ブログ管理人の元警察官・桜井陸です。
講座受講生の武井さん(23歳女性・仮名)が福岡県警の女性警察官採用試験(A区分)に合格されました。
武井さんは大学在学中から福岡県警を受験するも不合格。
卒業後はフリーターとして受験を続け、見事に合格し夢を叶えたのです。
倍率や難易度が高いとされる女性警察官の採用試験に既卒でも合格できた秘訣をご紹介します。
福岡県警に合格!面接が苦手でも倍率の高い女性警察官に採用された理由
福岡県警の女性警察官採用試験は6~9倍と、倍率を見れば難易度がかなり高いように見えます。
【福岡県警公式HP】
大学を卒業してフリーターで受験しても無理では?
職歴もないし、面接で不利じゃないか?
新卒カードが使えないと合格できないんじゃ?
コネがないと無理じゃない?
そういう不安をお持ちの方に、今回の武井さんの合格はきっと希望になると思います。
福岡県警の試験の点数配分について
福岡県警を受験する前にまず知りたいのは、試験の点数配分ですよね。
何点取れば合格できるのかが分かれば対策もしやすいと思います。
そこで、今回は実際に武井さんから合格したときの試験結果をいただきました。
それがこちらです。
一次試験は筆記試験(教養試験)が39点、人物試験26点で通過しています。
二次試験は論作文試験が17.80点、人物試験が60点で最終合格です。
順位は6位ですから素晴らしいでしょう?
ちなみに試験の点数配分はそれぞれ
一次試験の教養試験は50点満点、人物試験は50点満点
二次試験の論作文試験は20点満点、人物試験は80点満点
となっています。(人物試験とは面接のことです。)
警察官の面接試験で不合格になる理由
冒頭で説明したとおり武井さんは大学在学中、福岡県警の面接試験で不合格になっています。
それならば警察官としての適性がないのか?
一度試験に落ちた人は二度と合格できないのか?
そんなことは全くありません。
不合格になる理由はこちらの記事←でも説明したとおり準備していない人か、間違った努力をしている人が多いです。
武井さんの場合はアピールポイントを間違っていたことが不合格の大きな原因でした。
その点を講座でかなり厳しく注意して、論作文もほとんど書き直しするよう指示したことがあります。
予備校のような赤線を引いてコメントをちょこっと書いて点数を付けるような講座ではないので、改善部分はきちんと指摘します。
警察官志望とはいえ、若い女性なので凹んでいないか内心不安でした。
それでも本番の試験結果を見ると20点満点中、約18点だったので指導内容をきちんと復習されたのだなと嬉しくなりました。
10年間、福岡県警を受験して合格できた受講生の体験談は→こちら
福岡県警の面接対策方法と二次試験で不合格になっていた理由
武井さんには福岡県警の面接で不合格になっていた理由や面接対策について、以下の質問をしてみました。
1これまでの受験歴と一次試験、二次試験の不合格回数を教えてください。
2最終学歴の大学の難易度や偏差値のレベルはどれほどだったか?
3大学を卒業してフリーターをしながら受験すると決めたとき、どのようにモチベーションを保ったか。
4自分が正しいと思い込んでいた努力やアピールが実は正反対で、ここを改善しなければ今回も合格できなかった点などはあるか。
5人生を賭けてまで、なぜ警察官を目指そうと決めたのか。
6私の講座を受講した理由と受講してみて感じた率直な感想
7私の講座を受講した中できつかったことや苦しかった指導、悔しかったことなど
8将来はどのような警察官になりたいか。明確なビジョンや理想について
9警察官になりたいけれど不安を抱える受験生へ送りたいアドバイス
10私の動画やブログ記事で特にお薦めするものがあればその内容とその理由
11警察官になったらやってみたいこと。
12ヤフー知恵袋やツイッター等で警察官採用試験に対するデマについて感じたこと
13自分のアピールポイントは何だと思うか。
14逆に自分自身の嫌いなところ、コンプレックスは何か。
15面接カードに書いていない志望動機
16今回の合格の決め手は何だと思うか。
17今回受験者へのエールなど何でもご自由にご意見ください。
そして、こちらが武井さんから頂いた直筆のお手紙です。
警察官採用試験で不合格になる理由
武井さんのお手紙を読むと分かる通り、警察官採用試験にコネはありません。
そして不合格になる理由は
・相手の求める答えを理解できていない
・自分の伝えたいことだけを伝えている
・熱意を伝えることが面接だと勘違いしている
が挙げられます。これまで何度も説明してきたように、採用側が聞きたいことと受験者が伝えたいことは異なるのです。
警察官採用試験に合格するために必要なこと
講座で何度も武井さんに伝えたことは『具体的にアピールすること』です。
自分が当たり前だと思っていることも、相手からは評価されることがあります。
それがいったい何なのか分析することが自己分析なのです。
面接カードを何度も書き直し、自分のアピールポイントを磨き上げる作業を繰り返した結果、武井さんは福岡県警と別県警にダブル合格できたのです。
参考よくある講座のご質問は→こちらつまり、警察官採用試験に合格するためには採用側の目線で求められる人材像を想像し、それに当てはまるようアピールすることが必要です。
武井さんはどれくらい試験対策をしていたのか。それがこちらです。
ものすごい努力の跡が分かるでしょう?
武井さんは警察が求める人材像について
①警察官として組織に順応できるか
②警察学校の集団生活に順応できるか
③上下関係についていけるか
④夜勤をこなすことができるか
⑤クレーム対応できるか
ということを分析しているのです。
合格する人はここまで努力しています。
ちなみに、武井さんは合格するまで一度も泣き言や弱音は言いませんでした。
大学の同級生が就職する中、自分は無職の状態で卒業することが決まっても、ただひとりで試験勉強を続けたのです。
警察官ってすごいでしょう?夢を叶えるためにこんなに努力した人が交番にいたら嬉しくなりますよね。
武井さん、この度は合格本当におめでとうございます。
次はこちらの記事←で警察官に向いている人、向いていない人を解説しているので是非ご覧ください。
相手の求める人材に自分がなるにはどのように意識して変えていく事が大切なのでしょうか。
私も受験しますが、今の自分には警察側の求める人材です!というアピールができるほどの人間性があるという自信がありません。相手の求める人材になるために自分を変えたいです。
相手が求める人材になるためには徹底した企業研究が必要です。武井さんの合格報告を読むと細かく分析しているのが分かるでしょう?
武井さんは私のブログやユーチューブを見て、必要な項目を抜粋したそうです。
大切なことはアピールではないので、武井さんが何を伝えたいのかお手紙をもう一度ご覧下さい。