警察官志望者の志望動機を添削してみました

志望動機、警察官、添削、面接、自己PR

管理人の元警察官・桜井陸です。

今回は警察官志望者の志望動機を添削した話について説明します。

警察官志望者の志望動機について

あるサイトを見ているとこのような公開質問がありました。

「〇〇大学をAO受験しようと考えています。どなたか志望理由を添削してください。」

 

この方は警察官を目指す志を持ちつつ大学に進学し、法律知識を学んで卒業後は警察官として活躍したい考えているようです。

そしてこのような志望理由が記載していました。

(誰でも見れる公開サイトでしたが内容は一部変えています)

「私が貴学を志望する理由は警察官になりたいからです。

中学から続けている剣道を何か仕事に活かせないかと考えたからです。

貴学の法律学科では地方公務員の取得も授業で支援してくれますし、模擬裁判など実践授業でも応用力を身につけられます。

私はそのような環境で学修し法律知識を蓄え、将来の夢である警察官になって多くの人を助けたいと考えています。

また法律だけでなく、漢検や英検の勉強もして資格を取りたいと考えています。」

志望動機と熱意は比例する?

とてもやる気があっていいなと思ったんですが、もし面接官の立場なら志望動機がちょっと弱いかなと感じるはずです。

みなさんはどこを直せばもっと良い志望動機になると思いますか?

 

僕がまず感じたのは大学に行かなくても高卒で警察官になれるのにわざわざ進学する理由付けになっていないという部分です。

そして英検や漢検も警察官になって取得することは十分可能です。

そこで質問者の状況や志望理由を踏まえて、僕ならこういう風に書けば熱意と志望理由も伝わると思う内容を例文にしてみました。

「私は今まで続けてきた剣道を活かせて、また人のために働ける職業として警察官に憧れるようになりました。

そして警察官という仕事の業務内容を調べるうちに法律を更に学んで困った人を助けたいという気持ちが強くなり、現場に則した法律を学べる大学を探していたところ貴校の法律学科を知りました。

高校を卒業してすぐ警察官になることも考えましたが、貴校に入学し独自のカリキュラムの中で得られる法的な知識を糧に4年間自己研鑽し、警察組織と市民の両輪を支えられる警察官になりたいと考え志望させていただいた次第です。

入学後も模擬裁判や実際の公判見学で実務能力を高め、また英検やTOEIC、漢検等の資格を取得して警察官に採用された後も即戦力となれるよう邁進する所存です。」

警察官になりたい気持ちだけでは合格できない理由

これが正解ではありませんが警察官としての志をもちつつ進学する理由付けになっていますよね。

公判見学というのは裁判を実際に見るということですが事実勉強になります。

 

 

熱意や自己PRというのは何を書けば良くて何を書くのが悪いのかという正解がありません。

ただ伝え方によってはどれだけ良いことでも悪印象を与えることは大いにあるのです。

志望動機は反復練習しても身に付かない

筆記試験の勉強法は反復練習で身に付きます。

でも志望動機や自己PRというのは軸がブレている限り何度書いても自分では訂正することができません。

そして正解がないので模索する内に余計に訳が分からなくなり、どんどん意味不明な志望動機になるというジレンマに陥りやすいです。

ファッションと同じですね。

正解はないけどお洒落に見えるにはルールがある。

服でも合わせるとおかしい色や流行り、組み合わせが無数にあって同じショップで買ってもお洒落に見える人とダサく見える人っていますよね?

 

論作文や履歴書に正解はありませんが合格する一定ラインに乗るためのルールはあります。

そして熱意をアピールする方法として、自分で調べた専門用語(今回では公判見学という用語)文中に入れると真実性や説得力が増すので参考にしてみてください。

自分で意味を調べると付け焼刃の知識ではないので、面接で専門用語の意味を聞かれても答えられます。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

ABOUTこの記事をかいた人

・就職氷河期時代、3年間の公務員浪人を経て警察官採用試験に合格。 採用後は同期内最速で刑事課に引き抜かれ、代表的な出世コースに乗る。 刑事部長褒賞、地域部長褒賞、交通部長褒賞、署長褒賞など受賞歴多数。(賞状はプロフィールページに掲載) ・初任科、初任補修科を経て地域課(地域第3係)へ初任配属。 ・初任配置先の交番が高級住宅街で事件・事故の発生が毎日0件という平和な勤務地であったため、仕事が覚えられずに焦る→最多忙な交番へ異動希望を出す。 ・異動先の交番は歓楽街のど真ん中にあり、深夜でも大きな事件が発生する『不夜城』として警察24時でも頻繁に紹介される勤務先であった。 深夜2時に『10対15の喧嘩発生』という意味不明な無線を聞き、戦慄が走った思い出。 ・交番勤務時代は老若男女問わず地域住民が交番に訪れ、幹部から「行列のできる交番」と揶揄される。 ・警察官になり昇任試験に合格し、自分のやりたかった仕事も完遂して燃え尽き症候群に陥り退職。 (ちなみにプロフィール写真は巡査部長に昇進したあと、退職前に記念撮影したものです。) ・転職したとき、アラフォーながらGAFAからオファーを貰う。 ・警察官退職後は大手企業(ホワイト500認定企業)の人事課に転職、採用担当として活躍。DODAやリクナビ、エン転職など各媒体を駆使して採用率を大幅に向上させる。 ・現在も人事課で採用担当として勤務し、現役大学生からシルバー世代まで幅広く面接を行っている。 ・人事課では採用以外にも、優良子育てサポート企業として『プラチナくるみん』認定取得のために会社を構造改革中。 ・所定外労働(残業時間)を削減するため全部署の労働時間を常に可視化するツールを導入し、大幅に削減させたことから労働基準監督署の監督官から賞賛される。 ・『警察官になる前に学んだ知識』と『警察官として働いた間に蓄えた経験』『実際に人事課で勤務した経験』をミックスさせた警察官採用試験対策は1年で数十名の合格者を輩出。 ・顔出しなしの講義YouTube動画で異例のチャンネル登録者20,000人突破。 ・ツイッターは1日1回のツイート、フォロー0人でフォロワー1,000人突破。 ・40代、既婚、大阪市居住。 ・2017年から警察官採用試験対策を開始。合格実績としてプロボクサーや現役自衛隊員、転職歴多数者、元警察官、フリーター、工場勤務者など様々な経歴を持つ受験者を合格に導く。 ①『30代の女性は警察官になれない』というネット上のデマを払拭するため、30代の女性受験者を集めて合格に導いた実績 ②テレビに出演する有名な元警察官(警部級)のコメンテーターから『君は警察官にはなれないよ』と言われた受験者を合格に導いた実績 この①と②の実績を公表してネットに大きな反響を与える。 当サイトの情報をコピーペースト等して二次利用することは固く禁じておりますが、リンクはフリーですので参考になる記事がございましたらご自由にリンクを貼ってください。