公務員試験の面接で落ちる理由と対策方法

公務員の面接試験

ブログ管理人の元警察官・桜井陸です。今回は現役面接官の視点で、公務員試験の面接でやりがちな失敗と対策方法について詳しく説明します。面接が苦手な方は最後までご覧いただくと面接で必要なことがきっと理解できると思います。

公務員試験の面接で落ちる理由と対策方法

公務員試験は面接試験が何よりも重要視されるのはご存知のとおりですが、対策方法が溢れているので何を信用すれば良いのか分からない人も多いと思います。

例えばヤフー知恵袋で悩みを検索すると意見がバラバラですし、公務員予備校で面接対策講座を受講してもイマイチ信用に欠けることはあるはずです。

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そこで本題に入る前に、公務員とは何かを考えてみましょう。公務員とはなにか。この質問に答えられる人はいますか?こういう風に抽象的に質問されると意外と答えるのが難しいと思います。

ここで少し調べてみると、大分県の教育委員会が『公務員とは何か』と分かりやすく説明しています。その答えには4つありまして下の図をご覧ください。

公務員試験対策

教育委員会は公務員についてこのように定義していました。公務員とは全体の奉仕者であり、住民の思いや地域の声を受け止める役割であると。

これは警察官や消防士、裁判官、自衛隊でもみな同じです。つまり公務員というのは住民全体、金持ちでもヤクザでも外国人でもモンスタークレーマーでも適切、平等にサービスする必要があるのです。

公務員試験の前に公務員の仕事を理解する

ニュースを見ても分かるとおり、公務員が少し仕事で横着すると相談者は簡単に死んだり、逆に人を殺します。高齢者の保護、児童虐待、DV、ストーカー。

公務員になるとテレビで見ていたニュースと同じようなことが毎日起こります。毎日同じ人が相談に来て、鬱陶しく感じることも正直あるんです。ただ、ここで適当に対応すると相談者が後で自殺したり家族を殺すことも実際にあるのです。僕が警察官時代も周りで何件もありました。

公務員試験、面接対策

公務員は接客です。全体の奉仕者、つまりどんな人が相談に来ても平等に対応して組織の信用を下げないためにも完璧な仕事が求められます。少しでもミスしたり、対応が悪いと最近はすぐにクレームが入ります。

公務員になるためには最低限、これらの対応が出来る人が求められます。以前、某市役所の採用担当が言っていたのは『役所に必要な能力、欲しい人材は市民の人と普通に会話できる人なんですよ。ちなみに役所に相談に来る人と普通に会話するってなかなか難しいんですよ』とニヤリとしていました。

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公務員試験で求められること

確かに普通に会話するって実は難しいんですよね。自分が普通と思っていても相手はそう思っていないことも多い。特に公務員はこの『普通であること』求められます。だからこそ面接試験でも平均的な能力が備わっているかをしっかりとチェックされます。

人と違うことができるから良いんじゃなくて、人と同じことが出来ないから面接で落ちるんです。例えば挙動不審な面接官っていませんよね?みんな立派に見えませんか?

公務員試験、面接官

実はその面接官も家では奥さんや娘さんに嫌われて悩んでいたり、不倫していたり、何か別の一面があるかもしれません。でも試験時間の30分間位は普通の社会人、公務員です。この普通を演じるって実はとても難しいんですね。

そしてこの普通であることを一番簡単に見抜く方法が会話です。じゃあそれをいつ、どのタイミングで見るのかというと面接の前に少し緊張をほぐす意味で雑談しますよね?あれをアイスブレイクと呼ぶのですが、あれでほとんど分かります。

合格フラグ、不合格フラグについて

よく受験者の方からフラグについて質問されますが、そんなものはありません。面接官が〇〇したから合格する、その逆に不合格になるというのは大きな間違いです。この『受験者は不合格だな』と思っても面接時間までしっかりと質問する律儀な面接官もいます。なぜなら面接で不合格にしたことを悟られないためです。

面接対策で必要なこと

僕も採用担当をしているのですが、いきなり志望動機や自己PRは質問しません。雑談、しかも『はい・いいえ』で終わらないような質問をします。

例えば『試験は緊張しますよね。昨日は眠れましたか?』と聞いて、受験者が『緊張していますが昨日は熟睡できました』とニコッとして答えれば『緊張していないじゃないですか』と大笑いして、盛り上がるフリをしながら『この受験者は普通に会話できるな』と少しあたりをつけて、そこからスタートします。

逆に『昨日は眠れましたか?』と質問すると『はい』だけ答える受験者。そんな人に志望動機を聞くといきなり延々と話し始めて、自己PRはコミュニケーション能力があるとアピールする。こういう人、結構多いんです。

良い志望動機を話すから合格するんじゃなくて、公務員としてブレない普通の思想・考え方を持っているか、普通に会話できるか。この基本的な所がクリアできていない人が意外といます。

僕は3年間、公務員浪人しましたが試験官から見ればかなり変わった経歴だったはずです。大学を卒業して就職した会社を半年程度で辞めて、3年も警察官採用試験を受験している人間は特異ですよね。ツッコミどころ満載の経歴だと自分でも思います。

だからこそ、僕は徹底的に普通に見せる努力をしました。

最初のアイスブレイクでも表情、視線、声のトーン、話すスピード、全部に神経を張って答えると面接官も僕の会話に食い付いてきてアイスブレイクでは色々な話をしました。

公務員試験で面接官が求めていること

そして面接官も『いかんいかん。雑談に時間を使いすぎた。本番ね、今から本番だよ』なんて言ったんですが、この時に僕は「あ、これで不審者って思われずに済んだ」とホッとしました。面接は話したいことを言うんじゃなくて、相手が聞きたいことを回答する場です。

志望動機、自己PRって履歴書に書いてあるのにわざわざ質問する理由はしっかりと考えて話せるかを見ています。つまり論理的思考力を見ているんですね。

【関連記事】面接の最後にある逆質問の答え方について

 

面接の最後、逆質問の機会で面接官から『何か質問ありますか?』と聞かれた際、いきなり『質問ではありませんが自己PRをしても宜しいでしょうか?』と自己PRする受験者もいます。なぜかと言うと面接では自己PRを答えなければ落ちると思い込んでいるからです。

この考えはどこが間違っているのか。もう分かりますよね?面接に自信がない人は、相手から自分はどう見えているのか。この部分をもう一度よく考えて自己分析してみてください。

続けて【人事課で知った面接で不合格になる理由】の記事へ

8 件のコメント

  • もう終わったことですが、質問をさせていただきます。
    この度、神奈川県警察官の第二回試験に不合格でした。もちろん面接が駄目だという自覚があったのですが、それより体力検査において、私はスポーツジムに行っていたので「スポーツ歴」に書こうとしたのですが、試験官に駄目と言われましたけど 神奈川県警は資格歴に加点をする制度がありますが、スポーツ歴も加わりました。
    私はマイナスになっていますか?

    • 相手が『してはいけない』と言ったことを敢えてするのはマイナスになるというよりもそれ以前の問題だと思います。
      それだけで不合格になることはないので、もう少し相手に分かりやすく伝える能力を培った方が良いでしょう。

      • ありがとうございます。試験官には質問しましたが、書いておりません。
        ただスポーツ歴に加点があるか、それに伴う加減があるのかを質問させていただきました。

  • 論作文の書き方で悩んでいます。
    テーマが変わると何を書いて良いのか分からず、何度も消しゴムで消して書き直したり、書けなくなってしまうのですが練習不足ですか?
    今年9月の神奈川県警察の論文試験で何度も書き直し、時間切れになってしまったことがあるので来年の試験でも同じことを繰り返すのではないかと不安です。

    • 練習不足ですね。
      テーマが変わると書けなくなるというのは考えが定まっていないということですから、面接でも答えに窮することが多いと思います。
      何度も練習して自分の考え方を文字に具現化する訓練を続けて下さい。

  • ありがとうございます。さまざまなテーマで練習して、本番もどんなテーマでも書けるように頑張ります。

  • こんにちは。
    何度も採用試験に応募すると、それだけで不合格になるというネットでの記事を読みました。
    また私は警視庁希望なのですが、警視庁はコネがないと入れない県警であるから無理だと親に言い切られてしまいました。
    この2つの疑問についてお返事をお願い出来ればと思います。また昨年、警視庁を受け2次選考で不合格となりました。

    • ネットの情報を鵜呑みにしないで下さい。それらを証明するために私のブログには合格報告を載せているのです。
      まずは何事にも諦める前に全力で挑戦してみて下さい。

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    ABOUTこの記事をかいた人

    ・就職氷河期時代、3年間の公務員浪人を経て警察官採用試験に合格。 採用後は同期内最速で刑事課に引き抜かれ、代表的な出世コースに乗る。 刑事部長褒賞、地域部長褒賞、交通部長褒賞、署長褒賞など受賞歴多数。(賞状はプロフィールページに掲載) ・初任科、初任補修科を経て地域課(地域第3係)へ初任配属。 ・初任配置先の交番が高級住宅街で事件・事故の発生が毎日0件という平和な勤務地であったため、仕事が覚えられずに焦る→最多忙な交番へ異動希望を出す。 ・異動先の交番は歓楽街のど真ん中にあり、深夜でも大きな事件が発生する『不夜城』として警察24時でも頻繁に紹介される勤務先であった。 深夜2時に『10対15の喧嘩発生』という意味不明な無線を聞き、戦慄が走った思い出。 ・交番勤務時代は老若男女問わず地域住民が交番に訪れ、幹部から「行列のできる交番」と揶揄される。 ・警察官になり昇任試験に合格し、自分のやりたかった仕事も完遂して燃え尽き症候群に陥り退職。 (ちなみにプロフィール写真は巡査部長に昇進したあと、退職前に記念撮影したものです。) ・転職したとき、アラフォーながらGAFAからオファーを貰う。 ・警察官退職後は大手企業(ホワイト500認定企業)の人事課に転職、採用担当として活躍。DODAやリクナビ、エン転職など各媒体を駆使して採用率を大幅に向上させる。 ・現在も人事課で採用担当として勤務し、現役大学生からシルバー世代まで幅広く面接を行っている。 ・人事課では採用以外にも、優良子育てサポート企業として『プラチナくるみん』認定取得のために会社を構造改革中。 ・所定外労働(残業時間)を削減するため全部署の労働時間を常に可視化するツールを導入し、大幅に削減させたことから労働基準監督署の監督官から賞賛される。 ・『警察官になる前に学んだ知識』と『警察官として働いた間に蓄えた経験』『実際に人事課で勤務した経験』をミックスさせた警察官採用試験対策は1年で数十名の合格者を輩出。 ・顔出しなしの講義YouTube動画で異例のチャンネル登録者20,000人突破。 ・ツイッターは1日1回のツイート、フォロー0人でフォロワー1,000人突破。 ・40代、既婚、大阪市居住。 ・2017年から警察官採用試験対策を開始。合格実績としてプロボクサーや現役自衛隊員、転職歴多数者、元警察官、フリーター、工場勤務者など様々な経歴を持つ受験者を合格に導く。 ①『30代の女性は警察官になれない』というネット上のデマを払拭するため、30代の女性受験者を集めて合格に導いた実績 ②テレビに出演する有名な元警察官(警部級)のコメンテーターから『君は警察官にはなれないよ』と言われた受験者を合格に導いた実績 この①と②の実績を公表してネットに大きな反響を与える。 当サイトの情報をコピーペースト等して二次利用することは固く禁じておりますが、リンクはフリーですので参考になる記事がございましたらご自由にリンクを貼ってください。