警察官採用試験・20代後半や転職回数が多い人は不合格になる?

20代後半の女性は警察官になることはできません。

そういった情報を以前、早期退職した元警察官がツイッターで配信して多くの受験者の不安を煽った。

本当にそうなのか?

就職や転職は人生がかかっているだけに、人はこんなデマを聞くと不安になってしまう。だがこれを覆す証拠はこれまでの僕にはなかった。『正しい努力は裏切らない』という言葉をいくら発してもそれを証明するものがなかったのだ。僕がその元警察官に注意しても逆に大炎上する始末で、もはや正論が通用する状況ではなかった。

 

占いと同じで人は前向きな情報より不安な情報やデマを信用してしまう。それを覆すには一目瞭然の証拠が必要となるからこそ、僕はこれまで『30歳目前の女性でも警察官になれる』と公言することがなかなかできなかった。

それを今回、ようやく僕は胸を張って言うことができる。

20代後半の女性でも転職回数が多くても縁もゆかりもない自治体でも、正しい努力をすれば警察官になることができます、と。

 

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20代後半でも転職回数が多くても警察官に合格できた理由

今回、合格した受講生の岡井さん(仮名)は28歳の女性でした。岡井さんは転職回数が多い上に倍率も高い県警の受験と世間的には不利と言われる条件でしたが見事に内定をもらいました。更に言うと合格したのは縁もゆかりもない自治体だったのです。

岡井さんが合格するためにこれまで取り組んだことやアドバイスをお手紙で頂いたので、今からご紹介いたします。

警察試験の年齢制限 警察試験の年齢制限

 

女性警察官、年齢、試験

 

お手紙の最後にあるノートは岡井さんが何年もかかってまとめた面接対策、論文対策、企業研究のノート3冊です。女子らしいデザインですが苦労した証がにじみ出ているでしょう?そしてこんなお写真もいただきました。

この写真については岡井さんからこのようなコメントを頂いています。

岡井さん

一次試験直前に拾って交番に届けたお財布の写真も送ります。(ご利益ありそうなので…。)

実は岡井さんは一次試験の日、このルイヴィトンの財布を拾って交番に届けたのです。そして交番で現役の警察官から褒めてもらったという経緯があるのですが、この写真を見て感じたことは『警察官志望者は面接会場以外でも警察官を目指す者として行動している』ということです。

僕も公務員浪人時代、自分が警察官ならどうするかということを考えて生活していました。例えば夜中にジョギングしていて車が1台も通らない閑散とした横断歩道でも信号は必ず守るとか、ナンパされて困っている女性がいれば声をかけて助けるとか、自分の理想像である警察官に意識的に近づけていったわけです。

岡井さんが拾ったルイヴィトンの財布を拾った日。

その日、岡井さんから来たメールにはこのように書いてありました。

岡井さん

朝、会場に向かう際路上にルイヴィトンの中身がずっしりした財布が落ちており
(警察官の適性検査のような気がしました…)
時間もあまり無かったため、どうしようか悩みましたが警察官を志す者が無視できないと思い、走って交番に届けました。

これですよね。警察官を目指す者は採用される前から警察官として行動してしまうんです。何故かというと警察官として自分の中で認められない行為をすれば自分の夢に嘘をつくことになり、自信がなくなるからです。

正義感じゃなくて、見て見ぬふりや逃げてしまうと何故か自分が傷つくから身体が動いてしまう。後悔したくないからついつい人を助けてしまう。警察官を目指す人ならこの気持ち分かりますよね?

合格者からの勇気が出る合格報告一覧はこちら

つまり警察官になるための小さな積み重ねとは試験勉強だけではないのです。警察官採用試験本番、面接官に対して胸を張って『自分はここまで努力したんだ』という気持ちは自信となり表情や姿勢に必ず表れます。付け焼き刃の志望動機や自己PRを暗記しても不合格になる理由はここにあるのです。

この度は合格本当におめでとうございます。

岡井さんは28歳という年齢で不安を抱えながらも夢を叶えました。次は貴方の番ですよ。

↓警察官採用試験の倍率や面接に悩む人はこちらの記事をご覧ください↓

警察の面接試験を不合格になる3つの理由

20 件のコメント

  • 桜井さんこんばんは。20代後半社会人女性、転職歴が5回ほどあり、私はこの方と似ている部分があります。

    岡井さん(仮名)は一次試験の筆記は独学で合格されたのでしょうか?

    私は勉強が大の苦手で、学生時代数学は2でした。独学では去年の筆記の突破が出来ずに、仕事をしながら予備校に通っていますが、身体を壊しメンタルもやられてしまいました。

    独学や自宅で通信教材を使う方がまだ自分の身体や心を守ることが出来るかなと改めて思いました。わからないことが聞けない難点はありますが‥

    毎日とても悩んでいます。
    長文失礼しました。

    • 岡井さんは働きながらの受験だったので独学でした。
      全ての教科を勉強する必要はないので、必須科目を落とさない勉強を心掛けて下さい。

  • 中途採用の場合、年齢に応じて基本給は決まるのでしょうか?当然新卒採用の年次を重ねた者よりは安いと思いますが。。。

    • 年齢等で給与は細かく決まっていたと思いますよ。配属先や部署によっても変わってくるので給料日はとても楽しみでした(笑)

  • 初めまして。

    ブログ、YouTube拝見させて頂きました。

    昨年、警察官採用試験を受けましたが不合格でした。
    面接の際に、
    「あなたは上司に命令された際、どうしますか?」という質問がありました。
    回答を複雑に考えてしまい、正直なんと回答したかを明確に覚えておりません。
    警察組織として命令を聞くべきだとは思います。
    この質問に対して警察官としてはどういった答えを求めているのでしょうか?

    よろしければ教えて頂きたいです。

    • 『上司の命令は確実に遂行するためにも報告・連絡は確実に行い、判断に迷ったときは勝手に判断することなく必ず相談してから取り組むようにします。』と答えるのがセオリーだと思います。

      • 返信ありがとうございます。
        納得しました。

        今後も警察官試験に挑戦しますので、頑張ります。

        ありがとうございます!

  • 初めましてこんばんは
    私は現在某県警に在職中なのですが、地元に帰りたいという思いがあるので地元の警察官採用試験を受けようと思うのですが受かる見込みはあるでしょうか?

      • お早い返信ありがとうございます
        一旦警察を辞めてから地元の試験を受験した人の話などはよく聞くのですが、警察に在職しながら別の警察の試験を受けた人の話は聞いたことがなかったので不安でしたが希望が持てました

  • こんばんは。
    YouTubeで何度かコメントさせて頂いているものです。
    今年警視庁と神奈川県警を受けますが、警視庁に関しては5回以上受験してますが、1次試験の通過が殆ど出来ず悔しい思いをしています。諦めたくない気持ちはありますが、現実的に2次試験に行くのは厳しいのでしょうか?

    • そんなことありませんよ。一次試験に合格できないことが適性がないということではありません。
      まずは筆記試験や漢字、適正検査など行われる試験の対策を進めてみて下さい。

      • ありがとうございます。
        お話しを聞いて安心しました。情報に惑わされず、次の試験では自分を出し切ってきます。

      • ありがとうございます。
        昨日は夜遅くに質問し申し訳ありませんでした。
        お話しを聞いて安心しました。情報に惑わされず、次の試験では自分を出し切っていきます。

  • 新卒は有利で高齢は不利という情報はよくネットで発信している人多いですよね。
    これは事実だと思いますか?
    自分は平等にチャンスはあると思う派ですけど、たしかに若い人の方が長くは働けますよね。

    • 新卒でも不合格になる人はいますしその逆も然りです。
      結局は年齢よりも『相手の求める人材なのか否か』だけですので、いくら若くても全く適性がないと判断された人は何度受験しても合格することは難しいでしょう。
      つまり年齢に応じて求められるものは違うので、面接とは受験生個々の判断能力が試される場でもあると思います。

      • なるほどです。論理的な回答で凄いですね。自分はTwitter中心に見てるので、元警の人が、警察は体力仕事だし若いいきのある人を欲しがるに決まってる、若い人が有利と発信しているのをみていつもネガティブな気持ちになっていました笑
        なので、桜井様みたいな論理的な回答がもっとTwitterのような気軽に皆んながみる
        ツールで発信されればいいなと思いました。

        • 誰がそのような発言をしているのか大体想像がつくのですがご本人の名誉もあるので、ここでは詳しく話すのは控えておきますね(笑)
          ツイッターはたまにつぶやく程度にしているのですが、意外と効果はあるのですね。勉強になりました。

  • 私は今年21歳の女ですが、幼い頃刑事ドラマを見るのが好きで漠然と警察官になりたいと思っていて、保育園から中学までの間、空手を、中学時代は柔道部に所属し、どちらも初段を取得しました。
    でも、高校の進路選択の際に化学の実験が好きだという理由で文系にも関わらず工業高校の化学科を受験しました。
    3年後、進路選択の際に警察官の試験を受けるか、一般企業に応募するかすごく悩んで、成績も良かったので有名企業も視野に入っていたことから高卒の私がこの先入らないだろうな、と思ってしまい、化学会社に入社を決めました。

    女子の少ない環境で、いじめのようなものがあり、私は人間関係で疲れてしまって、一年半で退職しました。
    その後認知症の祖父との思い出から介護スタッフとして勤務をしましたが、教育体制があまり無く、不安を持ちながら勤務をすることに疑問を感じ、3ヶ月で退職し、今派遣会社を通して別の介護施設は派遣社員として勤務しています。

    今の仕事はとてもやりがいがあって好きですが、長期就業の目で見た際にいろいろな面で不安を感じてしまい、5月いっぱいで派遣期間が終了するのですが、転職を考えています。

    現在化学系の会社の内定と、中古車屋の営業事務の内定を頂いております。車のローンなど、生活のことを考えた時のお給料が現実的なのが営業事務でしたので、6月からは業界全く変わりますが、中古車屋の営業事務で勤務したいと思ってました。

    昨日、父と友人と食事に行った際に子供の頃の夢の話になって、警察官に憧れてたんだ〜って話をしたら、なれば良いじゃん!って言われて、なんだか分かりませんが、まだ私って何にでもなれるんだ。ってものすごくワクワクしました。

    高卒で勉強もまともにしてきていないので、これから勉強を始めて、早ければ来年、遅くても3年後くらいには受験したいと思っています。

    そこで不安に思ったのが全く業界の違う会社を色々と経験していること。理由はあるが、在職期間が短いこと。
    一度も長く勤めていないのにもし来年面接まで行けたとしても全部在職期間が短いし今の会社も転職して1年程度しかないのに?って思われるだろうし、印象も良くないと思います。
    当たり前ですが、忍耐力がない人間という印象になります。。

    私にはフリーターの経験がなく、今警察官を志したからと言って試験に向けてこれからアルバイトとして生活する事が社会保険なども考えるとものすごく不安です。

    なので正社員で働きたいです。そうなると、やはり試験を受けるのは勉強期間だと思って3年程度待った方がいいでしょうか?

    くだらない質問ですが、もしお時間あれば回答していただけたら幸いです。

    • 世間でよく言われている『3年間は辛抱して働く』というのは今の時代、あまり現実的ではありません。
      3年間試験を受けずに3年後に受験して合格できる保障はありませんし、3年間の間に受験して合格できるならばそれで良いのではないでしょうか?
      続けたことよりも辞めた理由が大切なので、まずは退職理由をどのように説明するべきかを考えてみてください。
      応援しています。

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    ABOUTこの記事をかいた人

    ・就職氷河期時代、3年間の公務員浪人を経て警察官採用試験に合格。 採用後は同期内最速で刑事課に引き抜かれ、代表的な出世コースに乗る。 刑事部長褒賞、地域部長褒賞、交通部長褒賞、署長褒賞など受賞歴多数。(賞状はプロフィールページに掲載) ・初任科、初任補修科を経て地域課(地域第3係)へ初任配属。 ・初任配置先の交番が高級住宅街で事件・事故の発生が毎日0件という平和な勤務地であったため、仕事が覚えられずに焦る→最多忙な交番へ異動希望を出す。 ・異動先の交番は歓楽街のど真ん中にあり、深夜でも大きな事件が発生する『不夜城』として警察24時でも頻繁に紹介される勤務先であった。 深夜2時に『10対15の喧嘩発生』という意味不明な無線を聞き、戦慄が走った思い出。 ・交番勤務時代は老若男女問わず地域住民が交番に訪れ、幹部から「行列のできる交番」と揶揄される。 ・警察官になり昇任試験に合格し、自分のやりたかった仕事も完遂して燃え尽き症候群に陥り退職。 (ちなみにプロフィール写真は巡査部長に昇進したあと、退職前に記念撮影したものです。) ・転職したとき、アラフォーながらGAFAからオファーを貰う。 ・警察官退職後は大手企業(ホワイト500認定企業)の人事課に転職、採用担当として活躍。DODAやリクナビ、エン転職など各媒体を駆使して採用率を大幅に向上させる。 ・現在も人事課で採用担当として勤務し、現役大学生からシルバー世代まで幅広く面接を行っている。 ・人事課では採用以外にも、優良子育てサポート企業として『プラチナくるみん』認定取得のために会社を構造改革中。 ・所定外労働(残業時間)を削減するため全部署の労働時間を常に可視化するツールを導入し、大幅に削減させたことから労働基準監督署の監督官から賞賛される。 ・『警察官になる前に学んだ知識』と『警察官として働いた間に蓄えた経験』『実際に人事課で勤務した経験』をミックスさせた警察官採用試験対策は1年で数十名の合格者を輩出。 ・顔出しなしの講義YouTube動画で異例のチャンネル登録者20,000人突破。 ・ツイッターは1日1回のツイート、フォロー0人でフォロワー1,000人突破。 ・40代、既婚、大阪市居住。 ・2017年から警察官採用試験対策を開始。合格実績としてプロボクサーや現役自衛隊員、転職歴多数者、元警察官、フリーター、工場勤務者など様々な経歴を持つ受験者を合格に導く。 ①『30代の女性は警察官になれない』というネット上のデマを払拭するため、30代の女性受験者を集めて合格に導いた実績 ②テレビに出演する有名な元警察官(警部級)のコメンテーターから『君は警察官にはなれないよ』と言われた受験者を合格に導いた実績 この①と②の実績を公表してネットに大きな反響を与える。 当サイトの情報をコピーペースト等して二次利用することは固く禁じておりますが、リンクはフリーですので参考になる記事がございましたらご自由にリンクを貼ってください。