警察官採用試験の面接カードを書き間違えても不合格や減点にはなりません

ブログ管理人の元警察官・桜井陸です。今回は講座受講生の遠藤さん(仮名・20代男性)が二次試験に提出する面接カードを書き間違ったという話をします。

面接カードを書き間違うと不合格になるのか?その答えを先に言うと『合格できる』が僕の答えです。

遠藤さんは面接カードを書き間違えても、倍率が高い香川県警に合格できたのです。

合格できた方法について、実例を挙げて今から説明します。

おススメ記事→『面接カードは合否にここまで関係します』

面接カードを書き間違うと警察官採用試験は不合格か減点?

遠藤さんは令和2年11月に僕の警察官採用試験対策講座に入会されました。
そしてそれから約6か月ほど講座で添削や相談を通じて自信をつけ、今回の香川県警採用試験に合格されました。

その遠藤さんから面接前に

遠藤さん

面接カードを提出したあと、年齢の書き間違いに気付きました。減点されるなど結果に影響するでしょうか?

と相談がありました。そこで私はこのように回答しました。

桜井

書き間違いは誰にでもあることですし、書き間違いに気付かないまま試験を終える人もいるでしょう。
大切なことは面接内容です。

遠藤さんが採用側として、年齢を一歳書き間違っただけで欲しい人材を不採用にしますか?
小さなことに気を取られることなく、採用側から欲しいと思われる人材になって下さい。

そしてその数週間後、遠藤さんからこのような直筆の合格報告をいただきました。腕立て伏せが10回も出来なかった遠藤さんがどうやって最終合格できたのか。このお手紙を読めばきっと理解できると思います

香川県警に合格された方のお手紙

 

遠藤さんのお手紙を文字起こしした内容はこちら↓

この度は、令和3年度の香川県警察警察官採用試験に無事、合格することができました。
桜井様には論作文の添削や悩み相談の対応 などをしていただき、試験に対して全力で取り組むことができました。
今回は自分の体験談を、警察官を目指す皆様に少しでも役立てていただけたらなと思います。

①合格した今、これまでを振り返って思うこと。苦しかった思い出や辛かったことなど

私は、高校生の頃に警察官を志したのですが、当時は運動神経も 良くなく、身体も細身だったので、腕立て伏せなども10回程度しか出来ませんでした。
なので、毎日そういった筋トレやランニングなどを 続けていくのは正直苦しかったのですが、警察官になると決めた のは他の誰でもなく自分自身なので、毎日苦しくても大学4回生の 現在まで少しずつ継続し、採用試験の時には、腕立て伏せや腹筋も満点を取ることができたので、今までしっかり対策してきて よかったと思っています。

②合格してみて、警察官になる人の適性や向いているタイプはあると思うか。

体力や忍耐力はもちろん必要だと思いますが、やはり人としっかり コミュニケーションがとれる人が向いていると思います。 面接の時なども自分の話したいことを一方的に話すのではなく、 相手に聞かれていることを端的に答えていくことが重要だと思いました。 コミュニケーション能力は警察官となってからも、上司や部下などの仕事仲間 だけでなく住民や犯罪者など様々な人と関わることになると思うので必要な能力だと思います。

③勉強のモチベーションを保った方法

私はよく警察官になったあとのこと想像してモチベーションを保っていました。警察24時などの番組を見て、気持ちを高めることもよくありました。
また、公務員を目指す友人と一緒に勉強するなどして励まし合うこともありました。

④ 警察官を目指していて不安になったとき、どのように気持ちを前向きに保ったか。

試験の日が近づくにつれて不安になるときがよくありました。
そのような時には自分が今までやってきた勉強や面接練習を思い返すことで、自分ほど対策をしてきた人はいないだろうと気持ちを前向きに保つことができました。
どうしても不安な時は、一人で抱えこまず、家族や友人、桜井様など周りの人に相談してみるといいと思います。

⑤ 私の講座を受講した理由と受講してみて感じた率直な感想

桜井様の講座を受講した理由は、ブログの様々な記事を読んでみて警察官に関する情報が非常に分かりやすく、合格された受講生の方もたくさんいらっしゃったので、自分も受講すれば何か得るものがあるのではないかと思ったことがきっかけです。

受講してみた感想は、受講生一人一人のことをしっかり考えてくださっているのだなと思いました。私は公務員予備校にも通っていたのですが、その予備校は、生徒が多いことも原因の一つで、例えば、面接カードの添削で自分に対してアドバイスをくれたことも次の添削の時には忘れているということもよくあり、無責任だなと思うことが度々ありました。

それに比べて、桜井様のご指導は一人一人に対して親身になって考えてくれているのだなと感じたのが率直な感想です。

⑥私の講座を受講した中できつかったことや苦しかった指導など

桜井様のご指導は本当に的を得ているものばかりだったので、特に苦しいと思ったことはありませんでした。

⑦将来はどのような警察官になりたいか。明確なビジョンや理想について

正直に言うと、明確なビジョンは定まっていません。
警察官の中にも仕事に対してやる気のない人や熱意を持って向き合っている人など様々な人がいると思いますが、自分は、誰のための警察かということをしっかりと考えて、住民の方々にこの人がいれば安心だと思ってもらえるような警察官を目指したいと思っています。

⑧警察官になりたいけれど不安を抱える受験生へ送りたいアドバイス

誰しも自分が本当に警察官になれるのかという不安はあると思います。
ただ、その不安を無くしていくためには、勉強や体力トレーニング、面接練習などの対策をこれでもかと言うくらい進めることが大切です。私は面接カードの年齢欄に間違った記載をして提出してしまい、もう落ちてしまうのではないかという不安に陥ってしまったのですが、桜井様の助言もあり、面接で挽回してやろうという気概で、たくさん練習をしました。

本番の面接では、「あなたの自宅から管轄の警察署まで地理案内をしてください。」のようなまったく予定していなかった難しい質問をされましたが、練習のおかげであわてることなく対応することができました。
こういった質問に備えてたくさん面接練習をして場慣れしておくことが重要だと思います。

⑨私の動画やブログ記事で特にお薦めするものがあればその内容と理由

私は桜井様のブログで合格者の方の合格体験記をよく読んでいました。
初めは自分と同じ不安を抱いているけど、年齢や性別、職歴に関係なく、努力をして合格を勝ち取っている方が沢山いて、そういった方々のアドバイスなどを見て、自分も頑張ろうと思うことが多かったです。

⑩警察官になったらやってみたいこと。(ヤクザと話してみたいとか覚醒剤を見てみたいなど)

実際にそういった場面があるかは分かりませんが、ドラマなどでよくある警察手帳を見せながら「警察です」と名乗るやつをやってみたいです。笑

⑪その他、これまでの受験で感じたことや受験者へのエールなど

各都道府県警がやっている説明会などには積極的に参加した方がいいと思います。私も県警の説明会に参加し、そこで実際に警察官として働かれているリクルーターの方を紹介していただき、その方の上司や部下の方を含め、3名の警察官の方々に面接練習をしてもらったり、試験のアドバイスをいただいたりしました。この経験も自分の大きな自信に繋がりました。

各都道府県警の方針にもよると思いますが、警察官の方の指導を受けられる可能性もあるので説明会には参加しておいて損はないと思います。

最後に、警察官を目指すにあたって不安を抱える人はたくさんいると思いますが、自分が目指すと決めた以上やるしか無いので、たまに息抜きなどもしながら試験対策等頑張ってください。
最後まで読んでくださりありがとうございました。

そして遠藤さんから合格するまでの努力の結晶として、このような画像もいただきました。

これは遠藤さんが教養試験の勉強に使っていた裏紙と論作文に使っていた原稿用紙だそうです。
分厚い本くらいの紙束ですよね。
そして合格する人はここまで努力しているのです。

警察官採用試験はヤフー知恵袋などを見るとデマが溢れています。だからこそ不安になることも多いでしょう。
そんな時は遠藤さんを思い出してください。
自分を信じて正しい努力を続けた人が最後に夢を掴むのです。

こちらは遠藤さんが合格した香川県警の採用ページから引用した言葉です。

「仕事にやりがいを感じたい」「人の役に立ちたい」

警察官はこれらを実現できる職業です!

警察官にとって一番大切なものは、「人を守るという思いやりの心」つまり「やさしさ」だと考えます。私たちは、地域の人たちを、大切に思い、さまざまな事件や事故から守りたいという強い意志を持って職務にあたっています。

卑劣な犯罪や悲惨な交通事故が後を絶たないなど、深刻化する治安情勢の中、県民の命や生活を守るという任務は、非常に厳しいものかもしれません。

しかし、被害者の立場に立って汗を流して事件や事故を解決し、感謝の言葉をいただいたときには、他の職業では味わえない充実感と達成感が得られます。

現在、香川県警察では、「安全で安心な香川県」を実現するため、約2,200人の警察官・警察職員が日々職務に励んでいます。組織の中でたくさんの仲間に支えられてやり遂げていくのです。

幼い頃、誰もが一度は夢みた「警察官」という職業。そのころに抱いた「正義感」や「あこがれ」を胸に、香川県警察にあなたの人生をかけてみませんか。

採用試験を受験するにあたって、特別な資格は必要ありません。一般的な教養や社会常識を身に付けることはもちろんですが、体力面も重視されますので体力づくりに努めておくことを忘れないでください。

ぜひ、挑戦してください!!

【出典:香川県警 採用ページ

警察の仕事や警察学校の実態を知りたい方はこちらの記事へ↓

警察官の仕事内容・やりがいや警察学校の実態を公開します

 

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ABOUTこの記事をかいた人

・就職氷河期時代、3年間の公務員浪人を経て警察官採用試験に合格。 採用後は同期内最速で刑事課に引き抜かれ、代表的な出世コースに乗る。 刑事部長褒賞、地域部長褒賞、交通部長褒賞、署長褒賞など受賞歴多数。(賞状はプロフィールページに掲載) ・初任科、初任補修科を経て地域課(地域第3係)へ初任配属。 ・初任配置先の交番が高級住宅街で事件・事故の発生が毎日0件という平和な勤務地であったため、仕事が覚えられずに焦る→最多忙な交番へ異動希望を出す。 ・異動先の交番は歓楽街のど真ん中にあり、深夜でも大きな事件が発生する『不夜城』として警察24時でも頻繁に紹介される勤務先であった。 深夜2時に『10対15の喧嘩発生』という意味不明な無線を聞き、戦慄が走った思い出。 ・交番勤務時代は老若男女問わず地域住民が交番に訪れ、幹部から「行列のできる交番」と揶揄される。 ・警察官になり昇任試験に合格し、自分のやりたかった仕事も完遂して燃え尽き症候群に陥り退職。 (ちなみにプロフィール写真は巡査部長に昇進したあと、退職前に記念撮影したものです。) ・転職したとき、アラフォーながらGAFAからオファーを貰う。 ・警察官退職後は大手企業(ホワイト500認定企業)の人事課に転職、採用担当として活躍。DODAやリクナビ、エン転職など各媒体を駆使して採用率を大幅に向上させる。 ・現在も人事課で採用担当として勤務し、現役大学生からシルバー世代まで幅広く面接を行っている。 ・人事課では採用以外にも、優良子育てサポート企業として『プラチナくるみん』認定取得のために会社を構造改革中。 ・所定外労働(残業時間)を削減するため全部署の労働時間を常に可視化するツールを導入し、大幅に削減させたことから労働基準監督署の監督官から賞賛される。 ・『警察官になる前に学んだ知識』と『警察官として働いた間に蓄えた経験』『実際に人事課で勤務した経験』をミックスさせた警察官採用試験対策は1年で数十名の合格者を輩出。 ・顔出しなしの講義YouTube動画で異例のチャンネル登録者20,000人突破。 ・ツイッターは1日1回のツイート、フォロー0人でフォロワー1,000人突破。 ・40代、既婚、大阪市居住。 ・2017年から警察官採用試験対策を開始。合格実績としてプロボクサーや現役自衛隊員、転職歴多数者、元警察官、フリーター、工場勤務者など様々な経歴を持つ受験者を合格に導く。 ①『30代の女性は警察官になれない』というネット上のデマを払拭するため、30代の女性受験者を集めて合格に導いた実績 ②テレビに出演する有名な元警察官(警部級)のコメンテーターから『君は警察官にはなれないよ』と言われた受験者を合格に導いた実績 この①と②の実績を公表してネットに大きな反響を与える。 当サイトの情報をコピーペースト等して二次利用することは固く禁じておりますが、リンクはフリーですので参考になる記事がございましたらご自由にリンクを貼ってください。