高卒、大卒で警察官になるなら今すぐ知っておくべきこと

ブログ管理人の元警察官・桜井陸です。今回は現役大学生の中野さん(男性・仮名)が10か月の勉強期間で採用試験合格されたので勉強方法等を紹介します。

中野さんは大学時代に財務関係の勉強をされており、それを生かしてアピールすることに決めました。それだけではありませんが、高校生や大学生など学生は学業(部活・ゼミなど)のアピールがとても大切です。

高卒、大卒で警察官になるなら今すぐ知っておくべきこと

公務員試験、面接官

中野さんは入会当初、何をアピールすれば良いのか分からず手当たり次第に自分のPRポイントを羅列していました。実はこういう方は結構多いのです。

警察ではどのような人材が求められていて、自分はどこに当てはまるのか。それを講座では徹底的に当てはめる作業を繰り返します。それにより面接で何をアピールすれば良いのかが分かり、論理的に説明することが可能となります。

高校生や大学生に限らず、何を話せば良いのかも分からないまま熱意だけをアピールして不合格になっている人はとても多く、中野さんのように自己PRすら分からない人は面接前に自己分析は必須です。

そこで中野さんにはこのような質問をしてみました。

①合格した今、これまでを振り返って苦しかった思い出や辛かったことなど
②合格してみて、改めて自分自身は警察官に向いていると思うか、思わないか。
③試験会場で『この人は合格できないだろうな』と思う人はいたか?
④警察官を目指していて不安になったとき、どのように気持ちを前向きに保ったか
⑤私の講座を受講した理由と受講してみて感じた率直な感想
⑥私の講座を受講した中できつかったことや苦しかった指導など
⑦将来はどのような警察官になりたいか。明確なビジョンや理想について
⑧警察官になりたいけれど不安を抱える受験生へ送りたいアドバイス
⑨私の動画やブログ記事で特にお薦めするものがあればその内容とその理由
⑩警察官になったらやってみたいこと。
⑪面接試験で特に注意したこと、気をつけたこと。
⑫世間で流れている『面接のコツ』と、実際の面接対策で何か違いはあったか。
⑬その他、これまでの受験で感じたことや受験者へのエール

大卒で警察官採用試験に現役合格した受験者の手紙 警察官採用試験合格者のアドバイス 警察官採用試験に受かった人からのアドバイス

そして、中野さんが受験中に勉強していたノートを見せてもらいました。かなり使い込んでいて熱気が伝わりますよね。

警察官採用試験の大卒区分で合格した人が試験勉強で使ったノート

学生が警察官採用試験の面接を受けるなら大切なこと

中野さんがお手紙で書かれているように大切なことは『圧倒的な自己分析と企業研究』です。(警察は公務員ですが対策は民間と同様なので、僕は敢えて企業研究と称しています)

高卒、大卒で採用試験を受ける場合、最初は企業研究が出来ていない人も多く、面接まで苦労しています。中野さんにも最初は何度も指導しました。

自分的には中野さんに少し厳し目に指導したつもりでしたが、きつくなかったと書かれていたので少し驚きました。(今後は受講生にもう少し厳しく指導するのもアリなのかな?と個人的に勉強になりました。)

 

参考警察官採用試験対策講座へのご質問はこちら

 

試験対策で不安になること

ここで中野さんから試験前にきた質問メールを紹介します。二人のやりとりはこのようなものでした。

中野さん

この時期の他の受験者の論文の出来はどれくらいなんでしょうか?制限時間いっぱいで見直しができませんでした。試験当日にこれだったらヤバいと思ってます。

また、警察官業務や県警の取り組みなどを調べる際はどこを見るのが得策ですか?ちなみに、県警のTwitterやホームページ、桜井様のブログで情報収集しています。

論作文について出来は個人差が大きいです。全く要点を掴めていない人もいますし、テーマに沿った回答ができる人など様々です。

1番危険なのは、全く論作文の体裁を成していないのに自己満足して指摘事項を改善すらしない人なので、中野さんの焦りは前向きな成長だと捉えて下さい。今から真剣に取り組めば改善出来るはずです。

取り組みについては漠然とネットを見るのではなく、疑問に思ったことを調べるようにして下さい。
むしろ疑問すら浮かばず、警察業務をネットサーフィンする行為に陥らないよう警察官の職務に興味を持つことが大切です。

このように、試験前は自分の実力がどこまでのレベルに達しているのかどうしても気になります。ですが、最も危険なことは焦りや不安すらなく自己満足で受験して結果的に不合格になり、問題点すら分からないまま受験を続けることです。

また、中野さんから試験後にこのような3つの相談がありました。

中野さん

質問1:警察学校で意見が1人だけ違うことを主張している人がいたら、どのように声をかけ、意見をまとめますか?

その場合は『なぜ違う意見を主張するのか』を考えます。こちらの意見が間違っている可能性もありますよね?
決定事項の内容が多数決で決められるものなのか否かでも声のかけ方は変わってくるので、そこは声をかける内容よりもなぜ違う意見を出したのかを主観的に考えるべきでしょう。

中野さん

質問2:警察学校に入る前に描いていた印象が全く違っていて辞めたりする人もいると思うのですがそのことについてどう思いますか?

辞めること自体は仕方がないと思います。ただ警察学校は警察官としての仕事ではないので、辞めるのは早すぎて勿体ない気はします。
結婚式が面倒臭くて結婚しないのと同じように、木を見て森を見ずな行動は損すると思います。

中野さん

質問3:現場に出た時、すべての上司や先輩が優しいわけではなかったと思うのですが、そのような人にはどのように対応していましたか?

厳しさと陰湿は異なるもので、厳しい指導をされるのは自分に原因があることが多いため素直に従っていましたし、同じことを言われないよう必ずメモをしていました。
陰湿なことを言う人は不思議と人が離れていくもので、そういう人は警察でも人が寄り付かずに私も離れていたため被害は少なかったです。

中野さん

質問に答えてくださりありがとうございました。あと、もう1つだけ質問お願いします。臨機応変に対応できる能力はどのような場面で活かせましたか?

法律を見てみると分かるように全て細かく書いてあるわけではないので、現場判断に任されています。
だからこそ現場対応力を備えた警察官としては仕事全般に活かせることが出来ます。
寧ろ現場で臨機応変に判断できない人は幹部として失格なので昇任も難しいと思います。

【参考】警視庁の警察学校(公式HP)

高卒、大卒で警察官になりたい人へ

警察官の仕事は全てルール(法律)で決められています。交通取締りも現行犯逮捕も少年補導も、ありとあらゆる仕事内容は規則があります。

ただ、知っておくべきことはルール(法律)が漠然としているのです。つまり警察官の裁量にほとんど一任されているため、現場判断を誤ると誤認逮捕や犯人隠避につながるのです。だからこそ自分の判断で正しく法執行できる人材が求められます。

新人の内は不安なことがあれば無線で上司を呼び、判断を仰ぐだけで許されるのですが、いつまでもそれではいずれ後輩に追い抜かれるのです。

高校生や大学生で警察官になろうと思っている方は、警察の仕事は非常に自由度があるということを知っておいてください。そして自由度があるからこそ法律を知らない警察官や何をすれば良いのか理解できない警察官は色々な意味で苦労すると知っておいてください。

安定とは給料やボーナスから生まれるのではなく、仕事を理解できて仲間と協力しあえて精神的に安定するからこそ得られる心の安定です。

公務員だから警察官になるのではなく、自分のしたいことやしたくないことがマッチするからこそ警察官になるという考え方を大切にしてください。

色々と厳しいことを書きましたが、警察の仕事は理解できれば本当に楽しくてやりがいのあるものです。中野さんはきっと警察官として地域住民の方に愛され、活躍されるはずです。

この度の合格、本当におめでとうございます。

【警察官採用試験を併願するとマイナス評価で減点?】の記事へ↓

警察官採用試験を併願するとマイナス評価で減点される?

26 件のコメント

  • 私は、4回警察官採用試験を浪人しています。
    今回の9月試験のために本気で勉強をしてきました。
    ですが、緊張のあまり最後の問題で時間をかけてしまい、丸をつけずに試験がおわってしまいました。
    これは、採点の時しっかり丸もつけられない人は
    警察官として相応しく無いと言う事で不合格になってしまうのでしょうか?

    • 一次試験はあくまでも点数を見られるだけなので、最後の問題に記入出来ていたか否かは関係ありません。
      例えばマークシートは薄かったり記入漏れで採点なしとなる場合もあるので、1つの問に対して気にする必要はないです。寧ろそこまで神経質になることの方が宜しくないので、もう少し大きく構えてみて下さい。

  • お返事ありがとうございます。
    不安が和らぎました
    櫻井さんの動画やコメントの言葉に
    はすごい、いつも救われています。
    あとは合格を信じて、これから
    頑張っていきます。
    ありがとうございました。

  • 桜井様
    何時もYouTubeコメントでお世話になっています。
    先日行われた県警、警視庁の1次試験が終わり次の面接対策に専念しています。
    桜井様の受講生でもないのに、何時も励みとなるコメント本当にありがとうございます!
    良い結果が出ることを信じて、焦らず次の対策していきます。

  • こんにちは質問です。 面接で、大学では何を学んでたの? と聞かれた際にどう答えれば良いか思い付きません。 自分はゼミに入っていないですし、卒論も書かず、一つの分野を専門的に学んでこなかったからです。 

    • 学んできたことについて、ゼミや専門分野だけを説明するのが面接ではありません。大学生活ではサークルや部活等もあるでしょうし、人によっては留学やボランティア経験もあるでしょう。
      大学で何を学んだのか。それは勉強だけではないので、学生として培ったことを説明出来るようにしておいて下さい。

      • お返事ありがとうございます。 勉学面を聞かれた際(大学では、どんなことを勉強してるの?等)は、どのように答えれば良いでしょうか?

        • それは人によります。それを考えるのが面接であり自己PRなので、本番までに自分自身のアピールポイントを多角的に考えてみて下さい。

  • こんにちは。
    警察の面接カードについてなのですがこれって具体的に書いてはいけないのでしょうか?
    面接では具体的に話、面接シートは抽象的に書いたほうがよいと書きました。面接官が深堀しやすいように面接シートは抽象的にかくといいみたいな。
    民間の就活だとエントリーシートは具体的に書いてきたのでこのギャップに驚いていて、どうしたらいいか混乱してます。

    • 警察と民間の面接を分けて考えていると合格はなかなか難しいと思います。先入観などを払拭して相手に何を伝えるべきか、相手は何を知りたいのかを考えてみて下さい。

  • 過去に転職をしています。2回転職を繰り返して、社会保険も1日とかしか入っていなくて在籍は2ヶ月ぐらいのみです。

    このマイナスな経歴を正直に書かないと、バレたとき採用されなくなるのでしょうか。

    • バレたときに採用されなくなるというよりも、経歴に重大な詐称があった場合は何らかの処分を受ける可能性があります。
      それがバレるのか、バレないのかはここでは割愛いたしますね。

      • それってつまり、例え2ヶ月のみの職歴でも警察のシートに書いた方が良いのですか?
        隠すことも詐称になるの?と思いました。
        ハローワークの人は個人情報を教えないとは言ってましたが。

        • ハローワークは勿論教えることはありません。ただ、退職した期間によっては分かってしまうこともあります。
          隠しても良いのか、バレなければ良いのかという相談は責任問題につながるためお受けできないので先ほど割愛いたしました。
          これ以降については自己責任で宜しくお願い致します。

  • アルバイトですがイベント会社に勤め、パチンコ店などを主に着ぐるみを着て昼間の仕事をしております。そんな警察官とは無関係に近い仕事でも志望動機次第で合格は可能でしょうか?パチンコ店のイメージ等警察官採用試験の面接で面接官の方々に悪い感じに捉えられないか心配です。

    • 正しい志望動機で合格するのではなく、誤った志望動機を話すことでマイナスイメージを与えて不合格になると捉えた方が面接は分かりやすいと思います。
      何がアピールポイントになるのかを面接までにしっかりとまとめておいてください。

  • 県警を3年前に一度受験して不合格になり、諦めきれずまた来年に二度目の受験をしたいと考えています。今までは他の県警や警視庁など自分には縁のない都道府県警を受験して不合格になっています。不合格になった場合、次の試験をまた受け直す方がほとんどだと思うのですが、何年も経ってから再度受ける方はいらっしゃるのでしょうか。面接でその期間について突っ込まれたり、あちこちの件を受験したり、地元で受験していなかった期間がブランクのように思えてなりません。桜井様のご意見を頂戴したいです。

    • 受験期間のブランクやそもそも無職として社会的にブランクがある人も多く、受験生全員が無傷で受験するわけではありません。転職する場合は何らかの事情があるのです。
      それを不利と捉えてマイナスにするか、それともプラスにできなくともせめてマイナスイメージを消す努力をするかは個人の努力によると思います。

      • 桜井様、お返事ありがとうございます。桜井様の講座の中で受験期間に空白があって30代間近の男性でも合格された方はいらっしゃるのでしょうか。来年の試験に向けて少しでも全ての受験科目の点数が上げられるように毎日寝る間を惜しんで対策しています。

        • 空白期間があっても30代で合格された女性がいます。大切なのはどういった人材が求められているかを徹底的に分析して、そこに近づく地道な努力です。応援していますね。

          • 応援してくださり、ありがとうございます。度々コメントによる質問失礼致します。普段から県警が行っている交通事故を防止する取り組みや女性が被害者にならないために出来る対策などを調べたり、新着情報には必ず目を通しているのですが、他になにか知っておくべきものはありますか?よろしくお願い致します。

          • 調べたりニュースに興味を持つのはとても大切です。
            ただ、情報を得る行為に満足してしまうとそこで成長は止まってしまいます。面接のために知識を得るのではなく、ニュース等で得た情報に対してどのように思うのか、自分なりの答えを常に考えるようにしておいてください。

  • 警察の身体検査に性病検査がありますが、もしカンジタなどの病気が見つかれば、不合格になるものでしょうか?

    • それはこれまでもお伝えしたとおり採用側の一存なので分かりません。
      それよりも〇〇があるから不合格になるという考え方ではなく、合格するためにどうすれば良いのかを考えて下さい。
      例えば転職回数が多いから不合格になるのではなく、転職回数が多い理由を説明出来ないから不合格になるのです。
      これを改善しなければいつまでも同じところを堂々巡りして成長できないままになってしまいます。
      意外と相手は気付いているものですよ。

      • 確かに警察内部のことは、警察の採用担当の人しかわからないのは当たり前のことですよね。自分が質問していることがおかしいと思いました。
        結果を待ちたいと思います!
        回答ありがとうございました。

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    ・就職氷河期時代、3年間の公務員浪人を経て警察官採用試験に合格。 採用後は同期内最速で刑事課に引き抜かれ、代表的な出世コースに乗る。 刑事部長褒賞、地域部長褒賞、交通部長褒賞、署長褒賞など受賞歴多数。(賞状はプロフィールページに掲載) ・初任科、初任補修科を経て地域課(地域第3係)へ初任配属。 ・初任配置先の交番が高級住宅街で事件・事故の発生が毎日0件という平和な勤務地であったため、仕事が覚えられずに焦る→最多忙な交番へ異動希望を出す。 ・異動先の交番は歓楽街のど真ん中にあり、深夜でも大きな事件が発生する『不夜城』として警察24時でも頻繁に紹介される勤務先であった。 深夜2時に『10対15の喧嘩発生』という意味不明な無線を聞き、戦慄が走った思い出。 ・交番勤務時代は老若男女問わず地域住民が交番に訪れ、幹部から「行列のできる交番」と揶揄される。 ・警察官になり昇任試験に合格し、自分のやりたかった仕事も完遂して燃え尽き症候群に陥り退職。 (ちなみにプロフィール写真は巡査部長に昇進したあと、退職前に記念撮影したものです。) ・転職したとき、アラフォーながらGAFAからオファーを貰う。 ・警察官退職後は大手企業(ホワイト500認定企業)の人事課に転職、採用担当として活躍。DODAやリクナビ、エン転職など各媒体を駆使して採用率を大幅に向上させる。 ・現在も人事課で採用担当として勤務し、現役大学生からシルバー世代まで幅広く面接を行っている。 ・人事課では採用以外にも、優良子育てサポート企業として『プラチナくるみん』認定取得のために会社を構造改革中。 ・所定外労働(残業時間)を削減するため全部署の労働時間を常に可視化するツールを導入し、大幅に削減させたことから労働基準監督署の監督官から賞賛される。 ・『警察官になる前に学んだ知識』と『警察官として働いた間に蓄えた経験』『実際に人事課で勤務した経験』をミックスさせた警察官採用試験対策は1年で数十名の合格者を輩出。 ・顔出しなしの講義YouTube動画で異例のチャンネル登録者20,000人突破。 ・ツイッターは1日1回のツイート、フォロー0人でフォロワー1,000人突破。 ・40代、既婚、大阪市居住。 ・2017年から警察官採用試験対策を開始。合格実績としてプロボクサーや現役自衛隊員、転職歴多数者、元警察官、フリーター、工場勤務者など様々な経歴を持つ受験者を合格に導く。 ①『30代の女性は警察官になれない』というネット上のデマを払拭するため、30代の女性受験者を集めて合格に導いた実績 ②テレビに出演する有名な元警察官(警部級)のコメンテーターから『君は警察官にはなれないよ』と言われた受験者を合格に導いた実績 この①と②の実績を公表してネットに大きな反響を与える。 当サイトの情報をコピーペースト等して二次利用することは固く禁じておりますが、リンクはフリーですので参考になる記事がございましたらご自由にリンクを貼ってください。