が高級住宅街で事件・事故の発生が毎日0件という平和な勤務地であったため、仕事が覚えられずに焦る→最多忙な交番へ異動希望を出す。 ・異動先の交番は歓楽街のど真ん中にあり、深夜でも大きな事件が発生する『不夜城』として警察24時でも頻繁に紹介される勤務先であった。 深夜2時に『10対15の喧嘩発生』という意味不明な無線を聞き、戦慄が走った思い出。 ・交番勤務時代は老若男女問わず地域住民が交番に訪れ、幹部から「行列のできる交番」と揶揄される。 ・警察官になり昇任試験に合格し、自分のやりたかった仕事も完遂して燃え尽き症候群に陥り退職。 (ちなみにプロフィール写真は巡査部長に昇進したあと、退職前に記念撮影したものです。) ・転職したとき、アラフォーながらGAFAからオファーを貰う。 ・警察官退職後は大手企業(ホワイト500認定企業)の人事課に転職、採用担当として活躍。DODAやリクナビ、エン転職など各媒体を駆使して採用率を大幅に向上させる。 ・現在も人事課で採用担当として勤務し、現役大学生からシルバー世代まで幅広く面接を行っている。 ・人事課では採用以外にも、優良子育てサポート企業として『プラチナくるみん』認定取得のために会社を構造改革中。 ・所定外労働(残業時間)を削減するため全部署の労働時間を常に可視化するツールを導入し、大幅に削減させたことから労働基準監督署の監督官から賞賛される。 ・『警察官になる前に学んだ知識』と『警察官として働いた間に蓄えた経験』『実際に人事課で勤務した経験』をミックスさせた警察官採用試験対策は1年で数十名の合格者を輩出。 ・顔出しなしの講義YouTube動画で異例のチャンネル登録者20,000人突破。 ・ツイッターは1日1回のツイート、フォロー0人でフォロワー1,000人突破。 ・40代、既婚、大阪市居住。 ・2017年から警察官採用試験対策を開始。合格実績としてプロボクサーや現役自衛隊員、転職歴多数者、元警察官、フリーター、工場勤務者など様々な経歴を持つ受験者を合格に導く。 ①『30代の女性は警察官になれない』というネット上のデマを払拭するため、30代の女性受験者を集めて合格に導いた実績 ②テレビに出演する有名な元警察官(警部級)のコメンテーターから『君は警察官にはなれないよ』と言われた受験者を合格に導いた実績 この①と②の実績を公表してネットに大きな反響を与える。 当サイトの情報をコピーペースト等して二次利用することは固く禁じておりますが、リンクはフリーですので参考になる記事がございましたらご自由にリンクを貼ってください。