警察官になるには資格や年齢より筆記試験と面接対策が重要な理由

警察官になるには

ブログ管理人の元警察官・桜井陸です。

今回は警察官採用試験の一次試験と二次試験(面接)について分かりやすく説明します。

ネットで検索すると「警察官採用試験は面接が肝」とか「一次試験は6割取れれば誰でも合格できる」などと書かれていても実は一次試験から不合格になる人は多いです。

警察官になるにはまず一次試験突破

一次試験で不合格になっても自治体によっては年に3回受験できるところもあるので不合格になっても気を取り直して受験すればいいや…というわけにはいきませんよね。

年に3回試験があるということは試験に落ちれば最低でも次の試験までの4か月間はまた一から勉強しなければなりませんし、二次試験で落ちたとなれば精神的ダメージは計り知れないのです。

警察官、採用試験、身辺調査、身上調査

再試験のストレスはかなり大きい

 

特に警察官という仕事は世間的に「だれでもなれる職業」という偏見を未だに持たれているため、警察官採用試験に何度も落ちているという事実は色々な意味でキツイものがあります。

(ちなみに僕は3年間もかかって採用されたので公務員浪人の方の気持ちはよく理解できます)

また試験に何度も落ちると身辺調査なども気になり始めて勉強が手につかなくなることもあります。

 

さて、警察官になるにはまず一次試験突破が第一条件ですが僕は3年間の公務員浪人を続ける上で気付いたのは「受かりやすい試験月がある」ということです。

これはどういうことかというと、大きな自治体ならば年に3回採用試験が行われますが毎回が同じ試験傾向ではなく実施回によって問題傾向がバラバラなのです。

自分と相性が良い試験月がある?

例えば同じ自治体でも1月試験なら理系の問題が多い、5月試験なら文系が多い、10月試験ならバランスよく出題される等です。

僕はバリバリの文系だったので1月試験は手も足も出ないことが多く、1月試験はプレ入試のような感じで受験していました。

つまり5月の試験に合わせて体調や勉強の練度を万全にしたのです。

 

そして例えば1月から警察官採用試験を勉強すると決めた場合、5月の試験にどうやって合格するのかというと数的処理と判断推理、社会科学と人文科学はほぼ確実に解けるようにしておく必要があります。

なぜこの科目に絞るのかは後で説明します。

(一次試験の詳細な勉強方法については下の記事をクリックして参考にしてください。)

 

ちなみに大手予備校に通ってもなかなか試験に受からない人も多く、結局最後まで合格できず民間企業に就職した知人もいます。

(予備校でいつも出会っていた知人とたまたまパトロール中に出会い、向こうは警察官になれなかった方なので少し気まずい思いをしたこともあります)

ではなぜ予備校に通っても合格できないのか?

それは予備校と試験対策を勘違いしているためです。

公務員予備校の講師の実情

予備校の講師は元警察官ではなく、あくまでも予備校に就職した社員です。

つまり警察事情を全く知らない人が警察のことを教えるという考えてみるとかなり違和感のある環境なのですが、多くの人が大金を支払って警察官採用試験のイロハを習うのです。

(大手予備校の社員採用ホームページを見ると実情が分かるかと思います。)

警察試験、予備校、専門学校

予備校の講師を良く選ぶ

僕は予備校に通ったのですがなかなか試験に合格できませんでした。

それはなぜかというと予備校講師が教えることが正しいと信じ込んだ結果であり、予備校のカリキュラム通りに2月は物理を勉強して3月は数学を勉強して…という全く無駄なことを約1年間も繰り返していたためでした。

予備校に通っても一次試験すら合格できず、結局は図書館に通い独学で勉強して最終合格したのですが勝因は「必要科目の取捨選択」でした。

つまり数学や物理などの出題が少ない科目や苦手な科目は捨てて頻出科目だけを勉強する方法に切り替えたのです。

通信教育か独学か迷っているならば

この記事を読んでいる貴方がもし予備校に通うか通信教育にするか、それとも独学にするかを迷っているのならまずは本屋さんで警察官採用試験のテキストを購入してみてください。

大体のテキストには「模擬試験」としてテスト用紙が添付されているのでそれを解いてみて7割どころか2割程度しか解けないならば予備校に通うメリットはあります。

そして予備校に通うとしても全ての授業を受けることなく科目を別々で受験するのです。

警察官採用試験、予備校、専門学校。通信教育

公務員試験は時間が財産

公務員試験は時間が何よりも財産です。

頻出科目以外を勉強しても時間の無駄になるのでライバルとの差は開く一方です。

もし物理や数学、資料解釈、生物などが苦手ならば捨てても構いません。

その代わり数的推理や社会科学等の頻出科目は絶対に落とさない気構えで勉強すれば必ず合格できます。

 

予備校でもカリキュラムをよく見てみると全教科を選択するか、科目を選んで受講するかが選べるようになっています。

ここで全てのカリキュラムを受講すると不必要な授業を受けることになるので時間の無駄になり、更に最悪の場合はレベルのかなり低い講師に当たって授業時間が全て無意味になることもあり得るのです。

公務員予備校の講師はピンキリです

このレベルの低い予備校の講師について僕の実体験をお話しします。

僕は超大手公務員予備校に通って数的推理を習いましたが、この講師はまだ日が浅かったのか講義レベルは最悪でした。

授業を教えるはずの講師が問題を解くことができず、終了のチャイムが鳴っても授業が終わらない(終われない)ので受講生は帰りの電車にいつも乗り遅れていました。

嘘みたいな話ですが実話です。

つまり予備校に通っても講師のレベルに大きく左右されるというわけです。

警察官採用試験、予備校、専門学校。通信教育

いま考えるとあれは酷かった

 

余談ですがこの予備校には授業の上手い講師の講義を録画した「ビデオ講座」というものがあり、僕はその動画を見ながら独学に近い形で勉強したのですがこれだけで数的推理や人文科学は合格水準に近づけることができました。

数十万円ものお金と1年の時間を費やしたものが、方法を変えただけでもたった数か月で合格圏に近づいたのです。

ちなみにこのビデオ講座と教え方が似ていたのが有名な「畑中敦子のワニ本」です。

もしかしたらビデオ講座の講師もこのワニ本を参考にして講義の型を身に付けたのかもしれません。

この「畑中敦子の数的推理の大革命! (公務員試験・専任講師シリーズ)」を繰り返し繰り返し解いて理解できればかなり力がつきます。

(畑中敦子のシリーズはこの他にも多くあるのでAmazonで検索してみてください)

人文科学は興味を持って勉強する

人文科学や社会科学は反復して記憶しなければならないのですが、興味を持たなければ理解できません。

コングロマリットやM&A、大統領制と議院内閣制の違い、ホッブズとロックの思想の違い、中国史について質問されたときに一次試験に合格できるレベルの受験生ならば即答できます。

僕も最初は全く意味も分からず悩んだものですが自分なりに興味を持って勉強するうちに勉強自体が楽しくなりどんどん吸収できました。

 

選挙制度等は自分も関係することなので勉強すると役立ちますし、警察官になれば仕事でも使うのでよく理解しておく必要があります。

以上のことから公務員予備校に通うならば講師の質やビデオ講座の有無などを確認しておく必要がありますし、できるなら体験授業に参加してみて雰囲気を知っておくことが大切です。

公務員試験は一次試験だけが学歴も関係する

また公務員試験の一次試験は学力(学歴)に大きく左右されます。

有名大学に通う人ならば公務員予備校に通う必要はないと思います。

僕の上司は有名国立大学出身者でしたが試験勉強はほとんどすることなく合格していましたし、関関同立出身の部下も「僕の大学を卒業した人なら一次試験くらい余裕で合格できますよ」と豪語していました。

 

これは学歴云々の話ではなくこれまでの積み重ねの話です。

学歴がある人は中学、高校と人並み以上の勉強をしたので学力の貯金があるというだけです。

逆に今まで1教科だけの推薦入試やスポーツ推薦で進学してきた人は少し勉強する必要があります。

警察官になるために資格は必要ない

また警察官になるために無理に資格を取る必要はありません。

資格はあれば勿論良いですが、無理に武道や語学の資格を取るために肝心の警察官採用試験対策が疎かになっては本末転倒ですよね。

無意味なアピールをするよりも自分自身の中身をアピールできるようにしてください。

大卒警察官と高卒警察官について

警察官採用試験を受験する方からよく「高卒は不利ですか?」「大卒の方が昇進は早いですか?」と質問を受けますがはっきり言って同じです。

高卒警察官でも30代で警部はいますし有名大学卒でも40代で巡査はゴロゴロいるのです。

つまり警察官として採用されれば学歴よりも仕事ができるかどうかで判断されるので、とても公平な評価がなされていると言えます。

警察官になるには年齢が関係あるのか?

警察官になるには若い方が受かりやすいのか?

それは全く関係ありません。

僕の同期でも年齢制限ギリギリの人が多くいましたし、逆に新卒もいました。

つまり面接は人物重視というのが本当なのです。

 

社会の難しさを良く知っている転職組の方が離職率も低いし、職場への順応性も早いことは誰でも想像がつきます。

つまり転職することを恥じることなく前職で何を学んで何を生かせるかをアピールすれば若い人には負けない武器になり得るのです。

警察官採用試験の倍率を気にしないで良い理由

さて、倍率についてお話します。

警察官採用試験の倍率は今まで説明してきたように気にする必要はありません。

試験で6割取ることができれば必ず合格できるシステムになっているからです。

 

一次試験で6割正解すれば良いということは逆に言えば4割間違っても良いということで、問題数でいうと50問中20問は間違っても良いのです。

だからこそ一次試験では捨て科目を作って頻出科目さえ正解できれば突破できます。

(公務員試験はマークシートですから捨て科目でも1問は正解できます)

論作文試験は二次試験から採点となる

そして一次試験では論作文試験(論文試験)が実施されますが、あれは二次試験からの採点になります。

つまりどれだけ良い文章を書けても一次試験に合格できなければ無意味となるある意味非情な試験です。

そしてこの論作文試験についても書き方が重要であり、普段からよく警察のことを研究して起承転結を学んで書かなければとんでもない内容になってしまいます。

 

僕は講座で多くの方の論作文を添削してきましたが警察の仕事を理解していない人も多く、そういった方にはまず論作文の書き方と警察組織の研究をしてもらいました。

論作文はある意味、面接試験の台本です。

そこに書いてある内容以上のことは面接で質問されても答えられません。

だからこそ面接でヘマをしないためにも論作文対策で知識をつける必要があるのです。

警察官になるには面接試験が肝心

二次試験では体力試験や適正検査、面接がありますが警察官になるには何よりも面接が一番大切です。

試験になかなか合格できない人は一次試験と二次試験を同じウエイトで捉えている人もいるのですが、一次試験は二次試験に進むための切符だと思ってください。

とある県の採用担当者からは「うちの採用試験は人物重視です。」とはっきりした答えを聞いたこともあり、この傾向はこれから益々進んでいくでしょう。

 

面接で何よりも大切なことは「大きなミスをしないこと」です。

入退室マナー、服装、表情、その全てを見られています。

よく「面接官は受験者の答え方を見るためにわざと困らせる質問をする。だから答えの内容よりも答え方に気を遣えば良い」と言われますがあれは大間違いです。

答えの内容も答え方も両方を見られています。

警察官に突出した主義・思想は不必要

突出した主義・思想を持った人がいくら完璧な受け答えをしても合格はまず不可能です。

それらを総合的に判断するのが警察官採用試験であり、多くの採用ホームページで「総合的に判断します」と記載されているのはそれが理由です。

中庸で中立、公平な考え方を持った人が全体の奉仕者である公務員になれるわけですね。

(これにはある程度の演技も必要で、面接で全てを見せる必要はありません)

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大きなミスをせず6割をとる

面接は全てを数値化されるのですが、大きなミスさえなければ6割はとれます。

自分でも気づかない癖や警察にそぐわない回答内容がないかしっかりとチェックして最終合格を目指しましょう。

今回は警察官採用試験について大まかに説明してみました。

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