ブログ管理人の元警察官・桜井陸です。
警察官になることはただの就職ではなく、親孝行だと僕は思っています。
僕が警察官になったときも辞めたときも一番喜んで一番悲しんだのが母親でした。
僕は3年間も公務員浪人しましたが、その間両親は何も言いませんでした。
公務員浪人時代、僕が伸びきったトレーナーを着て穴の開いた靴を履き毎朝図書館に向かう姿を見ていて実は本当に辛かったんだよと母は僕が警察官になった後、本音を打ち明けてくれました。
母に一番先に合格報告しました
僕は警察官に合格したとき一番に報告したのは母でした。
文面には「桜井巡査誕生」と書いて送ったのを覚えています。
母はそのメールを読み、パート先で人目もはばからず大声で「やったー!受かったー!」と歓喜したそうです。
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僕が実家住まいの時にはベランダに洗濯されたばかりの制服が吊るされており、母はいつも拝むように制服を畳んでいました。
「ありがたいねえ。まさかこの制服が洗濯できるようになるとは思わなかったよ」としみじみと呟いていたのを覚えています。
そして僕が警察官を辞めることを決意した時、誰よりも悲しんだのは母でした。
返却する制服を抱えて「ごめんね。少しだけ抱かせてね。」と母は僕の使い古した制服をぎゅっと抱きしめて涙を流して泣きました。
母の小さな背中と制服についた涙を僕は一生忘れることはありません。
警察官になることは親孝行です
警察官になることは親孝行です。
市民のため、地域のため、色々な理由はありますが本心では親のためという人も多いでしょう。
入校式の晴れ姿を見ればどの親も感動します。
色々と思い返すと、僕は母と二人三脚で警察官になったような気がします。
その母とは今でも公務員浪人時代の苦労話をして盛り上がります。
辛かった公務員浪人時代から警察官を退職するまで全てを見届けてくれた親に心から感謝しています。
いつかまた警察官になったとき以上の親孝行をしたいなというのが今の夢です。
そして僕を支えてくれる大好きな妻にも同じように恩返しをしたいと考えています。
誰にも言えない秘密を今日は打ち明けてみました。
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