ブログ管理人の元警察官・桜井陸です。
コロナ禍の不況、そして職歴無し・既卒2年という世間で不利と思われるハンデを押しのけて、講座受講生の江内さん(仮称)が内定を貰うことができました。今回の合格報告は警察官採用試験ではなく民間の大手企業です。
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既卒・職歴なしでも内定を貰えた理由
いつも動画やブログで説明しているように公務員と民間の面接に大きな区別はなく、大切なことは企業研究と面接対策です。それを実践して見事、この大変な時期に複数社から内定をもらえた理由としてお手紙を頂いたのでこれからご紹介します。
【追伸】
拙い文章かもしれませんが、桜井さんへの感謝の気持ちと1人でも多くの受講生や警察官を目指している人、就活に悩んでいる人に何か少しでも力になりたいという思いで書きました。
コロナ禍で大変な時期に、地元のJAに内定をいただけたという成功体験はとても自信になりました。
また合格できた要因の一つに、就職(公務員)浪人を許してくれた両親にも常に感謝の気持ちを忘れずに生活できたことも大きいのかなとも思いました。
またお手紙では書きませんでしたが、私は家族のために何か少しでも役に立ちたいと考え、就職浪人が決まって実家に戻った約2年前から今日まで、朝起きて最初にトイレ掃除を一心不乱に掃除をして、玄関の掃除をして靴をキレイに並べることを毎日行いました。
また洗濯物、部屋の掃除など自分にできることは何でも手伝いました。そういった普段の行いや、ちょっとした気持ちの持ち方を見ていた就活の神様が微笑んでくれたのかなとも思いました(宗教的な意味ではありません笑)。
JAに入組してからも努力を粘り強く続けてスキルを積み重ねて、農家の方や地域の方々、同じJAの職員からも信頼される社会人になれるよう頑張ります。
また、仕事や恋愛(笑)やプライベートなど、何か悩んだりした時はまた桜井さんに連絡するかもしれないので、その際はよろしくお願いします。
最近はさらに寒くなり、コロナ感染者も全国的に増加していますが、桜井さんもどうかお身体にはお気をつけてお過ごしください。
今まで本当にありがとうございました。
そして、これからもよろしくお願いします!!
江内さんが僕の講座に入会されてまもなく1年になります。志望動機や自己PRを何度も添削し、面接でしてはいけないことや注意点を何度も指摘しました。特に江内さんは公務員浪人をしていたため精神的に脆くなっており、心を壊さず注意することに細心の注意を払いました。
僕も経験があるのですが、公務員浪人は人と接する機会も減るため社会性が乏しくなり、結果的に鬱状態になりやすいのです。社会人として仕事をしていると何らかの達成感もあるのですが、公務員浪人は孤独です。達成感もありません。そして戦う相手は自分自身なので、正常で健全な精神を保つことが非常に難しいのです。
重要警察官採用試験は年齢と学歴を重視って本当?
余りにも孤独かつ不安の中、自分だけを見つめるので発狂しそうになることもあります。
江内さんとやりとりしたメールを見返しても精神的に追いつめられた様子が伺えたので、当初は根拠のない優しい言葉をかけた方が良いのかと迷いました。でもそれはきっと江内さんの人生を狂わせてしまうだろうと自戒して、敢えて厳しく注意指導しました。
江内さんはトイレや玄関を掃除されたり家事のお手伝いをされていたそうですが、実は僕も公務員浪人時代は同じことをしていたので驚きました。
僕が家事を手伝っていた理由として無職の後ろめたさも多少はあったのですが、それよりも僕の場合は精神を正常に保つことが一番の目的でした。同年代の人がスーツを着て社会人として働く姿を見ると不安に襲われたり、勉強中に『俺はこれで本当に良いのか?合格できなかったらどうする?大丈夫か?大丈夫なのか?このままで大丈夫なのか?』という内なる声と葛藤する毎日でした。
そんなとき、僕はトイレ掃除をしたり家中を掃除することで『自分の居場所』を作っていたのだと思います。母親に『ありがとう』と言われることで『自分は存在しても良いんだ』という小さな小さな承認欲求を満たし、更に自分が出来る最大限の親孝行をすることで罪滅ぼしをしていたのです。
ごめんな。おかん。ごめんな。ごめんな。いつかおかんと親父に上手い寿司を食べさせるから。
『息子さんは何してるの?』って近所のおばさんに聞かれたとき、少し困ってたおかんの顔、俺は知ってるから。
家の掃除くらいで『ありがとう』って言ってくれてありがとう。そして本当にごめんな。
いつか、おかんの好きなもの買ったげるから。
いつも心の中で僕はそう思っていました。だから警察官に合格したとき、年に2回のボーナスが出るとタクシーで高級寿司屋に両親を連れて行き、美味しそうに食べる二人の顔を見て『あの時は本当にありがとう』と親孝行できる喜びを実感していました。
警察官になって2年目のとき、家の車(20年落ちの古いクラウン)が故障して動かなくなりました。そのとき僕は「これでようやくでかい親孝行できる!」と嬉しくなりました。足の悪い母親に車をプレゼントしてあげようと思ったのです。
納車の日は「陸が警察官になっただけでも親孝行なのに、こんな高い車まで買ってくれてありがとう」と両親が喜びました。その後、僕がパトロール中に両親にプレゼントしたものと同じ車を見つけたので一緒にいた同期の女性警察官に『俺さ、この車を買ったんだ』と自慢すると同期は『うそ!これ買ったの?すげー。桜井くんすげー。』とペンギンのように腕をパタパタして褒めてくれたのを覚えています。
親の愛を子供は忘れません。だからこそ親孝行したくて、それでもなかなか夢が叶わなくて。もどかしい思いをしている人はきっと多いはずです。
そのように悩む人は今回の江内さんのお手紙を読んで、きっと勇気を貰えたでしょう。
夜明け前が一番暗くて寒い。そして夜明け前の冷たさを知った人間こそ強くなれる。
僕はそう思っていますし、現実に僕がへこたれず何事にも挑戦できるのは公務員浪人のお陰だと思っています。江内さんも今回の成功体験を経て、強く、たくましく変貌されました。大袈裟ではなく、お手紙から溢れ出る自信をまぶしく感じたほどです。
この度はご内定おめでとうございます。これからのご活躍を心からお祈りします。またいつでもご連絡くださいね。
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はじめまして、お世話になります。
1月度の講座について、申し込みメールをお送りさせていただきました。日程などでご質問をさせていただいているので、またお手すきの際ご確認いただければと思います。よろしくお願いします。
はじめまして。頂いたメールに返信いたしましたのでご確認下さい。