ブログ管理人の元警察官・桜井陸です。
よくいただくご質問で『警察官採用試験で3親等以内の身内に前科や前歴があると警察官になれない』というものがあります。
これは結輪から言うとデマです。
その理由を具体的に証明しますので、不安な方は記事をぜひ最後までご覧ください。
警察官採用試験の身辺調査で3親等に〇〇〇がいると警察官になれない?
身辺調査は僕も非常に悩まされました。
①親族に犯罪者がいると二次試験で不合格になる
②一次試験で点数が良かったのに不合格になった原因は身辺調査
上の2つは全てデマなんですが、分かっていても気になりますよね。
そこで今回は、警察官採用試験を受験するとき身辺調査に悩んだ受験者さんの本物の合格証明書を公開します。
これ以上の証拠はありませんので、さっそくご覧ください。
そしてこちらが実際の警察官採用試験の合格証書です。
お手紙を文字に書き起こしました。
桜井陸様
この度、第一希望の県警に合格することができました。
桜井さんには以前より身辺調査についての相談に乗って頂き、今回こうして改めて合格のご報告ができることをとても嬉しく思います。
身辺調査についてとても心配で不安な毎日を過ごしていましたが、そんな毎日を乗り越えることができたのも桜井さんのブログやYouTube のおかげです。本当にありがとうございました。
以下では、桜井さんに頂いた質問にご回答させていただきます。
①試験に合格した今、身辺調査について思うこと
私がなぜ身辺調査に不安があったかというと、私の叔父が過去に警察のお世話になったことがあったからです。
ネットなどで調べても「警察官にはなれない」と言われているような内容でした。
しかし、今回私は警察官採用試験に合格しました。
こうして合格した今、身辺調査について思うことは、身辺調査を重く考える必要はないということです。
もちろん不安になってしまう気持ちもよくわかります。私自身もとても不安な毎日を過ごしてきました。
ただ、私のように身辺調査に不安がありながらも実際に合格している人は桜井さんのブログやYouTubeを見てわかるとおり、たくさんいます。なので、身辺調査を重く受けとめる必要はないと思います。
②心が折れそうになった時どうやってモチベーションを保ったか?
私はそういった場合はまず桜井さんの身辺調査に関するYouTubeやブログを見ていました。
ネットで調べても不安になる内容ばかり書かれているので、そういったものは見ないようにしていました。
桜井さんの投稿を見て勇気をもらいモチベーションを保っていました。
③面接では特に何に注意したのか、今回の勝因は?
面接で特に注意したことは、入退室、姿勢、返事、目線などの基本的な部分です。
話す内容も、もちろん注意していましたが、態度や礼儀の部分を特に注意していました。
今回の勝因は、面接で志望順位を聞かれた際に、ここの県警に入りたいという気持ちをうまく言葉にして伝えることができた点だと思います。
正直、面接に手応えはなく、合格しているのかまったくわかりませんでしたが、
今思い返すと しっかり自分の意志を伝えることができたことが合格に繋がったのではないかと考えます。
④桜井さんのブログで特に試験に役立って、受験生に勧めたい内容は?
桜井さんのブログやYouTubeを見ている方々の中には、身辺調査について不安をもっている方もいると思います。
そんな受験生の方に特にお勧めしたいものは、桜井さんのYouTubeにある「警察官志望者へ伝えたい身辺調査の厳しい話」という動画です。私はこの動画を見て、不安な気持ちがとても楽になったのでお勧めします。
⑤ ヤフー知恵袋や早期退職警察官の情報など、ネットに流れる情報と現実は何が違っていたか?
ネットでは3親等以内の身内に犯罪者がいると警察官にはなれないという情報が流れています。
私はそれに当てはまっており、自分は警察官になることはできないのかと絶望していました。
しかし、結果は合格で、改めてネットの情報を鵜呑みにしてはいけないと実感しました。
桜井さんの仰る通り、ネットにはたくさんのデマやドリームキラーが潜んでいます。
これから受験される方はこういったものに気をつけてほしいです。
⑥その他、受験生へのアドバイスやエール
警察官採用試験受験にあたって、先の見えない長い受験生活に不安や恐怖を感じている方も多くいるかと思います。私も同じ経験をしてきたのでお気持ちよくわかります。
辛いとき、苦しいとき、諦めそうになったとき、そんなときこそ将来自分が警察官として働いている姿を想像して辛い毎日を乗り越えましょう。
努力は一瞬の苦しみでも後悔は一生の苦しみとなってしまいます。後悔のないよう今を精一杯頑張ってください。
応援しています。
警察官採用試験で身辺調査は実際に行われているのか?
身辺調査についてはネットで色々と言われていますが、上の合格通知が全ての証拠です。
そもそも受験者の数を考えてみたら、警察が全受験者の身内まで調べる余裕などないことは分かるでしょう?
もちろん警察は前科や前歴を調べることはできますが、それがどこまで及ぶのかは受験の段階では気にしなくて大丈夫です。
講座でもよく身辺調査のご相談を受けますが、過去に1回だけ『厳しいと思うのであきらめた方が良いです』と回答しました。
なぜ僕がここまで言い切れるのか、身辺調査が不安な人でも講座から合格者が生まれている理由はお察しの通りです。
➡よくある講座のご質問はこちら身辺調査の前科と前歴について
先日、身辺調査について調べていると、とある弁護士さんのホームページで『逮捕された場合、示談にしたら前科にならず前歴になるだけなので警察にはバレない。だから警察官の採用試験でも警察に発覚することはない」と記載されていました。
これは大間違いです。
それが不合格になるのか否かはさておき、前科も前歴も警察は全て分かります。
身上調査は採用試験に影響する?
身上調査は警察官採用試験にどこまで影響するのか?
受験者本人にやましいことがなければ気にする必要はありません。
例えば生協(コープ)の社員は採用されないという情報も昔はよく聞きました。
生協は共産党系だからというのが理由だそうですが、僕は警察官になる前は生協でアルバイトしていました。
面接カードにもしっかりと『生協でアルバイト経験あり』と明記しました。
更に同期には生協の元社員がいました。
所詮、デマなんてこんな程度です。
身内が共産党系の病院で勤務しているけど平気?
これも実はよく頂く質問です。
ちなみに、僕が運営している警察官採用試験対策講座の生徒はお姉さんが左系の病院で看護師をされていましたが最終合格しました。
ネットの「三親等が〇〇だと身辺調査に引っかかる」なんて記事にはくれぐれも騙されないでくださいね。
共産党系の病院が気になる方はここで簡単に調べることができます→日本民医連
創価学会など宗教に入っていると身辺調査で不合格になるのか?
これも良く聞かれる質問ですが、創価学会と採用試験は全く関係ないです。
ちなみに僕の後輩D(20代前半男性・地域課勤務)は敬虔な学会の信者でした。
ある日、上司と僕とその後輩Dと三人で食事していたときのことです。
上司が創価学会の話をDに振ったとき、Dが『結局はこれですよ』と両手を下の画像のようにして見せました。
上司も『うん!それはでかいよな。』と納得していましたが、未だにその意味は僕に分かりません。
この仕草の意味は分かりませんでしたが、宗教と警察官採用試験は全く関係ないことは実感できました。
ただ、公安調査庁が調査対象にしている団体に受験者本人が加入していると採用されるのは難しいかもしれません。
公安調査庁は、破壊活動防止法及び団体規制法に基づいて、我が国の公共の安全の確保を図ることを任務としており、経済安全保障に関する情勢のほか、サイバー攻撃や国際テロリズム、北朝鮮・中国・ロシア等の周辺諸国を始めとする諸外国の情勢、国内諸団体の動向など、国内外の諸動向に関する情報を収集・分析し、得られた情報(インテリジェンス)を政府関係機関に適時・適切に提供することで、政府の各種施策に貢献しています。
出典:公安調査庁
実際にどんな宗教団体なのかはこちら←をご覧ください。
そもそも、この団体に加入している人が市民を守って社会貢献したいという気持ちになるのかは疑問なので、この記事をご覧になっている方は心配不要だと思います。
警視庁は身辺調査が厳しい?
他にもこのようなご相談をいただいたことがあります。
警視庁は6親等まで調査するとネットに書いていました。私自身の借金も調べるそうですが、そこまで調べられたらもう合格する自信がありません
これはハッキリ言います。全部デマです。
6親等といえば分かりやすく説明すると、いとこの孫です。
その子が物心つく頃には、きっと僕はもうこの世にいないと思います。
なぜこのデマが広がったのかというと、法律上で『親族』とは6親等までを指すからでしょう。
警視庁がいくら優秀でも、そこまで調べる時間の余裕はありません。
借金は調べられるの?
僕は消費者金融から50万円借りてるんですが
こういう借金に関するご質問も多いです。
実際には受験者ひとりひとりの借金など調べようがないというのが答えです。
ちなみに僕は警察官採用試験を受験するとき、予備校の入学費用をJACCSという低金利の教育クレジットで支払っていましたが採用されました。
ただ、警察は金銭関係についてかなり厳しいので、警察官に採用されたあとに消費者金融からの借金が発覚すると非常にマズいことになります。
なので、身辺調査は関係なく採用までに借金は返済して、消費者金融は二度と利用しないでください。
二次試験が不合格だった方はこの記事を要チェック↓
身辺調査で警察官になれない人
ここから僕の実体験をお話しします。
僕が公務員浪人時代に警察官志望者だけが集まってお互いに情報交換をする掲示板があり、僕はそのサイトの常連でした。
そこのサイトにはたった一人だけ元警察官がいて、ハンドルネームを「元職」と名乗る彼はサイト内でも絶大な人気と信頼を誇っていました。
そりゃ元警察官ですから誰も知らない情報を知っているわけで、困ったときは元職さんにみんなが相談していたのです。
この「元職」という名前も「現職警察官」みたいな感じで余計に信頼感があったんですよね。
警視庁を早期退職した元警察官だった
この元職という元警察官も警視庁を数年で退職後、地元県警を再受験している若い方だったので今考えると20代で早期退職した若い青年です。
今ならそんな若い男の子に警察のことが分かるはずないと分かるのですが当時は元職さんの言葉が警察官志望者の全てでした。
また元職さんも覚えた警察用語を色々と書くので見ている方も熟練警察官に相談している気分になるのです。
もちろん僕もその内の一人でした。
身上調査の不安
そして僕にはひとつだけ身辺調査で不安なことがありました。
詳しい内容は説明しませんがヤフー知恵袋でよく相談されている内容です。
(しかも知恵袋では『そんなの警察官になれるわけない』と一蹴されているやつです)
僕は警察官採用試験の面接で落ちたこと、あとは公務員浪人を続けることが不安だったので勇気を出してサイトの掲示板に投稿しました。
『僕でも警察官になれるでしょうか?』
と震えるようにタイピングしたことを覚えています。
そうするとほどなくして元職さんから返信が来ていました。
内容を読んで僕は愕然としましてね。
『残念ながら貴方は警察官になることができません。人生を無駄にしないためにも違う道をお薦めします。」
とだけ書かれていました。
警察官になれない自分は自分じゃない
絶望でした。
え?
俺、警察官になれないの?
明日からハローワークに行って興味がない仕事を探して、無理やり志望動機を考えて、履歴書を書いて。
で、したくない仕事を続けて一生を終えるの?
警察官になれない人生なんて人生じゃないと思って公務員浪人を続けていたんですよ。
それがここで終わるのかって。
人生が終わるってことは死んだも同然じゃないですか。
あ、俺はここで死んだと思いました。
部屋の蛍光灯が妙に青白くて気持ち悪かったです。
自分の人生を恨みました。
本当にショックだと言葉も出ないんですよね。
僕が心配していた身上調査って自分が原因じゃないんです。
三親等以内の親戚が原因だったんです。
でも警察試験には合格できないって誰を恨めば良いのか分からず呆然としました。
そして思いました。
あれ?
なんで俺はこんな奴の言うことを真に受けてるんだろう?
こんな出会ったこともない人間の書き込みで夢を諦める必要がどうしてあるんだ。
俺の人生はこんなところで終わるわけないんだ。
クビになった話は本当か?
そして僕は警察官に採用されました。
元職さんより早く採用されましたし、元職さんはその後しばらくすると書き込みもパッタリとなくなりました。
ネットの情報なんてこうやって嘘ばっかりなんですよね。
だから僕は「元警察官」っていう存在は毒にも薬にもなると思っています。
以前有名になった「警察官をクビになった話」というブログありますよね?
あれを読んでどれほどの警察官志望者が夢を摘まれたでしょう?
警察学校は過酷で人権もないとか、クビになるとかデマばかりです。
でもネットでは認知度が高ければ真実として信用されるんです。
身辺調査も同じです。
警察官をクビになった話の裏側と警察学校の真実の記事は←こちら
ネットは都合の良い情報が独り歩きする
あの内容は本当に稀(まれ)ですし、あのような話が常態化していたらみんな警察学校を途中で辞めますよ。
ネットの恐ろしいところは当事者だけの話が信用されて周りの人の話や原因、真実が何も分からないまま都合の良い情報だけが拡散されることなんです。
身元調査で落とされる?本当に見たのかと問いたい
よくヤフー知恵袋などでも「身元調査は本当にありますか?」などの質問を見ます。
そして回答に「3親等以内に前科があれば試験に落ちます」などと書いていますが本当に見たのかと問いたいんです。
そもそも回答者は警察官採用試験を受験したことあるのかと。
酷い人になると「受験する自治体に質問した方が良いです」と書いていますが本気で言ってるのかなと疑いたくなるんです。
受験者から電話でそんな質問されて「えーと、そうですね。貴方は警察官になれませんね。」と警察から回答があると思いますか?
悩む人になぜそんな無責任なアドバイスができるんだと悔しくなるんです。
僕は夢を一瞬で摘まれそうになった被害者で、そこから這い上がったからこそ言いたいんです。
自分を信じて欲しいってこと。
ネットなんてデマばかり、自己主張ばかりです。
僕のブログやYouTubeも主観ばかりで申し訳なく思います。
転職や就職って一生を決めることです。
公務員試験って、公務員浪人って特殊だから不安になるじゃないですか。
警察官って更に特殊だからもっともっと不安になるじゃないですか。
ゴールのないマラソンを走り切ってようやく合格しても警察官になったあと後悔するのは怖いじゃないですか。
公務員浪人は孤独との闘い
僕もそうでした。
とても怖いんです。
不安で不安で仕方ないんですよ。
特に公務員浪人は明日が来るのも怖いんです。
また歳を重ねて、同年代に差がついて自分だけ置いてけぼりを喰った気がしてね。
でもね、僕は警察官になれました。
『貴方は警察官になれません』と言われても余計に奮起したことはとてもよい経験になりました。
今は元職さんに感謝しています。
あの逆境がなければ警察官になっても辛い事があったらすぐ辞めていたでしょう。
自分を信じることは自信になります。
根拠なんてなくても良いんです。
身辺調査を気にすることなく、まずは今の環境と周りにいてくれる人に感謝して自分にも人にも優しく生きたいですね。
大阪府警は身辺調査が原因で不合格になる?
先日、太田さんという方からこんな情報をいただきました。
大阪府警に合格したのですが大阪府警の採用試験でデマが流れています
え?どういうことかなと思って詳しく聞いてみると、こんな回答をいただけました。
僕は二次試験で何度か落ちたことがあり、試験結果を見ると総合順位で×××と表示されたのです。
×××が表示された人は身辺調査に引っかかっているので合格は難しいというデマがヤフー知恵袋に流れています。
それは全てデマなので信用したらダメですと大阪府警を受験する方にお伝えください。
太田様もご指摘されていますが特にヤフー知恵袋には相当数のデマが溢れています。
「警察学校で血を吐くまで訓練させられる」
「現場では男女関係なく仕事をするので暴漢は弱い女性警察官を標的にする」
などの書き込みを見た時はどこの国の警察の話をしているのかと腹が立ちました。
現場では男女が任務分担して働きますので、女性警察官が荒れた現場で暴漢と戦うなんてことあり得ません。
男女平等というのは少しでも女性が働きやすい職場作りにするという意味で男女が同じ仕事をするという意味ではないのです。
身辺調査の情報を流している人が誰なのかを確認する
話は少しズレましたが、ネットのデマを信じて夢を諦めることだけはしないでください。
ネットでは個人が思ったことを書けるのでいわば無秩序・無責任に情報発信できるのです。
その情報を判断するのがネット利用者なのですが、公務員浪人は不安で気持ちが弱っている上に受験情報は少ないので明らかなデマでも信じてしまいます。
以前には、ツイッターでこんなデマを発信した元警察官がいて、一時は騒然としました。
30代の女性は警察官に採用されません。そりゃ若い人の方が有利だからです。
このデマは相当効果があり、受験生はみんなパニックになりました。
僕には連日、20代後半から30代の警察官志望の女性から問い合わせがありました。
桜井さん、私はもう警察官になれないんでしょうか?年齢だけで区別されるなんて悔しいです。
これは僕も本当に悔しかったです。
人は不安になる情報を信用してしまうから、僕がどれだけ真実を話しても受験生の不安は消えないんです。
どうしようか、本当に迷いました。
そして出した答えがこれです。
よし、30代の女性受験者を合格させよう!
たぶん、こんなことを考えて実行するのは僕だけでしょうが、それほど悔しかったのです。
こんなデマで夢をあきらめさせたらダメだと僕は思いました。
そしてそれから数か月して、こんな結果が出ました。
デマを消すには僕が結果を出すしかない。
もうそれしかないと思っていたので、本当に嬉しかったです。
これ以後は30代の女性は警察官になれないなんて根も葉もないデマは消えました。
他にもこんなデマがありました。
警察官を辞めると、二度と警察官になることはできない。
元警察官は再受験しても警察官採用試験は合格できない。
これも元警察官の方から多くご相談を頂いて、僕も胸を痛めていました。
そしてしばらくして、このような結果が出ました。
上の記事を見ると分かるように、警部級の元警察官でテレビでも有名なコメンテーター(名前は伏せます)でも真実は分からないんです。
ちなみに、身辺調査については実際にこんな情報をもらいました。
ここまで書いてもやはり、身辺調査のデマは消えないんです。
実際にこちらをご覧ください。
(出典:ヤフー知恵袋)
元会社に警察から確認の電話があるそうです。
恐ろしいですね…。日本はそんな国でしたっけ?
2023年でも、いまだにこんなデマが堂々と流布されているんです。
ちなみに日本国において、この個人情報を取得するときは原則として本人の合意が必要になります。
それは要配慮個人情報と呼ばれます。
信条
社会的身分
病歴
犯罪の経歴
犯罪
さらに日本政府は公式にこのように発表しています。
個人情報の中には、他人に公開されることで、本人が不当な差別や偏見などの不利益を被らないようにその取扱いに特に配慮すべき情報があります。
例えば、次のような個人情報は、「要配慮個人情報」として、取扱いに特に配慮しなければいけません。
このような「要配慮個人情報」の取得には、原則としてあらかじめ本人の同意が必要です。
(出典:政府広報オンライン)
これは当然ですよね。
いきなり自分の会社や元勤務先に警察から電話があったら大問題なわけです。
ちなみに、これは最近あった実際のご相談です。
私は警察官を目指して10年になる男で名前はマコトといいます。
実は私の親戚が警察官幹部(署長)と知り合いで、その警察幹部に私の採用試験について相談してもらいました。
すると後日、その警察署長さんから直接電話がかかってきて『詳しく言えないけれどマコトさんは警察官になれないから諦めさせたほうが良い』と直接言われたそうです。
やはり身辺調査はあるじゃないですか…。
なるほどと思いました。
こういう情報って意外と多いですよね。
これは結論的には親戚の方がマコトさんを警察官になることを諦めさせるためのウソと判明しました。
こういう話は意外と多いです。
第三者からの情報は全て信用するのは危険だと思います。
じゃあ、警察は身辺調査はしていないのか。
そう聞かれると答えはNOです。
やるときは堂々と身辺調査をします。
ただし、上で説明したとおり違法な調査にならないようきちんと本人から同意をもらうのです。
その証拠がこれです。
(出典:沖縄県警 採用ページ)
これは元警察官が再採用試験を受験するときに提出する書類ですが、身辺調査に同意する書類です。
皆さんの受験申込書にこんな記述はありますか?絶対にないでしょう?
受験者の同意もなく警察が自分や家族の職場に問い合わせなんてしたら大問題になる理由が分かりますよね。
警察は三親等まで身辺調査で調べる?
警察は三親等まで調べるという情報がよく出ています。
そもそも、三親等ってどこまでが三親等なのでしょうか?
分かりやすく図にしてみました。
これ見たらビックリしませんか?
①自分のお爺ちゃん、お祖母ちゃんの親
②自分の兄弟の子供の結婚相手
までもが三親等なのです。
ちょっとキツイなと思いませんか?
僕のひいお爺さんは第二次世界大戦以前の方ですからね。
いくら日本の警察が優秀とはいえ、大勢の受験者にそこまで時間は割けません。
ここまで読むと、もうお分かりかと思いますが身辺調査なんて気にするだけ時間の無駄なのです。
もちろん気になります。それはよく分かりますが、何度も何度も不合格になっても諦めず、結果的に合格した方は大勢いるのです。
それでも不安な方には、下の記事↓をおすすめします。
有名な無差別殺傷事件の被害者となり、サラリーマンとして何年もかけて受験された方の奮闘記です。
桜井さん、こんにちは。
先日、身辺調査についてご相談させていただいた者です。
早速ブログの記事にしていただいて、感謝しております。ありがとうございます。
桜井さんのYouTubeに、身辺調査についてお話されてる動画がたくさんあるなか、見ていなかったものが1つだけあり、先日拝見させていただきました。
拝見してから相談するべきでした。申し訳ございません。
こちらの記事を読ませていただいて、すごく安心しました。身辺調査について気にするのは、落ちたときの言い訳にしかならないなと感じました。
ほとんどは身辺調査ではなく、面接の練習不足など、本人に原因があるのだなとわかりました。
最終的に合格するまで不安がつきまとってくるのは警察に限った話ではないと思いますので、今後も頑張っていきます。お忙しい中記事にまとめていただき、本当にありがとうございました。
さっそく記事をご覧頂きありがとうございます。
貴方からご相談を受けて、私も公務員浪人当時を思い出して作りました。
警察官採用試験に落ちると、どうしても身辺調査などが不安になってしまうのは仕方のないことだと思います。
ただ、身辺調査を不合格の原因にしてしまうとそこで成長は止まってしまうので、不合格になった原因を他責にせず自己分析する心の強さが求められます。
自分自身に原因があるとはなかなか考えたくないのが本音ですが、事実を素直に受け入れて改善する素直さと柔軟性が身に付けば採用試験だけでなく今後の人生においても大きなプラスになるはずです。
現に私も警察官採用試験の面接に落ちたとき、身辺調査のせいにしたい気持ちを飲み込んで自分の駄目な所や改善点を徹底的に分析して最終合格を頂くことができました。
あの経験が無ければ、きっと警察官として活躍出来ていなかったと思います。
今後ももし何かあればいつでもご相談くださいね。
夢が叶うよう応援しています!
あくまでも個人的な意見なので、本来は連絡することがルールだと理解しておいて下さい。
後悔のない選択をされて、素晴らしい警察官としてご活躍されることを祈念しています。
書き込み内容が多いので、どの記事のどの書き込みを消すか内容を教えて頂けますか?宜しくお願い致します。
このブログをみて自分の中の不安が晴れました。
これを見ていなかったら恐らく自分は夢を諦めていたと思います。ありがとうございます。
試験を受けるのは数年先の事ですが頑張っていきたいです。
貴方に出逢えて良かったです。
ありがとうございます。
悩みが解決出来て安心しました。
デマが氾濫しているので、夢を摘まれないように注意してくださいね。
桜井様
今年は努力の甲斐があって1次試験は突破できたのですが2次試験で不合格となってしまいました。
そこで成績開示をした結果、面接の点数が300/150と想像以上に低く、驚愕しました。個人的には面接もそこまで悪くなく、そこそこできたと思った分ショックが大きかったです。
そこで私は本当に身辺調査などが点数に影響しているのか?やそれ以外の理由や不安要素を考えてしまうように
なりました。
またこれは私の思い込みになるかも知れませんが、現在同じ職場の同僚にあまり合わない同僚がいて頻繁に口論になることがあり、仮にその同僚などが私の受ける警察の採用センターなどにこんな人物採用しない方がいいですよ、といった根も葉もないことを言った場合、それは採用試験には関係するのでしょうか?
もしよろしければ桜井様の意見を聞かせていただけないでしょうか?(長文ですみません。)
少し厳しいことを書きますね。
面接が個人的には上手くいったはずなのに点数が低いということは、客観的に自分を見ることが苦手ということです。
つまりは相手の求めることを上手く理解できずに自分の伝えたいことを伝えて満足してしまっている可能性があります。
面接の『手応え』とは自分が感じるものではなく、相手からの評価です。
その結果が悪かったのですから、改善点を探すのが普通なのですが、身辺調査や職場の友人を疑うというのは一般的な感覚からすれば少しズレています。
まずは面接で不合格になった理由を分析してみてください。
この記事の中にヒントはたくさん書いてあります。
桜井さん、ご返信ありがとうございます。
もう一度、自分を見つめ直して試験に望みたいと考えています。
他責にするのではなく、自分の研究不足であることを自覚しつつ、もう一度自分を信じて試験に挑みます。
ところで今日の警視庁公安部の裁判の判決をみて警察組織にいた人間として思うことはありますか?
もちろん思うことは沢山あります。
部門的にも『ああ、なるほどな』と感じました。
ただ、それらをここで話すことは筋違いになるので心にしまっておくことにします。
はじめまして、身辺調査について質問です。
結婚を考えている彼のご両親と兄が警察官をしており、
わたしには前科持ちの叔父(母の弟)がおります。
人を殴って捕まったので軽い刑ではないと思います。
もし、結婚するとなった際、身辺調査をされると思うのですが
彼のご家族になにか影響はありますか?
また反対されるのではないかととても不安です。
貴方も彼氏様も警察官ではなく、彼氏様のご両親やお兄様が警察官というだけですよね?
それでしたら何ら問題ありません。そこまで調べていると警察官は本業の仕事が出来なくなるので、心配する必要はないです。
あえて自ら話す必要もないので、心の中にしまったままにしておいてください。貴方の不始末ではないのですから、貴方は何ら罪悪感を感じる必要はありません。
幸せな結婚生活を迎えられることを心から祈念しております。
コメント失礼します。
今年の9月に警視庁及び埼玉県警を受験するのですが、
僕の父親が過去3度、悪質な交通違反で略式起訴、そのまま罰金刑になっており前科3犯です。周りからは無理だから諦めろと言われ、日々眠れないほどの不安を抱えています。高校生での受験という事もあり、確実に合格したいです。僕のようなケースでも受かる可能性はあるでしょうか。長文失礼しました。
貴方が悪質な交通違反をしたわけでもないのですから、何ら心配する必要はありません。
周りの人というのはまさか高校生ですか?それともヤフー知恵袋でしょうか?
その方達が採用に携わる仕事をしているのならばまだ分かりますが、そうではないのでしょう?
不安になる気持ちはよく分かりますが、この記事をもう一度読んでみて下さい。
貴方はそれでもまだ外野の声を信用して夢を諦めますか?
仰る通りですね。くよくよしてても始まらないし、余計な事は考えず真っ直ぐ頑張ります!
いつも勇気をくれてありがとうございます!
こういう採用試験に関する謎?的なものはあえて答えださずに、受験生があえて考える余地を置いとくのもいいかと思うのですけどね
特に刑事や知能犯と勝負する警官なりたいこなら、、自分なりの答えだせる子じゃないと厳しいかなと思います。
警察官になりたい子供は神童ではなく、傷付きやすい普通の子供です。
その子供が『警察官になって人を助けたい』と思った時、無責任な大人が無責任なデマで子供の大切な夢を詰むことを私は良いとは思えません。
私も同様の苦しみと不安の中で孤独に戦ったからこそ、受験者の葛藤が分かるのです。
自分には全く非がないのに親族のせいで夢を奪われる事ってあり得ないでしょう?
警察官になってもそんな理不尽なことは一度もありませんでしたし、不要なデマで優秀な受験者を失うのはそれこそ国民にとっても大きな損失につながります。
身辺調査のデマは受験者だけでなく、その親御様までも苦しめるのでこれまで多くのご相談を頂きました。
今回の記事がそれらを解決する一縷の光となれば嬉しく思います。
度々質問してしまい申し訳ございません
僕は高校でアルバイト禁止なのですが、バリバリ働いてしまっています。面接カードには虚偽の記載はよくないと思うのでそのままバイトの事も記載する予定ですが、警察側でアルバイト禁止なのにやっているという事がばれ、不採用となることはあるのでしょうか、自業自得なのは重々承知しています。ご回答よろしくお願い致します。
高校生は学業が本分ですから、部活など学校生活で学んだことを記載してください。
面接は罪悪感に包まれながら受けるものではありません。
若いのですから、もっともっと前向きに挑戦して下さい。
夢が叶うよう応援していますね。
初めまして。
いろいろ悩み、こちらのブログにたどり着きました。
警察官試験の件ではなくて申し訳ないのですが
今私が好きな人のお兄さんは警察官です(どれぐらいの地位の方かは知りません)
私には10年前に窃盗で逮捕、その後不起訴になり前歴があります。
仮にその彼と結婚することになったら、兄が警察官なので身辺調査するんでしょうか?
その場合、私の前歴で結婚でなくなるんでしょうか?
相手家族に迷惑がかかってしまうのなら、引いた方がいいな、、、と思っています。
初めまして。
試験の時の身辺調査ではなく申し訳ないのですが
今お付き合いを始めたい人のお兄さんが警察官です(どれぐらいの階級化等詳しいことはまた聞けていません)
彼自身が40後半なので、兄さんは50代だと思ます。
もし私が彼と結婚となったら身辺調査されるのでしょうか?
私には10年に窃盗罪で逮捕、勾留、その後不起訴なりました。
その後は、真面目に働き普通の仕事をしております。
弟が結婚するのに、相手な身辺調剤をするのでしょうか?
そうなると私の前例がわかり、周りに迷惑をかけしまいますよね、、
誰にもいえずずっと苦しいです。
よろしくお願いいたします
身辺調査など、警察官でもない人が妙なデマに悩む必要はありません。
過去は過去です。
それよりも今後は窃盗などに手を染めず、幸せな結婚生活を送ってください。
お返事ありがとうございます。
投稿しようか悩みに悩み、書いては消してを繰り返して
誤字脱字が多く本当に申し訳ありません。
検索したら身辺調査はある、前歴·前科があったら無理だと言うことしか上がってこないですよね
兄が警察官でも、身辺調査はないんでしょうか?
過去は過去なんですが、自分がしたことの愚かさに
ずっと苦しんでいます。
実際はどうなのか、正直わかりませんが
罪を背負いながら、真っ当に生活していきます。
罪はきちんと償ったのですから、それで済んだのです。
贖罪という言葉を調べてみてください。
ネットに出ているようなデマだらけの情報に一喜一憂するのは止めて、新しい人生を楽しんでください。
この件はこれで解決とさせて頂きますね。
はじめまして。
警視庁の採用試験の勉強をしています。警視庁の身辺調査について悩み調べていたところこの記事を見つけました。
私は大学3年で日本生まれ日本育ちなのですが母が中国国籍のハーフです。また母方の叔母は中国在住で共産党員らしく、身辺調査などで落とされないか不安です。私はまったく共産党とは無関係ですが、ネットでは中国のハーフは身辺調査で落とされる等の情報もあり、成績が良くてもやはり共産党員の親族は受からないのでしょうか?
中国在住の親族まで警視庁は調べることはないと思って毎日勉強していますが、叔母は何度か来日しているということもあり気になっています…。昔からの夢だったので簡単に諦める気はないですが、身辺調査で落とされた場合辛いなと思い質問させていただきました。
ご返信いただけると幸いです。
まず、日本共産党と中国の共産党は全く異なります。
そしてネットの情報を鵜呑みにして夢を諦めると、お母様を責めてしまいませんか?
大切なことは自分の選択に自信と責任を持つことです。
人が言っているから、ネットに書いてあるからではなく、自分が決めてください。
大切な自分の人生なのです。
後悔しない選択肢を選んで下さい。
もし貴方がネットの情報を信じて警察官になる夢を諦めて、10年後、20年後に後悔せず満足できたのならば、それが正解だったのです。
この記事はその意味を含めて記載しているので、ぜひもう一度ご覧ください。
桜井さん初めまして。YouTubeを拝見させて頂き凄く心に響いたのでブログも拝見させて頂きました。日々ネットや知恵袋の言葉に翻弄され精神が保てなくなっていた所桜井さんに救われました。ありがとうございます。不安に思っている質問なのですが、、
私の彼が6年前傷害で前科があります。彼は仕事熱心で自分がした事を深く反省し一生懸命頑張っています。私は彼と結婚を考えているのですが、私の妹の旦那さんが警察官です。
旦那さんの仕事に影響がないのか、妹夫婦の子供に今後影響はないのかすごく不安でたまりません。
もしよろしければお返事頂けると幸いです。
はじめまして。
警察官はそこまで調べ上げると絶対数も足りなくなるので、心配はしなくとも大丈夫です。
彼氏様と末永く仲良くしてください。それが妹様の安心にもつながると思いますよ。
お幸せに。
ご返信頂きありがとうございます。
凄く安心しました。
もう一つ書き忘れていた事があるのですが、
旦那さんからすると親族が増えることになりますが
増えるごとに身辺調査が行われますか?
2人の中の話で抑えとこうと思っているので
知られることがないのか心配です、、
何度もすみません。よろしくお願いします。
『身辺調査』はあるかどうかも分からないもの、警察官以外の方はその程度の認識で充分です。
警察のことは気にせず、お二人で楽しく生活してください。