リクストリーム管理人の元警察官・桜井陸です。
今回は志望動機の書き方というテーマでお話しします。
志望動機の書き方とは
みなさんは警察官採用試験を受験するときに申し込み書(願書)に志望動機を記載しますよね。
(この申込書以外にも自治体によっては受験票やエントリーシート、願書、面接カードなどの志望動機を書く色々な書類がありますがどれも基本は同じです)
あの志望動機はとても大切な役割を果たしていることを知っていますか?
一次試験に合格して面接に進んだ時、面接官はあなたが記載した面接カードを読みながら面接を進めるのです。
その際にどれだけ熱意があってもマイナスになることを書いていてはせっかく面接まで進んだのに苦労が無駄になってしまいます。
この志望動機も書き方のコツがあるのでミスをしない志望動機の書き方を具体例を交えて説明します。
面接カードの志望動機をよく読んでください
このブログを読んでいる方は警察官になりたいのに試験になかなか合格しない方が大半だと思います。
熱意、やる気は誰よりあるのに試験に受からないもどかしさは尋常ではありませんよね。
そんな人は一度自分の志望動機をよく読んでください。
どう書いてありますか?
動画で説明したようなことが書いてありませんか?
志望動機はあなたが何課にいきたいという意志表明ではなくて、警察官になりたい理由を書くのです。
では警察官になりたい理由というのはそもそもどういうことでしょうか?
【関連記事】警察官を目指す受験者なら知っておきたい自己PRの書き方
刑事になることが警察官ですか?
白バイに乗ることが警察官ですか?
違いますよね。
警察官の仕事を知ることが大切
警察は全体の奉仕者であり、治安を維持し市民の生命や身体、財産を守るのが仕事です。
警察署でデスクワークしている制服警察官も窓口業務という市民のために立派な仕事をしているのです。
警察学校の教官だって将来の警察官を育成するために色々なカリキュラムを作って仕事をしています。
警察犬を育成する警察官も、鑑識課で写真を分析する警察官もみんな同じ警察官です。
それなのに面接カードでいきなり「私は少年課に行って働きたい」と書いてしまうとマイナスになってしまうのです。
なぜ少年課に行きたいのか、もし少年課に行けなければどうするのかをきちんと説明できるのであれば話は別ですが、上に書いたような警察の仕事を知らないうちから限定的なことを書くと心証的に良くないです。
大体の受験生が刑事になりたい、白バイに乗りたい、パトカーに乗りたい、少年課に行きたいという希望を面接で言います。
そういう受験生に対して面接官から「警務課の仕事を知っていますか?」と質問されたら100パーセント答えられないと思います。
同じ警察なのに一つの仕事しか知らずに受験するのは少しずれているのは分かりますよね?
就活では受験する企業を研究するのが当たり前なのに警察は研究しないというのはちょっと意識がズレているんです。
刑事も駐在さんも同じ警察官です
警察という組織は地域警察官でも刑事課でもみんな同じ警察官です。
そして最終的には治安を守るという目的のために仕事をしています。
少年課の刑事さんがいきなり田舎の駐在さんになることもあります。(これはよくあることです)
【参考記事】地域課の警察官になるには?仕事内容とやりがいについて
そうなったときに「私は少年課じゃないと働けません」と言って退職されたら警察としてもせっかく育てた有能な人材を失うことになり大きな痛手なのです。
なので志望動機でいきなり「少年の更生をしたいので少年課で働きたい」と書くとマイナスになってしまうというわけです。
動画で説明しているように志望動機とはあなたが警察官になりたい理由です。
あなたが志望する課ではありません。
「警察官にどうしてなりたいのか」を詳しく書いてください。
申込書(願書・受験票)を書く前に注意すること
細かいことですが、僕が交番で申込書をもらったときに誤記をしている人が多くいました。
書くべき欄を書いていなかったり志望動機欄が半分しか埋まっていなかったりすることもありました。
申込書を交番で受理してしまうともう訂正はできません。
全ての申込書は交付するときに氏名も記載しているので、書き直すために新しいものをもらうこともできません。
なので申込書を書くときは一度コピーして、書くことが完璧に決まってから清書するようにしましょう。
当たり前のことですが、時間がないからとぶっつけ本番で書く人もいます。
字が汚くても誠意は伝わるので丁寧に書きましょう。
修正液や二重線で汚れた申込書よりも間違えのない申込書の方が印象良いのに間違いありません。
警察は
①多くの書類を
②間違えないように
書かかなければいけない組織です。
ボーダーラインに残った受験生を選ぶとき、受験票も満足に書けない受験生よりミスのない受験票を書く受験生を選ぶのは当然ですよね。
試験に臨む前に、最低限のミスを減らして受験しましょう。
コメントを残す